閲覧前に必ずご確認ください
魔物とか出てくる設定です
[明朝体]夕刻の鐘___。
それは、私が【王女じゃなくなる】事の合図。[/明朝体]
空は晴れている。夕焼けがアーリャさんを照らしている。
アメリア「じゃあ、今までありがとう。アーリャさん、元気でいてね」
アーリャ「……はい、姫様。本当に……有難うございます。」
涙をこらえながら、精一杯の綺麗な顔で私を見送ろうとするアーリャさん。
ヴァルター「まだここにいたのですね、姫様。……いや、もう姫様ではありませんでしたね、失礼しました。」
部屋にヴァルターさんがノックもせずに入って来た。
ヴァルターさんの的確な発言に、塞がろうとしていた心の傷が再び抉られるのを感じる。
ヴァルター「早く王宮から出て行ってください、[漢字]【大罪人のアメリアさん】[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・[/ふりがな]。」
アメリア「……はい。了解しました」
ヴァルター「それと、アーリャさん、貴方は今日休暇を取るよう命令されていますね。早く部屋へ戻ったらどうですか?」
アーリャ「承知致しました……」
私はヴァルターさんに連れられ、王国の正門前にいた。
知らない執事から大きな旅行用カバンを渡される。
ヴァルター「これが貴方の今日からの荷物です。」
淡々と説明するヴァルターさん。隣の執事も無表情のまま、門番に正門を開けるよう言っている。
ヴァルター「では、さようなら。」
どこか闇を含んだ笑顔で、私は王宮から見送られた。
[水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線]
[水平線]
王宮のドアが閉まった。
一人になった、と言う感覚に心が蝕まれる。
しかし、すぐに誰かの声が聞こえた。
子供「うわ、あいつ確かメイドの事殺そうとした奴じゃん」
子供2「えっ、ホントだ、本物じゃん。石投げてやろーぜ」
10歳くらいの子供が、私を指差して小声で話している。
すかさず、小石が私の頬を掠めた。
子供3「兄ちゃんたち何してるのー?」
すると、さっきの子供2人より少し幼く見える少年たちが、さっきの子供に話しかけた。
子供「えーっとな、あそこに悪いやつがいるから退治してるんだ。お前らもやるか?」
子供4「えーっ、ヒーローみたいでかっこいい!僕もやる!」
次々と子供たちは石を投げて来る。
石は投げられてもあまり痛くない。
でも、私が【大罪人】として記憶されてしまう事が私の心に突き刺さった。
すると、彼らの母親であろう夫人が、私と子供たちの間に入って来た。
母親「ちょっとアンタ達!何してるのさ!」
いきなり大声で子供を𠮟りつける母親に私は少し驚いてしまった。
王宮ではあんな風に怒る人を見たことが無かった。だからこそ、今の光景は私にとってはより恐ろしく見えた。
母親「そんなことして……アンタの手が罪人の血で汚れたらどうするのさ!」
少年達「は~い……」
どうやら母親は、【子供が人に石を投げつけた事】より、【子供の手が罪人の血で汚れてしまう事】を心配しているらしい。
その歪んだ真っ直ぐな母としての愛情が、純粋に私を傷つけた。
騒動が去った後、私は路地裏に座り込んだ。
さっきからずっと立っていたから、足が痛い。
気付けば日が沈み、街頭に明かりが点き始めている。
夜風が路地裏に吹き抜け、少し肌寒さを感じた。
アメリア「寒っ……そろそろ大通りに出た方がいいのかな……」
恐る恐る、大通りを見てみる。
夜なので、皆家にいる。
少しづつ足を進めた瞬間、一気に足に激痛が走った。
きっと、子供たちの投げた石に躓いたのだろう。
視界が斜めになり、私の頭は地面に強く打ち付けられようとしていた。
はずだった。
気付けば私は誰かに背中を抱かれている。
少しづつ目を開けてみる。
紺色の髪が印象的だ。背が高いから、男性だろうか。
顔が分かって来た。男子学生のような雰囲気だ。
???「キミ、大丈夫?あっ、いきなり触っちゃってごめんね。外出たらキミが倒れかけてたから……」
優しい声が聞こえた。さっきまで男性だと思っていたが、どうやら女性らしい。
シエル「私はここのカフェで店長をしている、シエル・アステリア。ちょっと話を聞かせてくれるかい?」
[明朝体]七つの星が輝き、少女は新たなる花園を見つけ出す。
