ある朝の教室で
朝、教室に入ると、小さな動物がひとりで座っていた。
その動物がどんな動物か知らなかったのに、ぼくはなぜかとても怖かった。でも、その動物がずっとひとりで座っているからそっと近づいて声をかけた。
「ねえ、きみ、なんて名前?」
するとその動物はパッと笑顔になって答えた。
「ぼくはニック。実は、最初に話しかけてくれた人と友達になろうって思ってたんだ。ぼくと友達になってくれない?」
そうやって、可愛い笑顔で問いかけられたら断ることはできない。ぼくは気がついたら頷いていた。するとニックはさらに目を細めて笑った。
「ほんとう?ありがとう!きみの名前を教えてよ。」
「ぼくはエリック。よろしくね。」
そこでぼくはニックに言った。
「あのう、ニックってなんの動物?リス?それともウサギ?」
ニックは不思議そうな顔をして言った。
「ぼくがなんの動物かなんて重要じゃないよ。大事なのは、今日ぼくときみが友達になれたことだよ。」
ニックの言っていることはよくわからなかったけど、ニックに当たり前のことのように言われたから、ぼくは
「そうだね。」
と答えた。すると突然、ニックの体がふわふわと浮き上がった。
「そろそろバイバイの時間だね。ぼくと友達になってくれてありがとう、エリック。」
ニックの体が透明になって宙に溶けていく。ぼくは、どうして消えてるのかも、どこへ行くのかも聞けなかった。ぼくが立ち尽くしている間にニックは消えてしまった。
そこからあとはニックのことを考えようとしてもあまり頭に入ってこなかった。ぼくはいつも通り授業を受けたし、放課後はいつも通りサッカーの練習をした。
ニックのことを最初にきちんと考えたのは、夜、自分の布団に入ってからだ。ニックはぼくが頭の中で勝手に作った想像だったのかな。もしかしてニックは妖精で今日みたいにいろんな人と友達になってるのかな。こうやっていろんなことを考えていると、まあいいじゃないかという気分になってきた。ニックが言ったように、ニックがなんの動物で、ニックが何者かなんて重要じゃない。大事なのは、今日ぼくに新しい友達が一人増えたということだ。窓から見え隠れするお月さまを眺めながら、ぼくはそんなことを考えていたんだ。
その動物がどんな動物か知らなかったのに、ぼくはなぜかとても怖かった。でも、その動物がずっとひとりで座っているからそっと近づいて声をかけた。
「ねえ、きみ、なんて名前?」
するとその動物はパッと笑顔になって答えた。
「ぼくはニック。実は、最初に話しかけてくれた人と友達になろうって思ってたんだ。ぼくと友達になってくれない?」
そうやって、可愛い笑顔で問いかけられたら断ることはできない。ぼくは気がついたら頷いていた。するとニックはさらに目を細めて笑った。
「ほんとう?ありがとう!きみの名前を教えてよ。」
「ぼくはエリック。よろしくね。」
そこでぼくはニックに言った。
「あのう、ニックってなんの動物?リス?それともウサギ?」
ニックは不思議そうな顔をして言った。
「ぼくがなんの動物かなんて重要じゃないよ。大事なのは、今日ぼくときみが友達になれたことだよ。」
ニックの言っていることはよくわからなかったけど、ニックに当たり前のことのように言われたから、ぼくは
「そうだね。」
と答えた。すると突然、ニックの体がふわふわと浮き上がった。
「そろそろバイバイの時間だね。ぼくと友達になってくれてありがとう、エリック。」
ニックの体が透明になって宙に溶けていく。ぼくは、どうして消えてるのかも、どこへ行くのかも聞けなかった。ぼくが立ち尽くしている間にニックは消えてしまった。
そこからあとはニックのことを考えようとしてもあまり頭に入ってこなかった。ぼくはいつも通り授業を受けたし、放課後はいつも通りサッカーの練習をした。
ニックのことを最初にきちんと考えたのは、夜、自分の布団に入ってからだ。ニックはぼくが頭の中で勝手に作った想像だったのかな。もしかしてニックは妖精で今日みたいにいろんな人と友達になってるのかな。こうやっていろんなことを考えていると、まあいいじゃないかという気分になってきた。ニックが言ったように、ニックがなんの動物で、ニックが何者かなんて重要じゃない。大事なのは、今日ぼくに新しい友達が一人増えたということだ。窓から見え隠れするお月さまを眺めながら、ぼくはそんなことを考えていたんだ。
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