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魔物とか出てくる設定です
鳴り響く拍手に頭がクラクラする。
どうして?なんで?
[中央寄せ][太字]信じてよ。[/太字][/中央寄せ]
[太字][中央寄せ][大文字]信じてよ。[/大文字][/中央寄せ][/太字]
[中央寄せ][太字][大文字][大文字]信じてよ![/大文字][/大文字][/太字][/中央寄せ]
レグルス「もう良い。自分の部屋に帰れ。」
覚束無い足取りで、顔も知らないメイドに連れられて、私は大広間を後にした。
敗北感が込み上げてくる。
穏やかで暖かい陽の光も、今となっては残酷なだけだ。
その時、我儘な声に話し掛けられた。
???「あれぇー?[太字][大文字][漢字]罪人のお姉様[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな][/大文字][/太字]ぁー?こんな所で何してるんですかぁー?」
振り向くと、妹のクララがいた。
クララの、[大文字][漢字]美しい金髪[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな][/大文字]が風に揺れている。
手には、大量の小物やドレスが入った箱を持っている。
アメリア「おはよう、クララ。手に持っているのは何?」
引き攣った笑みでクララに問い掛ける。
クララ「えぇー?♡さっき、ヴァルターさんにぃー、『お姉様の持ってっていいよ』って言われたからァー、私の部屋に運んでるの♡」
絶句した。
なぜなら、箱の中身が私の大切なドレスや小物の類だったからだ。
クララ「それにぃー、こんなに可愛いドレス、お姉様には勿体無いですよ♡」
クスクスと笑いながら私を見つめるクララ。
私の隣に居るメイドも、どうすれば良いのか分からないような顔をしている。
アメリア「付いてきてくれてありがとう、もうここからは私一人で行けるわ」
私は必死で走った。
自分の部屋へ。
焦り顔のメイドも、ほくそ笑んでいるクララも気にせずに。
急いで自分の部屋のドアを開けた。
古びたドアが軋みながら閉まる音が聞こえた。
アメリア「っ……!」
クローゼットは全て開けられ、中身を空っぽにされている。
小物入れの箱も、全て壊されていた。
恐らく、クララの仕業だろう。
アメリア「どうして、クララばっかり……」
[水平線]
[大文字][太字][明朝体][斜体][中央寄せ]クララは、私と半分しか血が繋がっていない。[/中央寄せ][/斜体][/明朝体][/太字][/大文字]
私のお母様は、正式な王族としてお父様と結婚し、お姉さまと私を生んだ。
でも、お母様とお姉様は私がまだ小さいときに流行り病で亡くなってしまった。
そしてお父様は、後継ぎ息子を生むために隣国の女王の妹と結婚した。
その人とお父様が結婚する時に、かなり国同士でもめたらしいが、あまり覚えて居ない。
そして、正式に結婚してクララが生まれた。
お父様は【今のお母様】を愛していた。
[明朝体][大文字][太字]___【今のお母様】が事故で死ぬまでは。[/太字][/大文字][/明朝体]
馬車の事故だった。
皆は、『一瞬で苦しまずに死ねたのがせめてもの救い』と言っていた。
不思議と、お葬式では涙が出なかった。
それから、お父様はクララを溺愛するようになった。
きっと、どこかに【あの人の面影】を探してるんだろう。
お父様は、私には買ってくれなかった宝石やドレスもクララが欲しがれば何でもすぐに買い与えた。
それが、きっとクララのあの性格を作ったんだろう。
[水平線]
すると、机の引き出しから何かを見つけた。
それには、
[明朝体][大文字]洗髪用ジェル~sorrel~[/大文字][/明朝体]
と書かれていた。
アメリア「洗髪用の……ジェル?」
中身は栗色の液体で満たされている。
恐らく、私の銀髪は【王宮の外】で暮らすには目立ちすぎる。
ならば、染めるしかない。
私は、決意を胸に瓶のふたを開けた。
[水平線]
[水平線][水平線]
[水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線][水平線][水平線][水平線]
気付けば、もう日が沈みかけている。
荷物はもう他のメイド達が纏めているから、ボーっと過ごそう。
王宮の姫としていられる、最期の時間を。
すると、いきなり部屋のドアが開いた。
アーリャ「ひ、姫様……!最後に、挨拶をしに……」
アメリア「えっ、アーリャさん?な、何でここに!?」
【私が傷つけたはずの】アーリャさんは、いつもと同じ元気そうな雰囲気で私の目の前に立っている。
アーリャ「いきなり休暇を取らされたと思ったら、急に姫様が追放されることになって……いてもたってもいられなくなったから、来ちゃいました。」
アメリア「……そうなのね、わざわざありがとう。」
アーリャ「えっ!?そんな、恐れ多いです……だから、その……思い出が、欲しいなって」
アメリア「分かったわ、ちょっと屈んで」
アメリア「はいっ!」
緊張した様子で屈むアーリャさん。
そんなアーリャさんに私は近付き、
[大文字][中央寄せ]額にキスをした。[/中央寄せ][/大文字]
アーリャ「えっ!?その……えっと……今何しました?」
途端に顔を赤くするアーリャさん。
アメリア「ふふっ、そんなに恥ずかしがらないで。キスは昔の王宮の挨拶だったんですって」
[明朝体]その瞬間に、夕刻の鐘が鳴る___。
それは、少女の終わりを示すものだったが、今の少女には無価値なものだった。[/明朝体]
どうして?なんで?