それは、少女にとって一つの終わりと始まりなのであった。[/明朝体]
それは、私が【王女じゃなくなる】事の合図。[/明朝体]
空は晴れている。夕焼けがアーリャさんを照らしている。
アメリア「じゃあ、今までありがとう。アーリャさん、元気でいてね」
アーリャ「……はい、姫様。本当に……有難うございます。」
涙をこらえながら、精一杯の綺麗な顔で私を見送ろうとするアーリャさん。
ヴァルター「まだここにいたのですね、姫様。……いや、もう姫様ではありませんでしたね、失礼しました。」
部屋にヴァルターさんがノックもせずに入って来た。
ヴァルターさんの的確な発言に、塞がろうとしていた心の傷が再び抉られるのを感じる。
ヴァルター「早く王宮から出て行ってください、[漢字]【大罪人のアメリアさん】[/漢字][ふりがな]・・・・・・・・・・[/ふりがな]。」
アメリア「……はい。了解しました」
ヴァルター「それと、アーリャさん、貴方は今日休暇を取るよう命令されていますね。早く部屋へ戻ったらどうですか?」
アーリャ「承知致しました……」
私はヴァルターさんに連れられ、王国の正門前にいた。
知らない執事から大きな旅行用カバンを渡される。
ヴァルター「これが貴方の今日からの荷物です。」
淡々と説明するヴァルターさん。隣の執事も無表情のまま、門番に正門を開けるよう言っている。
ヴァルター「では、さようなら。」
どこか闇を含んだ笑顔で、私は王宮から見送られた。
[水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線]
[水平線]
王宮のドアが閉まった。
一人になった、と言う感覚に心が蝕まれる。
しかし、すぐに誰かの声が聞こえた。
子供「うわ、あいつ確かメイドの事殺そうとした奴じゃん」
子供2「えっ、ホントだ、本物じゃん。石投げてやろーぜ」
10歳くらいの子供が、私を指差して小声で話している。
すかさず、小石が私の頬を掠めた。
子供3「兄ちゃんたち何してるのー?」
すると、さっきの子供2人より少し幼く見える少年たちが、さっきの子供に話しかけた。
子供「えーっとな、あそこに悪いやつがいるから退治してるんだ。お前らもやるか?」
子供4「えーっ、ヒーローみたいでかっこいい!僕もやる!」
次々と子供たちは石を投げて来る。
石は投げられてもあまり痛くない。
でも、私が【大罪人】として記憶されてしまう事が私の心に突き刺さった。
すると、彼らの母親であろう夫人が、私と子供たちの間に入って来た。
母親「ちょっとアンタ達!何してるのさ!」
いきなり大声で子供を𠮟りつける母親に私は少し驚いてしまった。
王宮ではあんな風に怒る人を見たことが無かった。だからこそ、今の光景は私にとってはより恐ろしく見えた。
母親「そんなことして……アンタの手が罪人の血で汚れたらどうするのさ!」
少年達「は~い……」
どうやら母親は、【子供が人に石を投げつけた事】より、【子供の手が罪人の血で汚れてしまう事】を心配しているらしい。
その歪んだ真っ直ぐな母としての愛情が、純粋に私を傷つけた。
騒動が去った後、私は路地裏に座り込んだ。
さっきからずっと立っていたから、足が痛い。
気付けば日が沈み、街頭に明かりが点き始めている。
夜風が路地裏に吹き抜け、少し肌寒さを感じた。
アメリア「寒っ……そろそろ大通りに出た方がいいのかな……」
恐る恐る、大通りを見てみる。
夜なので、皆家にいる。
少しづつ足を進めた瞬間、一気に足に激痛が走った。
きっと、子供たちの投げた石に躓いたのだろう。
視界が斜めになり、私の頭は地面に強く打ち付けられようとしていた。
はずだった。
気付けば私は誰かに背中を抱かれている。
少しづつ目を開けてみる。
紺色の髪が印象的だ。背が高いから、男性だろうか。
顔が分かって来た。男子学生のような雰囲気だ。
???「キミ、大丈夫?あっ、いきなり触っちゃってごめんね。外出たらキミが倒れかけてたから……」
優しい声が聞こえた。さっきまで男性だと思っていたが、どうやら女性らしい。
シエル「私はここのカフェで店長をしている、シエル・アステリア。ちょっと話を聞かせてくれるかい?」
[明朝体]七つの星が輝き、少女は新たなる花園を見つけ出す。
それは、少女にとって一つの終わりと始まりなのであった。[/明朝体]