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死を連想させる表現があります。ご注意ください。
「じゃあ、お別れだね」
ダイとシャッタードの持つ灰と黒の宝玉を貰ったアカリは、飛空艇に乗り込む。
ダイとシャッタードは、いつもの日常に戻るだけ。
アカリとメテオは、神殿の場所へと向かう。
旅の終わりは、すぐそこまで見えている。
「またね、アカリさん」
「⋯っまたね、シャッタード」
一瞬、苦しげな顔をするがいつもの笑顔へと戻る。
「ダイに、よろしくって言っておいてね」
「うん、言っておく⋯」
ダイは、まだ少し療養が必要で先に自分たちの隠れ家へと戻っている。
それはメテオも同じで、先に飛空艇へと乗り込んでしまった。
別れ際、シャッタードは耳元で何かを囁く。
「⋯⋯分かってるよ、大丈夫」
そうやって笑うアカリだが、作り笑いだと分かるほどに悲しげな顔をしていた。
アカリとメテオを乗せた飛空艇が、音もなく空へと飛び立っていく。
シャッタードは、その姿が見えなくなるまでずっと空を見上げていた。
「⋯⋯大丈夫、あの人なら。オリジナルなら」
そう空に願って、シャッタードはその場を後にした。
[水平線]
「行く宛もなく飛び立ったのか?」
「⋯⋯ゴメンナサイ」
操縦室の椅子に座るメテオに、圧をかけられている。
そう、神殿の場所が何処かすら分かっていないのに勝手に飛空艇を飛び立たせたからだ。
しょんぼりした様子で、机の上の箱に入れられた宝玉10個を覗き込む。
「アポロ⋯っていう人が、9つの宝玉をメテオたちに渡した」
「そしてその人は、僕にそっくりだった」
「⋯そう言ったが、どうした?」
気になる点でもあるのか?と問いかけるメテオに目もくれず、ずっと宝玉を覗き込んでいる。
その目は、中の宝玉ではなく何か別の物を映していそうで、不気味だった。
「アポロは、僕のお母さんで。お母さんは十個の宝玉を散らばせるように一人ひとりに渡していった」
「っ、やはりアポロは母親だったのか⋯」
でも、何故だろう。
何故今になって話し始めたのか。
そもそも、デルタがアポロの名前を出した時反応が薄かった。
あれは演技?それとも聞き流していただけ?
「行かなきゃ、神殿に行って、事実を確かめなきゃ。僕の記憶の鍵を、開けなきゃ」
「大丈夫か、アカリ」
メテオが肩を掴み、こちらに顔を向けさせる。
「っ!?」
その顔は、ゾッとするほど生気がなく、操られているかのような不気味で、気色の悪い仮面のような顔だった。
だがメテオと目があった瞬間、先程までが嘘だったかのようにいつもの顔に戻っていく。
「あれ⋯⋯僕、何言って⋯」
「⋯元に戻ったようだな」
ふう、と一息つくとすぐにまっすぐ星図を見つめる。
「ここからだと、ネイチェリアが近いんだよね」
「そうだな、何か心当たりでもあるのか?」
「心当たり、というか⋯」
宝玉をちらりと見た後、すぐに窓の外の景色に目を移す。
「行かなきゃいけない気がする」
[水平線]
「⋯くる」
粗末な小屋のリビングで、キハルが呟く。
そばにいたフライは、やはりか⋯と窓の外を見つめる。
「ね〜、アカリちゃんの気配がするの私だけ〜?」
「私もだよ、ライ。多分近くにいるんだと思う」
「⋯⋯ライ、気だけは引き締めておけ」
何処か凄みのある声でライに忠告すると、ライの纏う雰囲気が変わる。
「知ってる。そろそろ審判の時⋯なんでしょ?」
「いつもみたいにふざけるなよ。支障が出て迷惑極まりない」
そんな中、キハルだけは外に出て広大な空を見上げる。
「行かなきゃ。私も⋯」
「そうだな、真実を明かすときのようだ」
氷姫の声も、何処か遠くで聞こえる気がする。
予知夢が、動き出すのかもしれない。
ダイとシャッタードの持つ灰と黒の宝玉を貰ったアカリは、飛空艇に乗り込む。
ダイとシャッタードは、いつもの日常に戻るだけ。
アカリとメテオは、神殿の場所へと向かう。
旅の終わりは、すぐそこまで見えている。
「またね、アカリさん」
「⋯っまたね、シャッタード」
一瞬、苦しげな顔をするがいつもの笑顔へと戻る。
「ダイに、よろしくって言っておいてね」
「うん、言っておく⋯」
ダイは、まだ少し療養が必要で先に自分たちの隠れ家へと戻っている。
それはメテオも同じで、先に飛空艇へと乗り込んでしまった。
別れ際、シャッタードは耳元で何かを囁く。
「⋯⋯分かってるよ、大丈夫」
そうやって笑うアカリだが、作り笑いだと分かるほどに悲しげな顔をしていた。
アカリとメテオを乗せた飛空艇が、音もなく空へと飛び立っていく。
シャッタードは、その姿が見えなくなるまでずっと空を見上げていた。
「⋯⋯大丈夫、あの人なら。オリジナルなら」
そう空に願って、シャッタードはその場を後にした。
[水平線]
「行く宛もなく飛び立ったのか?」
「⋯⋯ゴメンナサイ」
操縦室の椅子に座るメテオに、圧をかけられている。
そう、神殿の場所が何処かすら分かっていないのに勝手に飛空艇を飛び立たせたからだ。
しょんぼりした様子で、机の上の箱に入れられた宝玉10個を覗き込む。
「アポロ⋯っていう人が、9つの宝玉をメテオたちに渡した」
「そしてその人は、僕にそっくりだった」
「⋯そう言ったが、どうした?」
気になる点でもあるのか?と問いかけるメテオに目もくれず、ずっと宝玉を覗き込んでいる。
その目は、中の宝玉ではなく何か別の物を映していそうで、不気味だった。
「アポロは、僕のお母さんで。お母さんは十個の宝玉を散らばせるように一人ひとりに渡していった」
「っ、やはりアポロは母親だったのか⋯」
でも、何故だろう。
何故今になって話し始めたのか。
そもそも、デルタがアポロの名前を出した時反応が薄かった。
あれは演技?それとも聞き流していただけ?
