「おはよー!!」
優莉が明るい挨拶と共に教室へ入っていく。
1年3組
私と優莉のクラスだ。
「……」
優莉とは対照的に、私は挨拶をせずに教室へ入る。
「おはよ」
「おはよー」
自分の席へ向かう途中に、声をかけてくれるクラスメイトに
小さいながらも「おはよう」と挨拶を返す。
自分の席へつくと、
私よりも相当前に登校したであろう、
隣の席の男子が机に突っ伏して寝ていた。
うるさくして起こさないように、
ゆっくりと椅子を引く。
「……」
どうしようか。
勉強はする気がおきない、
かといって、優莉みたいに人と話そうと思うわけでもない。
ひま。
特にやることがないから、
てきとうにかばんに入っていた本を取り出す。
読書で時間をつぶそう。
__と思ったら
「[小文字]ん゛ん゛……[/小文字]あ?」
隣のやつが起きた。
でも、こいつが起きたところで
私には関係ないから、無視して本を開く。
「おい」
なんか言ってるけど……たぶん私じゃないよね。
「おい」
さっさと答えてやれよ。
「おい!」
隣の席のやつが、急に怒鳴ったかと思うと
私の目の前からは、読んでいたはずの本が消えた。
「……は?」
思わず顔を上げると、
目の前には少しキレてるやつ。
その手には、私が読んでいた本が収まっていた。
「……返して。それ」
「は?呼んでんのに答えねぇお前が悪いだろ」
さも当たり前かのように、眉を上げる
目の前のやつ。
意味わかんない。
そう思って、席を立つ。
図書室なら、誰もいないでしょ。
目の前のやつは無視して、教室を出ようとした。
「本、必要ないなら机に置いといて」
「チッ」
こっちが舌打ちしたいくらいだよ。
あいつは、舌打ちをした後自分の席に戻っていった。
誰もいないよね、きっと。
………まあ、別に誰かいても関係ないけど。
適当に目の前にあった本棚の、よく知りもしない本をとる。
”読みたくない本を読んでいるくらいなら、勉強しなきゃ”
__なんて、前は思ったかもしれない。
でも、私がどれだけ頑張っても隣にいる貴女のせいで霞んでしまうから。
もういいかなって、思う。
____ガラガラ
「……!」
急に図書館に響いた、扉を開ける音。
びっくりした弾みに、本を落としてしまった。
ああ、やっちゃった。
らしくもない失敗に、顔が火照っているのが分かる。
誰が入ってきたのか、
ほんの少しの好奇心から入口の扉を見てみるけど、
もう私から見えない位置に行ってしまったのか、誰もいなかった。
「[小文字]………まぁ、いっか[/小文字]」
別に誰でもいいや。
優莉が明るい挨拶と共に教室へ入っていく。
1年3組
私と優莉のクラスだ。
「……」
優莉とは対照的に、私は挨拶をせずに教室へ入る。
「おはよ」
「おはよー」
自分の席へ向かう途中に、声をかけてくれるクラスメイトに
小さいながらも「おはよう」と挨拶を返す。
自分の席へつくと、
私よりも相当前に登校したであろう、
隣の席の男子が机に突っ伏して寝ていた。
うるさくして起こさないように、
ゆっくりと椅子を引く。
「……」
どうしようか。
勉強はする気がおきない、
かといって、優莉みたいに人と話そうと思うわけでもない。
ひま。
特にやることがないから、
てきとうにかばんに入っていた本を取り出す。
読書で時間をつぶそう。
__と思ったら
「[小文字]ん゛ん゛……[/小文字]あ?」
隣のやつが起きた。
でも、こいつが起きたところで
私には関係ないから、無視して本を開く。
「おい」
なんか言ってるけど……たぶん私じゃないよね。
「おい」
さっさと答えてやれよ。
「おい!」
隣の席のやつが、急に怒鳴ったかと思うと
私の目の前からは、読んでいたはずの本が消えた。
「……は?」
思わず顔を上げると、
目の前には少しキレてるやつ。
その手には、私が読んでいた本が収まっていた。
「……返して。それ」
「は?呼んでんのに答えねぇお前が悪いだろ」
さも当たり前かのように、眉を上げる
目の前のやつ。
意味わかんない。
そう思って、席を立つ。
図書室なら、誰もいないでしょ。
目の前のやつは無視して、教室を出ようとした。
「本、必要ないなら机に置いといて」
「チッ」
こっちが舌打ちしたいくらいだよ。
あいつは、舌打ちをした後自分の席に戻っていった。
誰もいないよね、きっと。
………まあ、別に誰かいても関係ないけど。
適当に目の前にあった本棚の、よく知りもしない本をとる。
”読みたくない本を読んでいるくらいなら、勉強しなきゃ”
__なんて、前は思ったかもしれない。
でも、私がどれだけ頑張っても隣にいる貴女のせいで霞んでしまうから。
もういいかなって、思う。
____ガラガラ
「……!」
急に図書館に響いた、扉を開ける音。
びっくりした弾みに、本を落としてしまった。
ああ、やっちゃった。
らしくもない失敗に、顔が火照っているのが分かる。
誰が入ってきたのか、
ほんの少しの好奇心から入口の扉を見てみるけど、
もう私から見えない位置に行ってしまったのか、誰もいなかった。
「[小文字]………まぁ、いっか[/小文字]」
別に誰でもいいや。