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柚夏の読切小説集

#3

私の家には十年以上乗っている車がある。
だけど最近、車から変な音が聞こえたりしてくる。
もう、限界なんじゃないか。だって十年以上使っているし。
 両親はその車を売ることにした。
次の車はその車より大きいらしい。
私は早く売ってほしいという気持ちでいっぱいだった。
 売る日が決まったある日、私は急に悲しくなった。
今まで一緒だった車が、よく乗っていた車が、もう、見れなくなるなんて。乗れなくなるなんて。
車内で沢山はしゃいだ。何かを食べた。汚した。そんな思い出がぎゅっと詰まった車が……
深く考えるととても悲しくなる。
楽しみと思った自分が馬鹿馬鹿しく思えた。
 私は外に出て、車を見た。
車内は、荷物を全て出し、すっからかん。
車も少し悲しそうに見えた。
私は車を見て泣きそうになった。
「泣かないで。次の車と仲良くなってね。さようなら」
そういう声が聞こえそうだ。
こんなに悲しくなるのは初めてだ。
私は一晩中泣いた。

作者メッセージ

まぁ、しょうがないよね。
車も寿命があるからな……

2025/03/28 21:40

貴志柚夏
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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