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コピーにもなれない

#7

六話

これはきっと、私にとっては”ただの”過去で、


優莉にとっては苦い過去の話。











































































「ゆーり!!」




私は数メートル先に見つけた幼馴染の背中に、思わず駆け寄った。




「あ、おはよ!碧!」



まぶしいほどの笑顔でこちらに振り返る優莉。



「風邪、大丈夫?」


「うん!もうめっちゃ元気!!」


よかったぁ


優莉は数日前に学校で熱を出して、早退しちゃったから。



[漢字]柏[/漢字][ふりがな]かしわ[/ふりがな]中学校


私と優莉が通う中学校。



ちなみに私と優莉は小学校からずっと同じクラスで、今は1年4組だ。




柏中学校は、私と優莉の家からは、比較的近い場所にある学校で


いつもだいたいは、優莉と話しながら登校する。







「優莉がいなかったから私、登下校ぼっち!」


「うわ……ごめん!!」




久しぶり……って言っても、三日くらいだけど、


優莉と話せるのが嬉しくて、ついつい声が大きくなる。








































「__……あのさぁ、うるさいって。朝から」



「は?」





後ろから、眠そーな声が聞こえてきた。


思わず、振り返るとそこには嫌でも毎日見る顔。




クラスメイトの、秋津蒼だ。



中学生ながら髪の毛は金色に染め、ツーブロック。



ピアスも普通に開け。



制服は着崩しまくっている。






………堂々と校則を破っている見た目。






はっきり言うけど、私はこいつが嫌いだ。



「蒼!おはよ、うるさくてごめんねー!」



「…………」





優莉がヘラっと謝ると、蒼は嫌そうな顔をしながら、


足早に私たちを通り越していった。





















「[小文字]…………チッ[/小文字]」




とかいう、とてもムカつく舌打ちを残して。














「…………[小文字]なんだあいつ[/小文字]」




「碧!早く行こ!」






ぼそっとつぶやいた私の言葉を気には止めず、


優莉はまぶしい笑顔で私に向かって手招きをした。





「……[小文字]ふふっ[/小文字]……はーい」






思わず笑ってしまった。




急になんとなく、優莉と一緒にいることがいつも以上に楽しく感じられて。


やっぱり、優莉がいないと面白くないなって感じて。




でも、そんな心の奥底で










































































































………………優莉の明るい性格が、少し羨ましいなとか、ほんの少しだけ思ってしまった。





2024/07/14 21:36

あお
ID:≫ 04Jl01ErZt3lA
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