「行かなきゃ、神殿に行って、事実を確かめなきゃ。僕の記憶の鍵を、開けなきゃ」
「大丈夫か、アカリ」
メテオが肩を掴み、こちらに顔を向けさせる。
「っ!?」
その顔は、ゾッとするほど生気がなく、操られているかのような不気味で、気色の悪い仮面のような顔だった。
だがメテオと目があった瞬間、先程までが嘘だったかのようにいつもの顔に戻っていく。
「あれ⋯⋯僕、何言って⋯」
「⋯元に戻ったようだな」
ふう、と一息つくとすぐにまっすぐ星図を見つめる。
「ここからだと、ネイチェリアが近いんだよね」
「そうだな、何か心当たりでもあるのか?」
「心当たり、というか⋯」
宝玉をちらりと見た後、すぐに窓の外の景色に目を移す。
「行かなきゃいけない気がする」
[水平線]
「⋯くる」
粗末な小屋のリビングで、キハルが呟く。
そばにいたフライは、やはりか⋯と窓の外を見つめる。
「ね〜、アカリちゃんの気配がするの私だけ〜?」
「私もだよ、ライ。多分近くにいるんだと思う」
「⋯⋯ライ、気だけは引き締めておけ」
何処か凄みのある声でライに忠告すると、ライの纏う雰囲気が変わる。
「知ってる。そろそろ審判の時⋯なんでしょ?」
「いつもみたいにふざけるなよ。支障が出て迷惑極まりない」
そんな中、キハルだけは外に出て広大な空を見上げる。
「行かなきゃ。私も⋯」
「そうだな、真実を明かすときのようだ」
氷姫の声も、何処か遠くで聞こえる気がする。
予知夢が、動き出すのかもしれない。
- 1.プロローグ
- 2.2人の騎士
- 3.2人の騎士〈2〉
- 4.今日の勉強日誌
- 5.今日の勉強日誌〈2〉
- 6.今日の勉強日誌〈3〉
- 7.フライは過保護?
- 8.記憶
- 9.目覚め
- 10.ライの隠し事
- 11.遥かなる旅人よ
- 12.邂逅
- 13.十の宝玉
- 14.光と闇と
- 15.ティストチェルト
- 16.勝負開始!
- 17.決着
- 18.その後、そして次へ
- 19.いたずらっ子
- 20.マドとマリ
- 21.予知夢
- 22.えーと、後いくつだっけ?
- 23.正直言って一番苦手
- 24.焼けて、焼かれて
- 25.トリックスター
- 26.休戦&取引
- 27.意外な事実
- 28.紺と紫の次は、水色と茜
- 29.2人の魔術の仕組み
- 30.そろそろお暇させて?
- 31.ティンクラーチュアリ
- 32.ようこそホーリー王国へ!
- 33.あ、これガチ勢だ
- 34.わあ、BLだぁ
- 35.お茶会しよーよ
- 36.闇に生きる者と光に生きる者
- 37.秘密の秘密
- 38.狂い咲き
- 39.圧倒的な
- 40.暗い__の底
- 41.暗い__の底【2】
- 42.待てと言われて待つ奴が居るか
- 43.実験都市リフレージュ
- 44.シャッタード
- 45.朧月夜
- 46.ご対面は険悪です
- 47.ヒビ割れは溝へと
- 48.不明瞭すぎる未来
- 49.絶
- 50.屍は蘇る
- 51.悪魔の声
- 52.創り始めの音
- 53.再会と再開
- 54.願の神殿
- 55.動け、踊らされるな
- 56.GUARDIAN【1】
- 57.TRAVELER【1】
- 58.KEEPER【1】
- 59.DREAMER【1】