「…ここか。」
私は、晴の事故現場に来た。みんなから愛されていた晴は、やはり死後も愛されている。去年と同じように、現場には手向けられた花束や晴の好きだったお菓子が沢山あった。
「良かったね、晴。みんないるよ?きっと来年もこうだね。」
その場にいるはずがない晴に語りかける。周りに人がいたら、きっと精神異常者だと思われていただろう。そのくらい、自然だった。
来る途中コンビニで買った晴の好きだったお菓子を、既に置かれている大量の供え物に紛れさせる。
「ねえ、晴。これまだ好き?晴がいなくなってから、私も食べるようになったんだけど美味しいね、これ。ハマっちゃったよ」
なーんて、と私は少し恥ずかしくなった。いない人に話しかけても虚しいだけ。そんなの分かっている。でも、大切な大切な友達の命日だ。このくらいしても許されるだろう。
「晴、私___」
そこまで話したところで、私の言葉は遮られた。
「あれ、愛ちゃん?」
…聞き馴染みのある声。聞き馴染みがあるのですら嫌なやつ。こいつは、
「久しぶり、姉ちゃんのお参り来てくれたの?」
晴の弟だ。太晴という、晴と同じ漢字が名前に入っている。私はこいつが苦手だ。去年はお墓参りにも行ったが会わなかったから、少し油断していた。
「…久しぶりだね、太晴。大切な友達なんだから、当たり前だよ」
少し嫌な態度が出てしまったか。まあいい、どうせもう帰る。じゃあね、と帰ろうとしたところで
「待ってよ、ね、母さんも会いたがってるよ?よかったら晩御飯うちで食べない?」
太晴が私を引き留めた。
晴のお母さんは料理上手な人で、昔からよくお邪魔していた。でもこいつの誘いは断りたい。よし、断ろうと思った時にはもう、太晴の問いかけへ頷き、晴の家の方へ進んでいた。
私は、晴の事故現場に来た。みんなから愛されていた晴は、やはり死後も愛されている。去年と同じように、現場には手向けられた花束や晴の好きだったお菓子が沢山あった。
「良かったね、晴。みんないるよ?きっと来年もこうだね。」
その場にいるはずがない晴に語りかける。周りに人がいたら、きっと精神異常者だと思われていただろう。そのくらい、自然だった。
来る途中コンビニで買った晴の好きだったお菓子を、既に置かれている大量の供え物に紛れさせる。
「ねえ、晴。これまだ好き?晴がいなくなってから、私も食べるようになったんだけど美味しいね、これ。ハマっちゃったよ」
なーんて、と私は少し恥ずかしくなった。いない人に話しかけても虚しいだけ。そんなの分かっている。でも、大切な大切な友達の命日だ。このくらいしても許されるだろう。
「晴、私___」
そこまで話したところで、私の言葉は遮られた。
「あれ、愛ちゃん?」
…聞き馴染みのある声。聞き馴染みがあるのですら嫌なやつ。こいつは、
「久しぶり、姉ちゃんのお参り来てくれたの?」
晴の弟だ。太晴という、晴と同じ漢字が名前に入っている。私はこいつが苦手だ。去年はお墓参りにも行ったが会わなかったから、少し油断していた。
「…久しぶりだね、太晴。大切な友達なんだから、当たり前だよ」
少し嫌な態度が出てしまったか。まあいい、どうせもう帰る。じゃあね、と帰ろうとしたところで
「待ってよ、ね、母さんも会いたがってるよ?よかったら晩御飯うちで食べない?」
太晴が私を引き留めた。
晴のお母さんは料理上手な人で、昔からよくお邪魔していた。でもこいつの誘いは断りたい。よし、断ろうと思った時にはもう、太晴の問いかけへ頷き、晴の家の方へ進んでいた。