これはきっと、私にとっては”ただの”過去で、
優莉にとっては苦い過去の話。
「ゆーり!!」
私は数メートル先に見つけた幼馴染の背中に、思わず駆け寄った。
「あ、おはよ!碧!」
まぶしいほどの笑顔でこちらに振り返る優莉。
「風邪、大丈夫?」
「うん!もうめっちゃ元気!!」
よかったぁ
優莉は数日前に学校で熱を出して、早退しちゃったから。
[漢字]柏[/漢字][ふりがな]かしわ[/ふりがな]中学校
私と優莉が通う中学校。
ちなみに私と優莉は小学校からずっと同じクラスで、今は1年4組だ。
柏中学校は、私と優莉の家からは、比較的近い場所にある学校で
いつもだいたいは、優莉と話しながら登校する。
「優莉がいなかったから私、登下校ぼっち!」
「うわ……ごめん!!」
久しぶり……って言っても、三日くらいだけど、
優莉と話せるのが嬉しくて、ついつい声が大きくなる。
「__……あのさぁ、うるさいって。朝から」
「は?」
後ろから、眠そーな声が聞こえてきた。
思わず、振り返るとそこには嫌でも毎日見る顔。
クラスメイトの、秋津蒼だ。
中学生ながら髪の毛は金色に染め、ツーブロック。
ピアスも普通に開け。
制服は着崩しまくっている。
………堂々と校則を破っている見た目。
はっきり言うけど、私はこいつが嫌いだ。
「蒼!おはよ、うるさくてごめんねー!」
「…………」
優莉がヘラっと謝ると、蒼は嫌そうな顔をしながら、
足早に私たちを通り越していった。
「[小文字]…………チッ[/小文字]」
とかいう、とてもムカつく舌打ちを残して。
「…………[小文字]なんだあいつ[/小文字]」
「碧!早く行こ!」
ぼそっとつぶやいた私の言葉を気には止めず、
優莉はまぶしい笑顔で私に向かって手招きをした。
「……[小文字]ふふっ[/小文字]……はーい」
思わず笑ってしまった。
急になんとなく、優莉と一緒にいることがいつも以上に楽しく感じられて。
やっぱり、優莉がいないと面白くないなって感じて。
でも、そんな心の奥底で
………………優莉の明るい性格が、少し羨ましいなとか、ほんの少しだけ思ってしまった。
優莉にとっては苦い過去の話。
「ゆーり!!」
私は数メートル先に見つけた幼馴染の背中に、思わず駆け寄った。
「あ、おはよ!碧!」
まぶしいほどの笑顔でこちらに振り返る優莉。
「風邪、大丈夫?」
「うん!もうめっちゃ元気!!」
よかったぁ
優莉は数日前に学校で熱を出して、早退しちゃったから。
[漢字]柏[/漢字][ふりがな]かしわ[/ふりがな]中学校
私と優莉が通う中学校。
ちなみに私と優莉は小学校からずっと同じクラスで、今は1年4組だ。
柏中学校は、私と優莉の家からは、比較的近い場所にある学校で
いつもだいたいは、優莉と話しながら登校する。
「優莉がいなかったから私、登下校ぼっち!」
「うわ……ごめん!!」
久しぶり……って言っても、三日くらいだけど、
優莉と話せるのが嬉しくて、ついつい声が大きくなる。
「__……あのさぁ、うるさいって。朝から」
「は?」
後ろから、眠そーな声が聞こえてきた。
思わず、振り返るとそこには嫌でも毎日見る顔。
クラスメイトの、秋津蒼だ。
中学生ながら髪の毛は金色に染め、ツーブロック。
ピアスも普通に開け。
制服は着崩しまくっている。
………堂々と校則を破っている見た目。
はっきり言うけど、私はこいつが嫌いだ。
「蒼!おはよ、うるさくてごめんねー!」
「…………」
優莉がヘラっと謝ると、蒼は嫌そうな顔をしながら、
足早に私たちを通り越していった。
「[小文字]…………チッ[/小文字]」
とかいう、とてもムカつく舌打ちを残して。
「…………[小文字]なんだあいつ[/小文字]」
「碧!早く行こ!」
ぼそっとつぶやいた私の言葉を気には止めず、
優莉はまぶしい笑顔で私に向かって手招きをした。
「……[小文字]ふふっ[/小文字]……はーい」
思わず笑ってしまった。
急になんとなく、優莉と一緒にいることがいつも以上に楽しく感じられて。
やっぱり、優莉がいないと面白くないなって感じて。
でも、そんな心の奥底で
………………優莉の明るい性格が、少し羨ましいなとか、ほんの少しだけ思ってしまった。