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死を連想させる表現があります。ご注意ください。
「予知夢を体験したい、か。」
「そう!」
今、キハルは絶賛おねだり中。それもフライに向かって。
事の始まりは魔術の勉強中の話だった。
「状態異常系って結構色んな種類があるんだね~。」
「そうだな、普通の状態ではない事を状態異常というからな。スピードが上がっても状態異常と言えるな。」
今日は氷姫と状態異常系魔術の練習&勉強。魔術で言う状態異常とは普段の状態じゃなくなる効果を持つものを指すらしい。
「そういうのは確かフライが得意だったはずだ。」
「フライ?分かった、分かんないところあったら聞いてみようっと。」
そしてまたパラパラとページをめくる。
状態異常の魔術の一種が、そこには書かれていた。
「予知夢?予知夢って夢で未来を見るあれ?」
「そうだな、人を眠らせる魔術は[漢字]低位階[/漢字][ふりがな]ローランク[/ふりがな]だが予知夢を見させるとなると[漢字]位階[/漢字][ふりがな]ランク[/ふりがな]が一気に跳ね上がる。」
「予知夢を魔術無しで見る人って大体魔力が多い人たちだもんね。」
「無意識で魔術を発動している状態に近いからな、予知夢の鮮明さも長さも見れるかすらも魔力に依存する。」
じゃあ私には難しいかなぁ...と悩みこむキハル。が、すぐに顔が明るくなる。
「状態異常魔術が得意な人に魔術をかけて貰えばいいんだ!」
そして、冒頭に戻るのである。
「そもそも、何で急に予知夢なんか見たいと言い出してきたんだ。」
「フライとライに何かあったら嫌だもん、それに...またあの子と会いたいから。」
「未来で会える保証はないぞ?」
それでもいいの、とキハルは答える。フライが少し笑った後真剣な顔つきで話しかける。
「まず、状態異常魔術は普段の状態じゃなくなる魔術。使う事自体にリスクが伴う事は覚えておいてくれ。」
「分かったよ。魔術、かけてくれる?」
「ああ。だが気をつけろよ、何が起こるかは分からない。」
キハルの耳に小さく囁かれるように歌声が流れ込む。それを聞くうちに、キハルは意識を飛ばしていった。
「どうだったか?」
ゆっくりと目を覚ましたキハルにフライが問いかける。が、すぐに何かあったのだと察する。
「魔術とか、沢山の技が放たれてるのが見えた。その中にはフライ達やあの子もいて...」
思い出すのも苦しいのか、ポロポロ涙が零れていく。
「フライ達は、敵の本陣に突っ込んでいて、そのまま、帰ってこなかった...」
ゆっくりと、フライはキハルを抱きしめる。キハルはどんどん泣きじゃくっていく。
「どんな魔術が見えた?覚えている範囲でいいから教えてくれ。」
「【[漢字]顕現[/漢字][ふりがな]プロデューサー[/ふりがな]】、【[漢字]手品[/漢字][ふりがな]マジック[/ふりがな]】、【[漢字]時空[/漢字][ふりがな]スペースタイム[/ふりがな]】、とか...」
「あの子はどんな武器を持っていたかわかるか?」
「斧みたいな奴...」
斧...星々の戦斧だろうな。という事は先ほどの魔術を使っていたのは恐らく宝玉に選ばれたもの...かなり曖昧な未来を見たな。しかも一番辛い所を。キハルの言うあの子は必ずここに帰って来る、その時かもしくはその後に起こると考えていいだろう。
「すまない。其方は優しいから、ずっと一人で背負っていってしまう。」
もう1人で苦しまないでくれ。
「そう!」
今、キハルは絶賛おねだり中。それもフライに向かって。
事の始まりは魔術の勉強中の話だった。
「状態異常系って結構色んな種類があるんだね~。」
「そうだな、普通の状態ではない事を状態異常というからな。スピードが上がっても状態異常と言えるな。」
今日は氷姫と状態異常系魔術の練習&勉強。魔術で言う状態異常とは普段の状態じゃなくなる効果を持つものを指すらしい。
「そういうのは確かフライが得意だったはずだ。」
「フライ?分かった、分かんないところあったら聞いてみようっと。」
