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注意はしておりますが、史実と異なる場合があります。また、◯ぬなどの言葉がよく出てきます。
ご注意、ご了承ください。
[大文字]回想②[/大文字]
「君も死に、[漢字]漂[/漢字][ふりがな]ただよ[/ふりがな]い、ここに来たのかい?」
そうひとつ前の男は言った。
おそらく生きた場所も話していた言語も違うはずなのに、意味だけは理解できた。
まぁ、ここが『死後の世界』なのだとしたらなんでも[漢字]有[/漢字][ふりがな]あ[/ふりがな]り[漢字]得[/漢字][ふりがな]え[/ふりがな]るのだろう。
「そうだ」と儂が答えると、その男はある程度の状況を教えてくれた。
・ここは死んだ者が来る場所であると言っていいということ。
・案内をしている者達はおそらく[漢字]人間[/漢字][ふりがな]ひと[/ふりがな]ではないということ。
・ここの時間は一瞬が[漢字]一刻[/漢字][ふりがな]いっこく[/ふりがな](約2時間)のようなとても短く、長くなっていること。
・あの[漢字]長机[/漢字][ふりがな]カウンター[/ふりがな]では[漢字]何処[/漢字][ふりがな]どこ[/ふりがな]かへ案内しているということ。
そして、その後[漢字]何処[/漢字][ふりがな]どこ[/ふりがな]へ行くのか、どうなるのかはわかっていないということ。
そうこうしているうちに列は進み、男も儂も長机へ呼ばれていった。
白い長机の前には机の長さと比例するように無数に対照的な黒く丸い椅子が置かれていた。
列の前に並んでいた者たちに習って、儂もそこに腰掛けると、その瞬間を見計ったようにどこからともなく例の…案内人とでも言おうか案内人の男(仮)が現れた。
その案内人は制服に身を包み、茶髪のくせ毛を隠すように帽子をかぶっている、といった[漢字]風貌[/漢字][ふりがな]ふうぼう[/ふりがな]だった。
どこにでもいそうだが、おそらく見つけることは金輪際できない、といった表現のしようのない雰囲気だった。
「え〜、こんにちは。今までお疲れさまでした。最初にこちら、欄に従い、ご記入ください」
言われたとおりに氏名、年齢(おそらく死んだときの)などを渡された紙の空欄にそって書き、渡す。
奥を通っていた別の案内人に目の前の案内人が紙を渡す。
「さて、ここがどのような場所かご理解いただけているようなので説明は省かせていただきますが、何かご質問はございますか?」
……では、ずっと気になっていたことを。
「[漢字]何故[/漢字][ふりがな]なぜ[/ふりがな]儂は、若い頃の姿になっておるのだ?」
そう、明らかに若いのだ、体が軽いのだ。
そう聞かれるのが定番なのか、すかさずに答える。
「あ、そちらはですねご本人さまが1番好きだった年代の姿となっております」
ほぉ、そうなのか…。
「あと、もう一つ」
なるべく心境を悟られないよう、丁寧に言う。
「この後、儂はどうなるのだ?」
「えーそちらについてはこちらをご覧ください」
奇妙な薄い、光る板ーーーーーいわゆる「たぶれっと」をその男は取り出した。
[水平線]
ーーーーただいまは[漢字]現世[/漢字][ふりがな]うつしよ[/ふりがな]でお亡くなりになった方々が来る、ここ、いわゆる「案内所」にお越しになられております。
そしてお次がーーーーー
その画面を横になぞる。
[太字]「天国」[/太字]か[太字]「来世」[/太字]かなのですが、なにか殺人などの『重い罪』を背負っていたら……
問答無用、今世を捨てて来世へいってもらうところですがーーーーーーーーーー
そこで思い当たる。
あれ、儂っていままで何人この手にかけてきたのだ…?
両の手足では到底たりない、覚えられる数ではない人数の血に染まっているこの手の持ち主はーーーーーーーー
「では、儂は…」
「あっ、いえ。戦国時代や古代ローマ時代などでは時代背景などからよくお有りになります。」
…情報量に目が回りそうになる。
「あと、信玄さま方には少しやって頂きたいことがあると承っております」
はい??
