「…………え、?」
「……あ、碧っ、違うの!」
「なにが、?なにが違うの?」
「なんでこんなに……」
優莉の机には使い込んだから、とか
そういったものではない傷がたくさんついた教科書やノートが散らばっていた
「……」
私は、そのうちの一つをとって
パラパラとページをめくった
『シネ』
『クズ』
『男たらし』
『偽善者』
中学生の語彙を
全て振り絞ったようなソレは
今日だけのものではなかったらしく
誰だよ、私の幼馴染に。
誰よりも、誰よりも大切な幼馴染に。
こんなつらい思いさせてるやつ。
「…………ねえ、優莉。だれ?」
「……え?」
ばつが悪そうに顔を伏せていた優莉は
私の問いかけに少し顔を上げた
「誰だよ。こんな馬鹿げたことしてる奴」
―ー自分でも、びっくりするくらいの、低い声。
視界の端で、数人の女子がビクッと肩を震わせたのが見えた。
………あいつらか。
「……なあ、お前らだろ?優莉のこと傷つけてるやつ」
私は、優莉をいじめたであろう女子たちの前に、
ゆっくりと歩いて行った。
「……はっ、!そいつが悪いでしょ!」
「は?」
私が近づいていくと、
焦ったのか、一人が優莉を指さして叫んだ。
「そいつは……いつもいつも、!」
「いつも……なに?」
「……っ、い、いつもさも自分が一番かわいいです、って顔して男子にばっかり近づいてるっ!」
「気に食わないのよ!」
「たいしてかわいくもないくせに!」
一人二人と、よくわかんない言葉に賛同して声を上げる。
腹が立った。
それだけの理由で。
たったそれだけの理由で。
――優莉を傷つけたなんて。
ふざけんな。
「ふざけんなっ!!」
お前らの
「お前らの、たったそれだけの」
よくわかんない理由で
「ただの嫉妬でっ!」
優莉を
「優莉を」
「傷つけていいわけねぇだろうが!」
本当に、腹が立つ。
「でもっ!でも、しょうがないじゃない!」
「むかつくもんは、むかつくのよ!」
…………こいつらは、本当に。
――――バチンッ
「は?」
ずっと見ていたクラスの奴らが急にざわつきだした。
さすがに、私が手を出したから。
でも、知るもんか。
優莉が傷ついてんだ。
優莉が、大事な幼馴染が。
「……」
もう一度、右手を高く上げた。
「……っ」
パシ――
「誰?」
「もう、やめろ。落ち着けや、優莉ガチ恋勢が」
「……あ、碧っ、違うの!」
「なにが、?なにが違うの?」
「なんでこんなに……」
優莉の机には使い込んだから、とか
そういったものではない傷がたくさんついた教科書やノートが散らばっていた
「……」
私は、そのうちの一つをとって
パラパラとページをめくった
『シネ』
『クズ』
『男たらし』
『偽善者』
中学生の語彙を
全て振り絞ったようなソレは
今日だけのものではなかったらしく
誰だよ、私の幼馴染に。
誰よりも、誰よりも大切な幼馴染に。
こんなつらい思いさせてるやつ。
「…………ねえ、優莉。だれ?」
「……え?」
ばつが悪そうに顔を伏せていた優莉は
私の問いかけに少し顔を上げた
「誰だよ。こんな馬鹿げたことしてる奴」
―ー自分でも、びっくりするくらいの、低い声。
視界の端で、数人の女子がビクッと肩を震わせたのが見えた。
………あいつらか。
「……なあ、お前らだろ?優莉のこと傷つけてるやつ」
私は、優莉をいじめたであろう女子たちの前に、
ゆっくりと歩いて行った。
「……はっ、!そいつが悪いでしょ!」
「は?」
私が近づいていくと、
焦ったのか、一人が優莉を指さして叫んだ。
「そいつは……いつもいつも、!」
「いつも……なに?」
「……っ、い、いつもさも自分が一番かわいいです、って顔して男子にばっかり近づいてるっ!」
「気に食わないのよ!」
「たいしてかわいくもないくせに!」
一人二人と、よくわかんない言葉に賛同して声を上げる。
腹が立った。
それだけの理由で。
たったそれだけの理由で。
――優莉を傷つけたなんて。
ふざけんな。
「ふざけんなっ!!」
お前らの
「お前らの、たったそれだけの」
よくわかんない理由で
「ただの嫉妬でっ!」
優莉を
「優莉を」
「傷つけていいわけねぇだろうが!」
本当に、腹が立つ。
「でもっ!でも、しょうがないじゃない!」
「むかつくもんは、むかつくのよ!」
…………こいつらは、本当に。
――――バチンッ
「は?」
ずっと見ていたクラスの奴らが急にざわつきだした。
さすがに、私が手を出したから。
でも、知るもんか。
優莉が傷ついてんだ。
優莉が、大事な幼馴染が。
「……」
もう一度、右手を高く上げた。
「……っ」
パシ――
「誰?」
「もう、やめろ。落ち着けや、優莉ガチ恋勢が」