そしてまたパラパラとページをめくる。
状態異常の魔術の一種が、そこには書かれていた。
「予知夢?予知夢って夢で未来を見るあれ?」
「そうだな、人を眠らせる魔術は[漢字]低位階[/漢字][ふりがな]ローランク[/ふりがな]だが予知夢を見させるとなると[漢字]位階[/漢字][ふりがな]ランク[/ふりがな]が一気に跳ね上がる。」
「予知夢を魔術無しで見る人って大体魔力が多い人たちだもんね。」
「無意識で魔術を発動している状態に近いからな、予知夢の鮮明さも長さも見れるかすらも魔力に依存する。」
じゃあ私には難しいかなぁ...と悩みこむキハル。が、すぐに顔が明るくなる。
「状態異常魔術が得意な人に魔術をかけて貰えばいいんだ!」
そして、冒頭に戻るのである。
「そもそも、何で急に予知夢なんか見たいと言い出してきたんだ。」
「フライとライに何かあったら嫌だもん、それに...またあの子と会いたいから。」
「未来で会える保証はないぞ?」
それでもいいの、とキハルは答える。フライが少し笑った後真剣な顔つきで話しかける。
「まず、状態異常魔術は普段の状態じゃなくなる魔術。使う事自体にリスクが伴う事は覚えておいてくれ。」
「分かったよ。魔術、かけてくれる?」
「ああ。だが気をつけろよ、何が起こるかは分からない。」
キハルの耳に小さく囁かれるように歌声が流れ込む。それを聞くうちに、キハルは意識を飛ばしていった。
「どうだったか?」
ゆっくりと目を覚ましたキハルにフライが問いかける。が、すぐに何かあったのだと察する。
「魔術とか、沢山の技が放たれてるのが見えた。その中にはフライ達やあの子もいて...」
思い出すのも苦しいのか、ポロポロ涙が零れていく。
「フライ達は、敵の本陣に突っ込んでいて、そのまま、帰ってこなかった...」
ゆっくりと、フライはキハルを抱きしめる。キハルはどんどん泣きじゃくっていく。
「どんな魔術が見えた?覚えている範囲でいいから教えてくれ。」
「【[漢字]顕現[/漢字][ふりがな]プロデューサー[/ふりがな]】、【[漢字]手品[/漢字][ふりがな]マジック[/ふりがな]】、【[漢字]時空[/漢字][ふりがな]スペースタイム[/ふりがな]】、とか...」
「あの子はどんな武器を持っていたかわかるか?」
「斧みたいな奴...」
斧...星々の戦斧だろうな。という事は先ほどの魔術を使っていたのは恐らく宝玉に選ばれたもの...かなり曖昧な未来を見たな。しかも一番辛い所を。キハルの言うあの子は必ずここに帰って来る、その時かもしくはその後に起こると考えていいだろう。
「すまない。其方は優しいから、ずっと一人で背負っていってしまう。」
もう1人で苦しまないでくれ。
- 1.プロローグ
- 2.2人の騎士
- 3.2人の騎士〈2〉
- 4.今日の勉強日誌
- 5.今日の勉強日誌〈2〉
- 6.今日の勉強日誌〈3〉
- 7.フライは過保護?
- 8.記憶
- 9.目覚め
- 10.ライの隠し事
- 11.遥かなる旅人よ
- 12.邂逅
- 13.十の宝玉
- 14.光と闇と
- 15.ティストチェルト
- 16.勝負開始!
- 17.決着
- 18.その後、そして次へ
- 19.いたずらっ子
- 20.マドとマリ
- 21.予知夢
- 22.えーと、後いくつだっけ?
- 23.正直言って一番苦手
- 24.焼けて、焼かれて
- 25.トリックスター
- 26.休戦&取引
- 27.意外な事実
- 28.紺と紫の次は、水色と茜
- 29.2人の魔術の仕組み
- 30.そろそろお暇させて?
- 31.ティンクラーチュアリ
- 32.ようこそホーリー王国へ!
- 33.あ、これガチ勢だ
- 34.わあ、BLだぁ
- 35.お茶会しよーよ
- 36.闇に生きる者と光に生きる者
- 37.秘密の秘密
- 38.狂い咲き
- 39.圧倒的な
- 40.暗い__の底
- 41.暗い__の底【2】
- 42.待てと言われて待つ奴が居るか
- 43.実験都市リフレージュ
- 44.シャッタード
- 45.朧月夜