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【大型参加型】メイデン・ドールは笑えない。

#3

《第1章》【第一話】好奇心が、牙を剥く。

私は王国の第二王女、アメリア。
これまで1度しか王宮から出た事の無い、所謂「箱入りお嬢様」だ。
でも、私は面白い事や知らないものを探すのが大好き!

……でもあの時の私は知らなかったんだよね。
こんな好奇心が、災いを招くことになるなんて。

アメリア「喉が渇いたから台所まで水を飲みに行ったんだけど……どこなの、ここ?」
私は道に迷っていた。
迷路のように広く、複雑な構造をしている王宮で迷子になったのはこれでもう10回目。
いつもなら、私の使用人、『アーリャさん』が探してくれるんだけど……

すると、普段は空き部屋になっている倉庫からランタンの橙色の明かりが見えた。
アメリア「こんな時間に誰かしら?」
私は好奇心に身を任せ、足を動かした。
王宮の冷え切った空気も、冷たい床も気にせずに。

アメリア「[小文字]どんな事をしているの?[/小文字]」

覗き込んだ先の部屋は、まさに地獄のような光景だった。
アメリア「……[大文字]ひっ![/大文字][小文字]……どう、して?なんでメイデン・ドールが……[/小文字]」

[中央寄せ][明朝体]メイデン・ドール[/明朝体]ーーーそれは、命を持った人形。
主人を見定め、追従し、愛されるためにできた、とても美しい少女のような人形。[/中央寄せ]

私も何時か作ってもらいたい、そう思い、憧れていたメイデン・ドールが見るも無惨に扱われていた。
手足は乱暴に切り落とされ、石畳の床には腕や足がたくさん転がっている。
一部のドールには、切り落とされた腕の代わりにロングソードやメイスなどの武器が付けられている。
よく見ると、足の代わりに二つの車輪と簡易的なモーターが付けられていた。
痛みに耐えるドール達の端正な顔は、面影も無いほどに歪んでいる。
そして何よりーーーーー
[大文字][太字]【核】と呼ばれる、ドールの人格を司る胸の宝石が外され、代わりに小さな爆弾が詰め込まれていた。[/太字][/大文字]
ヴァルター「おい、もっと手際よく切り落とせ。今夜中に間に合わないだろ。そっちも、もう少し早く自爆用爆弾を詰め込めないのか?」
執事のヴァルターさんが、私と話す時よりずっと、冷たい顔をして知らない人たちに話しかけていた。
よく見ると、庭師のロイドさん、護衛のサイモンさん、シェフのジョニーさん………
知っている人たちが沢山いる。
ヴァルター「こいつは失敗作だ。武器と腕が上手く結合しない。明日の夜までに捨てておけ。」
ロイド「分かってますよ、報酬は弾んでくれるっスよね?ロイドさん、………いや、幹部様。」
何時もなら優しい緑の瞳とそばかすで柔和な印象のロイドさんも、邪悪な笑みを浮かべている。
サイモン「ロイド、分かってるだろ………これは【命令】だ。従わないとどうなるか、お前も分かっているだろ?」
サイモンさんの屈強で頼もしい肉体とかっこいい眼帯も今となっては恐怖の象徴でしかない。
ジョニー「サイモン、あまり若造に言い過ぎても良くないですよ」
ジョニーさんの大人っぽい髭が、さらにおぞましい雰囲気を加速させている。
そして何より………皆が着ている白衣には、見覚えのある鷲と竜のマークが刺繍されていた。

王国軍事管轄派閥、【Brave army】、この王国の軍事面を取りまとめる組織。最近、防衛費の決議で国王のお父さんと揉めていた。
そもそも私のお父さんは国民一人一人を大事にしているから、戦争を起こしたくない。だから、最近は軍事派閥との対立が激しくなっている。

ヴァルター「さっき物音がしましたよね?誰かいるのですか?」
ロイド「いや、自分が行くっス」
ヴァルター「いえ、私が行きます。部下の安全を確保するのも上司の仕事でしょう?」
そう言いながらヴァルターさんはこっちに近づいて来る。
まずい、早く逃げないと………!
速足で部屋を後にしようと思った瞬間、視界が斜めになった。

転んでしまったのだ。石畳の廊下なら転んだ音も大きく響くのだろう。
後ろからヴァルターさんのバタバタした足音が聞こえてくる。
ヴァルター「おや………アメリアさん、どうしてこんなところに居るのですか?」
振り向くと、背後にはヴァルターさんがいた。
よく見ると、その後ろにはロイドさん、サイモンさん、ジョニーさんも。
皆、どこか引き攣った笑みを浮かべている。
ヴァルター「さぁ、早く寝室に戻りなさい。それとも、自分の部屋が何処か分からないのですか?」
アメリア「は………はい、台所に行ってから、分からなくなってしまって………」
ヴァルター「またですか………今あなたが背中を向けている部屋が、あなたの部屋ですよ。」

彷徨っていたらいつの間にか戻って来たなんて、笑える話だ。
笑えない現実を目の前に、私は精一杯の愛想笑いをしながら部屋に戻って眠りにつくのであった。

[水平線]

ロイド「どうするっスか、幹部様。目撃者が出ちゃいましたよ」
ヴァルター「まぁ焦らないでください、ロイドさん。目撃者を【なかったこと】にすれば良いのです。」
ヴァルター「例えば………[太字][大文字]【王宮から追放する】[/大文字][/太字]とかですかねぇ」

[明朝体][中央寄せ]新月。星明りすらない夜に、男達の謀略は練られていくのであった。[/中央寄せ][/明朝体]

作者メッセージ

参加者の皆さん!
次の次くらいには登場できますよ!!
参加お願いします!!!!!

2026/02/24 21:04

天城海月(amagi kurage🪼🫧)
ID:≫ 31V48KBhTLF5I
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