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柚夏の読切小説集

#8

休み明け

 はぁ。とため息を吐きながら家に向かう。
今日は始業式。三学期が始まる。
先生は「三年のゼロ学期」や「受験に向けて勉強しろ」とか散々言ってくる。
三学期には高校調べがある。その前に行きたい学校を決めないと、と思い教室に置いてある高校のパンフレットを開く。
──決まらない。
友達は決まっている。
私だけ残された感じがして不快だ。
ああー、どうしよう、と焦る。
そんな毎日が嫌いだ。
 二週間という短い至福の時間が終わり、地獄の毎日がやってくる。
ああ、土日が恋しい。
そう思いながら歩く。
青い橋が見えてきた。
その橋を越えるとほぼ家と学校の中間地点。
やっと家に帰れる。と思いながら橋を渡る。
ザーっと勢いよく川が流れる。
その隣に緩やかに流れる川がある。
そこに一羽の鴨が気持ちよく泳いでいる。
寒くないのかな、と思っていたが、食べたいという気持ちが頭によぎった。
橋を渡り中間地点。
その中間地点は木や家がほぼ無く、空が見やすい場所だ。
道路の横は田んぼなので、綺麗だなー、と空ばかり見ていると、田んぼに落ちる。

空を見上げると、赤やオレンジ、黄色、もっと上を見ると青や藍色。夕方は昼間と違い、沢山の色がある。
制服のスカートは夕日に照らされて星のようにきらきらと輝く。
まだ四時ぐらいなのに日が落ちる。
冬だな、と改めて思う。
反対側には月が見えた。
今日の月は半円だった。
よく見ると見えない所も少し見える。
説明しにくいけれど、太陽の光に当たっていない所も少し見える。
空って面白い。
同じ空なんて無い。
同じ雲の位置なんて滅多にないし、色だって。
そう思うと自分が生まれる前の空も気になる。
バッグからタブレットを取り出して撮りたくなってくる。
そうだ、早く家に帰れば間に合うかも。
そう思い、夕日に照らされながら家に向かった。

作者メッセージ

空っていいよね
ーーー
志望校?決まってないよ……
親に私立と公立両方とも決めろって言われたけど、私立だけ決まってて公立はまだ……。
マラソン大会とか体育系の学校以外、偏差値低めの学校ならいいやって思う自分がいる。
あー。でも写真部あればいいよなー。

3年の0学期は本当聞き飽きた。

2025/11/19 22:00

貴志柚夏
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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