その後、クラスの中で噂がたってしまった。多分、友達が言いふらしたのだろう。
「あの二人、付き合ってるらしいよ」「マジで⁉︎」という声が聞こえる。
やばい。どうしようと私は焦るが、すぐに「あっそうだ!」と思いついた。
休み時間、「ねえ、呼び方を苗字にしてくれない?」と慎二くんに頼んだ。
「え? 急に……⁉︎ 別に良いけど何かあったのか?」
私は急に言ったので、慎二くんは驚いていた。
「噂のこと。知ってる? 私たち付き合ってるっていう噂。バレたらしい」
「え、マジか」
「だから、別れたっていう感じにしようよ。私のことを苗字で呼んで。あとは、バレないように行動しよう」
「……結月はそれでいいのか?」と慎二くんは心配した。
「大丈夫、私のことは気にしないで!」私は元気に言ったが、本当は嫌だった。この気持ちは慎二くんにも伝わっているだろう。
「田中。プリント」
「ありがとう」
普通に接するようになり、噂は無くなった。
でもこれで苗字作戦を終わらせるとまた噂が立つかもしれない。だから我慢。我慢。
だけど名前で呼ばれたい。だけど苗字作戦を中断すると噂がまたたつ。
なぜか痛かった。別れてないのに。まるで糸が切れたように。
すると、「田中。帰ろう」と慎二くんの明るい声が聞こえた。
慎二くんの声を聞くと元気が出る。
「……うん!」と何事もなかったかのように言った。
「結月。苗字で呼んでごめん」慎二くんも気にしていたらしい。
「ううん。別にいいよ」
だけど落ち込んでたじゃん」
「え?分かったの?」
「……ごめん」となぜか慎二くんは謝った。
「謝らなくていいよ」
「クラスメイトがいない時は結月で呼ぶから」
「ありがとう」
今気付いた。デートしたことが無かった。付き合っているのに。
「あっ! そうだ!」
私はスマホを開き、メールを開いた。
[小文字]結月[/小文字]「今週の土日、空いてる?」
私は今週の土曜か日曜に出掛けようと考えている。
場所は……どこが良いかな?
考えていたところ、メールの着信音が鳴った。
[小文字]慎二[/小文字]「日曜なら空いてる」
[小文字]結月[/小文字]「出掛けたいんだけど、どこ行きたい?」
[小文字]慎二[/小文字]「おまかせで」
[小文字]結月[/小文字]「おまかせ⁈それめっちゃ困るやつ……」
[小文字]慎二[/小文字]「w」
私はんーっと悩み、
[小文字]結月[/小文字]「じゃあ遊園地でいい?」
と送った。
[小文字]慎二[/小文字]「大丈夫」
[小文字]結月[/小文字]「OK! 計画は私が考えるから考えなくて良いよ」
[小文字]慎二[/小文字]「了解!」
こうしてメールのやり取りは終わった。
「うーん。どうするか」
慎二くんに計画は自分で考えるって言ったけどどうすれば……
元の世界では友達と一緒に出掛けた。計画は必死に考えた気がする。
思い出せばその記憶、参考になるかもしれない。
「思い出せ! 思い出せっ!」
呪文のように唱えていると、ぱっと頭に浮かんできた。
紙に予定をすらすら書いていく。
シャーペンで書く音が静かな部屋に聞こえる。
数時間後、「できた!」と紙を持ち上げた。
自我自賛になるが、意外と上手くできたと感じた。
これをもとにしおりを作る。全て手書きで。
[漢字]推し[/漢字][ふりがな]慎二くん[/ふりがな]のためなら死ぬ以外、何でもできる。
頑張れ。自分を応援しながら必死にしおりを作った。
今日は約束の日。
待ち合わせ場所にはまだ慎二くんはいない。早く来すぎた。少し後悔している。
冬だから寒い。春や秋にすれば良いと思ったがある理由で冬にした。
指先の感覚が無いくらい寒い。