[中央寄せ][太字]信じてよ。[/太字][/中央寄せ]
[太字][中央寄せ][大文字]信じてよ。[/大文字][/中央寄せ][/太字]
[中央寄せ][太字][大文字][大文字]信じてよ![/大文字][/大文字][/太字][/中央寄せ]
レグルス「もう良い。自分の部屋に帰れ。」
覚束無い足取りで、顔も知らないメイドに連れられて、私は大広間を後にした。
敗北感が込み上げてくる。
穏やかで暖かい陽の光も、今となっては残酷なだけだ。
その時、我儘な声に話し掛けられた。
???「あれぇー?[太字][大文字][漢字]罪人のお姉様[/漢字][ふりがな]・・・・・・[/ふりがな][/大文字][/太字]ぁー?こんな所で何してるんですかぁー?」
振り向くと、妹のクララがいた。
クララの、[大文字][漢字]美しい金髪[/漢字][ふりがな]・・・・・[/ふりがな][/大文字]が風に揺れている。
手には、大量の小物やドレスが入った箱を持っている。
アメリア「おはよう、クララ。手に持っているのは何?」
引き攣った笑みでクララに問い掛ける。
クララ「えぇー?♡さっき、ヴァルターさんにぃー、『お姉様の持ってっていいよ』って言われたからァー、私の部屋に運んでるの♡」
絶句した。
なぜなら、箱の中身が私の大切なドレスや小物の類だったからだ。
クララ「それにぃー、こんなに可愛いドレス、お姉様には勿体無いですよ♡」
クスクスと笑いながら私を見つめるクララ。
私の隣に居るメイドも、どうすれば良いのか分からないような顔をしている。
アメリア「付いてきてくれてありがとう、もうここからは私一人で行けるわ」
私は必死で走った。
自分の部屋へ。
焦り顔のメイドも、ほくそ笑んでいるクララも気にせずに。
急いで自分の部屋のドアを開けた。
古びたドアが軋みながら閉まる音が聞こえた。
アメリア「っ……!」
クローゼットは全て開けられ、中身を空っぽにされている。
小物入れの箱も、全て壊されていた。
恐らく、クララの仕業だろう。
アメリア「どうして、クララばっかり……」
[水平線]
[大文字][太字][明朝体][斜体][中央寄せ]クララは、私と半分しか血が繋がっていない。[/中央寄せ][/斜体][/明朝体][/太字][/大文字]
私のお母様は、正式な王族としてお父様と結婚し、お姉さまと私を生んだ。
でも、お母様とお姉様は私がまだ小さいときに流行り病で亡くなってしまった。
そしてお父様は、後継ぎ息子を生むために隣国の女王の妹と結婚した。
その人とお父様が結婚する時に、かなり国同士でもめたらしいが、あまり覚えて居ない。
そして、正式に結婚してクララが生まれた。
お父様は【今のお母様】を愛していた。
[明朝体][大文字][太字]___【今のお母様】が事故で死ぬまでは。[/太字][/大文字][/明朝体]
馬車の事故だった。
皆は、『一瞬で苦しまずに死ねたのがせめてもの救い』と言っていた。
不思議と、お葬式では涙が出なかった。
それから、お父様はクララを溺愛するようになった。
きっと、どこかに【あの人の面影】を探してるんだろう。
お父様は、私には買ってくれなかった宝石やドレスもクララが欲しがれば何でもすぐに買い与えた。
それが、きっとクララのあの性格を作ったんだろう。
[水平線]
すると、机の引き出しから何かを見つけた。
それには、
[明朝体][大文字]洗髪用ジェル~sorrel~[/大文字][/明朝体]
と書かれていた。
アメリア「洗髪用の……ジェル?」
中身は栗色の液体で満たされている。
恐らく、私の銀髪は【王宮の外】で暮らすには目立ちすぎる。
ならば、染めるしかない。
私は、決意を胸に瓶のふたを開けた。
[水平線]
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[水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線][水平線][水平線]
[水平線][水平線][水平線][水平線][水平線]
気付けば、もう日が沈みかけている。
荷物はもう他のメイド達が纏めているから、ボーっと過ごそう。
王宮の姫としていられる、最期の時間を。
すると、いきなり部屋のドアが開いた。
アーリャ「ひ、姫様……!最後に、挨拶をしに……」
アメリア「えっ、アーリャさん?な、何でここに!?」
【私が傷つけたはずの】アーリャさんは、いつもと同じ元気そうな雰囲気で私の目の前に立っている。
アーリャ「いきなり休暇を取らされたと思ったら、急に姫様が追放されることになって……いてもたってもいられなくなったから、来ちゃいました。」
アメリア「……そうなのね、わざわざありがとう。」
アーリャ「えっ!?そんな、恐れ多いです……だから、その……思い出が、欲しいなって」
アメリア「分かったわ、ちょっと屈んで」
アメリア「はいっ!」
緊張した様子で屈むアーリャさん。
そんなアーリャさんに私は近付き、
[大文字][中央寄せ]額にキスをした。[/中央寄せ][/大文字]
アーリャ「えっ!?その……えっと……今何しました?」
途端に顔を赤くするアーリャさん。
アメリア「ふふっ、そんなに恥ずかしがらないで。キスは昔の王宮の挨拶だったんですって」
[明朝体]その瞬間に、夕刻の鐘が鳴る___。
それは、少女の終わりを示すものだったが、今の少女には無価値なものだった。[/明朝体]