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柚夏の読切小説集

#2

複雑。

「もうやだ」
私はあるアニメキャラに恋をしている。クラスメイトは大体分かっているだろう。
しかもコミュ障だからキモオタだと思われているだろう。
 私には友達が三人いる。その二人とよく話す。だけどその二人は推しの事をからかう。
推しの名前を私に向かってずっと言ったり、推しの名字+私の名前(私の名前の姓を変えた)で呼んだり……
推しの名前を言うと私はにやけてしまう。だから変な人に思われる。
「やめて!」と言ってもやめない。
その日はやめるけれど数日後にまたやる。

「辛い……」
泣きながらつぶやいた。
「アニメなんて見なきゃよかったのに。見なければこんなに苦しまなかったのに」
私は相当酷いことを言ったと思った。
「二次元に、行きたい……」
「戻れなくてもいいから行きたい。会いたいんだ! 推しに!」
この言葉は神様、推しに通じたのだろうか。
通じたらいいな、と私は思った。

2025/03/28 21:38

貴志柚夏
ID:≫ 14ODATaJ5tCFM
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