足音が聞こえる。足音が近づいてくる。
慎二くんだった。
「ごめん。待たせた?」
「うんん。大丈夫」
すると、慎二くんは私の手を握って「冷たい」とにっこりと微笑みながら言った。
私の顔は真っ赤になった。寒さが原因ではない。手をぎゅっと握られたからだ。
手袋を渡された。
「ありがとう」
自分でつけようとしたが、慎二くんがつけてくれた。
「え、えっと……ありがとう」
あ、渡し忘れた。
「これあげる。」
私はしおりをあげた。
「え? これ自作? クオリティ高いじゃん。ありがとう。」
遊園地は遠いので電車で行く。
丁度電車が来た。
私は誰も座っていない場所に座った。
慎二くんが隣に座った。しかもゼロ距離。
私は顔が真っ赤になった。
「大丈夫? 寒い?」と私の顔が真っ赤だと気付き、心配してくれた。
「う、うんん。全然」
電車が揺れる。
その時、私の肩に慎二くんの頭が……
「あ、ごめん」
「だっ……大丈夫」
私達は顔が更に真っ赤になった。
「次は[漢字]波原[/漢字][ふりがな]なみばる[/ふりがな]駅」というアナウンスが聞こえた。
次の駅で降りないと。
電車がふわりと止まる。
駅に着いた。
何分か歩けば遊園地に着く。
田舎と都会の中心くらい。
普通の街だ。
「そういえば、結月の誕生日っていつ?」
「十月二十三日」
「じゃあ、誕生日にプレゼントを……」
慎二くんが言いかけた時、私は「大丈夫、大丈夫」と止めるように言った。
「いや、あげるよ」
「じゃあ、私もあげる」
「俺の誕生日知ってるの?」
「知ってるに決まってるじゃん」
私はネットで調べたり、ファンブックを買ったりして情報を集めたから。
話しているうちに遊園地に着いた。
「あの二人、付き合ってるらしいよ」「マジで⁉︎」という声が聞こえる。
やばい。どうしようと私は焦るが、すぐに「あっそうだ!」と思いついた。
休み時間、「ねえ、呼び方を苗字にしてくれない?」と慎二くんに頼んだ。
「え? 急に……⁉︎ 別に良いけど何かあったのか?」
私は急に言ったので、慎二くんは驚いていた。
「噂のこと。知ってる? 私たち付き合ってるっていう噂。バレたらしい」
「え、マジか」
「だから、別れたっていう感じにしようよ。私のことを苗字で呼んで。あとは、バレないように行動しよう」
「……結月はそれでいいのか?」と慎二くんは心配した。
「大丈夫、私のことは気にしないで!」私は元気に言ったが、本当は嫌だった。この気持ちは慎二くんにも伝わっているだろう。
「田中。プリント」
「ありがとう」
普通に接するようになり、噂は無くなった。
でもこれで苗字作戦を終わらせるとまた噂が立つかもしれない。だから我慢。我慢。
だけど名前で呼ばれたい。だけど苗字作戦を中断すると噂がまたたつ。
なぜか痛かった。別れてないのに。まるで糸が切れたように。
すると、「田中。帰ろう」と慎二くんの明るい声が聞こえた。
慎二くんの声を聞くと元気が出る。
「……うん!」と何事もなかったかのように言った。
「結月。苗字で呼んでごめん」慎二くんも気にしていたらしい。
「ううん。別にいいよ」
だけど落ち込んでたじゃん」
「え?分かったの?」
「……ごめん」となぜか慎二くんは謝った。
「謝らなくていいよ」
「クラスメイトがいない時は結月で呼ぶから」
「ありがとう」
今気付いた。デートしたことが無かった。付き合っているのに。
「あっ! そうだ!」
私はスマホを開き、メールを開いた。
[小文字]結月[/小文字]「今週の土日、空いてる?」
私は今週の土曜か日曜に出掛けようと考えている。
場所は……どこが良いかな?