「はい、なので今はどちらでもございません。強いて言えば信玄さま次第でございます。それでは、[小文字]良い旅をーーーーー」[/小文字]
そこでもう一度、意識が遠のいた。
そして、長いこと実体のない体で[漢字]彷徨[/漢字][ふりがな]さまよ[/ふりがな]い、時代の流れを見てきた。
儂が生きていた[漢字]時代[/漢字][ふりがな]とき[/ふりがな]よりも進んだ文化や、残酷なものたちを。
そして気づいた時にはあの場所に行き着いていた。
これが、儂の「経緯」だ。
「君も死に、[漢字]漂[/漢字][ふりがな]ただよ[/ふりがな]い、ここに来たのかい?」
そうひとつ前の男は言った。
おそらく生きた場所も話していた言語も違うはずなのに、意味だけは理解できた。
まぁ、ここが『死後の世界』なのだとしたらなんでも[漢字]有[/漢字][ふりがな]あ[/ふりがな]り[漢字]得[/漢字][ふりがな]え[/ふりがな]るのだろう。
「そうだ」と儂が答えると、その男はある程度の状況を教えてくれた。
・ここは死んだ者が来る場所であると言っていいということ。
・案内をしている者達はおそらく[漢字]人間[/漢字][ふりがな]ひと[/ふりがな]ではないということ。
・ここの時間は一瞬が[漢字]一刻[/漢字][ふりがな]いっこく[/ふりがな](約2時間)のようなとても短く、長くなっていること。
・あの[漢字]長机[/漢字][ふりがな]カウンター[/ふりがな]では[漢字]何処[/漢字][ふりがな]どこ[/ふりがな]かへ案内しているということ。
そして、その後[漢字]何処[/漢字][ふりがな]どこ[/ふりがな]へ行くのか、どうなるのかはわかっていないということ。
そうこうしているうちに列は進み、男も儂も長机へ呼ばれていった。
白い長机の前には机の長さと比例するように無数に対照的な黒く丸い椅子が置かれていた。
列の前に並んでいた者たちに習って、儂もそこに腰掛けると、その瞬間を見計ったようにどこからともなく例の…案内人とでも言おうか案内人の男(仮)が現れた。
その案内人は制服に身を包み、茶髪のくせ毛を隠すように帽子をかぶっている、といった[漢字]風貌[/漢字][ふりがな]ふうぼう[/ふりがな]だった。
どこにでもいそうだが、おそらく見つけることは金輪際できない、といった表現のしようのない雰囲気だった。
「え〜、こんにちは。今までお疲れさまでした。最初にこちら、欄に従い、ご記入ください」
言われたとおりに氏名、年齢(おそらく死んだときの)などを渡された紙の空欄にそって書き、渡す。
奥を通っていた別の案内人に目の前の案内人が紙を渡す。
「さて、ここがどのような場所かご理解いただけているようなので説明は省かせていただきますが、何かご質問はございますか?」
……では、ずっと気になっていたことを。
「[漢字]何故[/漢字][ふりがな]なぜ[/ふりがな]儂は、若い頃の姿になっておるのだ?」
そう、明らかに若いのだ、体が軽いのだ。
そう聞かれるのが定番なのか、すかさずに答える。
「あ、そちらはですねご本人さまが1番好きだった年代の姿となっております」
ほぉ、そうなのか…。
「あと、もう一つ」
なるべく心境を悟られないよう、丁寧に言う。
「この後、儂はどうなるのだ?」
「えーそちらについてはこちらをご覧ください」
奇妙な薄い、光る板ーーーーーいわゆる「たぶれっと」をその男は取り出した。
[水平線]
ーーーーただいまは[漢字]現世[/漢字][ふりがな]うつしよ[/ふりがな]でお亡くなりになった方々が来る、ここ、いわゆる「案内所」にお越しになられております。
そしてお次がーーーーー
その画面を横になぞる。
[太字]「天国」[/太字]か[太字]「来世」[/太字]かなのですが、なにか殺人などの『重い罪』を背負っていたら……
問答無用、今世を捨てて来世へいってもらうところですがーーーーーーーーーー
そこで思い当たる。
あれ、儂っていままで何人この手にかけてきたのだ…?
両の手足では到底たりない、覚えられる数ではない人数の血に染まっているこの手の持ち主はーーーーーーーー
「では、儂は…」
「あっ、いえ。戦国時代や古代ローマ時代などでは時代背景などからよくお有りになります。」
…情報量に目が回りそうになる。
「あと、信玄さま方には少しやって頂きたいことがあると承っております」
はい??
「はい、なので今はどちらでもございません。強いて言えば信玄さま次第でございます。それでは、[小文字]良い旅をーーーーー」[/小文字]
そこでもう一度、意識が遠のいた。
そして、長いこと実体のない体で[漢字]彷徨[/漢字][ふりがな]さまよ[/ふりがな]い、時代の流れを見てきた。
儂が生きていた[漢字]時代[/漢字][ふりがな]とき[/ふりがな]よりも進んだ文化や、残酷なものたちを。
そして気づいた時にはあの場所に行き着いていた。
これが、儂の「経緯」だ。