考えていたところ、メールの着信音が鳴った。
[小文字]慎二[/小文字]「日曜なら空いてる」
[小文字]結月[/小文字]「出掛けたいんだけど、どこ行きたい?」
[小文字]慎二[/小文字]「おまかせで」
[小文字]結月[/小文字]「おまかせ⁈それめっちゃ困るやつ……」
[小文字]慎二[/小文字]「w」
私はんーっと悩み、
[小文字]結月[/小文字]「じゃあ遊園地でいい?」
と送った。
[小文字]慎二[/小文字]「大丈夫」
[小文字]結月[/小文字]「OK! 計画は私が考えるから考えなくて良いよ」
[小文字]慎二[/小文字]「了解!」
こうしてメールのやり取りは終わった。
「うーん。どうするか」
慎二くんに計画は自分で考えるって言ったけどどうすれば……
元の世界では友達と一緒に出掛けた。計画は必死に考えた気がする。
思い出せばその記憶、参考になるかもしれない。
「思い出せ! 思い出せっ!」
呪文のように唱えていると、ぱっと頭に浮かんできた。
紙に予定をすらすら書いていく。
シャーペンで書く音が静かな部屋に聞こえる。
数時間後、「できた!」と紙を持ち上げた。
自我自賛になるが、意外と上手くできたと感じた。
これをもとにしおりを作る。全て手書きで。
[漢字]推し[/漢字][ふりがな]慎二くん[/ふりがな]のためなら死ぬ以外、何でもできる。
頑張れ。自分を応援しながら必死にしおりを作った。
今日は約束の日。
待ち合わせ場所にはまだ慎二くんはいない。早く来すぎた。少し後悔している。
冬だから寒い。春や秋にすれば良いと思ったがある理由で冬にした。
指先の感覚が無いくらい寒い。
足音が聞こえる。足音が近づいてくる。
慎二くんだった。
「ごめん。待たせた?」
「うんん。大丈夫」
すると、慎二くんは私の手を握って「冷たい」とにっこりと微笑みながら言った。
私の顔は真っ赤になった。寒さが原因ではない。手をぎゅっと握られたからだ。
手袋を渡された。
「ありがとう」
自分でつけようとしたが、慎二くんがつけてくれた。
「え、えっと……ありがとう」
あ、渡し忘れた。
「これあげる。」
私はしおりをあげた。
「え? これ自作? クオリティ高いじゃん。ありがとう。」
遊園地は遠いので電車で行く。
丁度電車が来た。
私は誰も座っていない場所に座った。
慎二くんが隣に座った。しかもゼロ距離。
私は顔が真っ赤になった。
「大丈夫? 寒い?」と私の顔が真っ赤だと気付き、心配してくれた。
「う、うんん。全然」
電車が揺れる。
その時、私の肩に慎二くんの頭が……
「あ、ごめん」
「だっ……大丈夫」
私達は顔が更に真っ赤になった。
「次は[漢字]波原[/漢字][ふりがな]なみばる[/ふりがな]駅」というアナウンスが聞こえた。
次の駅で降りないと。
電車がふわりと止まる。
駅に着いた。
何分か歩けば遊園地に着く。
田舎と都会の中心くらい。
普通の街だ。
「そういえば、結月の誕生日っていつ?」
「十月二十三日」
「じゃあ、誕生日にプレゼントを……」
慎二くんが言いかけた時、私は「大丈夫、大丈夫」と止めるように言った。
「いや、あげるよ」
「じゃあ、私もあげる」
「俺の誕生日知ってるの?」
「知ってるに決まってるじゃん」
私はネットで調べたり、ファンブックを買ったりして情報を集めたから。
話しているうちに遊園地に着いた。
- 1.とまどい
- 2.なかよく
- 3.決断
- 4.本当に、ありがとう
- 5.もう一度、キミの居る世界へ──
- 6.無理しないでね、
- 7.嫌なこと、忘れよう
- 8.ちょっと、気まずいな
- 9.不安
- 10.キミの言葉で、元気でたよ
- 11.ごめんね
- 12.本当に?
- 13.こどもに、もどろうよ
- 14.悪い日? いい日?
- 15.楽しい旅行!
- 16.ふたりだけのひみつ、だよ?
- 17.たのしいね
- 18.奇遇だね、
- 19.なんだろう?
- 20.解決
- 21.ありがとう
- 22.新学期
- 23.たのしみ
- 24.めんどくさいな、
- 25.暴露
- 26.どきどき
- 27.体育祭
- 28.修学旅行
- 29.修学旅行②
- 30.もう、そんな時期か
- 31.え……?
- 32.奇跡
- 33.新しいともだち
- 34.なぜ?
- 35.めんどくさい。
- 36.そうだったんだね
- 37.わくわくっ!
- 38.うれしくて、はずかしくて
- 39.手とキミのくせ
- 40.思いがけない展開
- 41.衣装と、私
- 42.まほうの言葉
- 43.部活動
- 44.青春だね