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創世記〈命と自由〉

#16

勝負開始!

4人が現れた場所は、町から遠く離れた平原。メテオがほう、と感心する。
「【[漢字]転移[/漢字][ふりがな]ムービング[/ふりがな]】か。無口頭まで上達するとは...しばらく会わぬ内に腕をあげたなシアン。」
「あら、しばらくと言っても8ヶ月程よ。まだまだ伸びしろアリと言ってほしいわ。」
「よーし、始めるよ~!」
2人一組のチーム戦でどちらかが脱落したら負け、というルールの元勝負を始める。
「先手必勝だぁ~!!!!」
アカリが真っ先にチェインに向かって突進していく。
「そういう奴の相手はっ!」
チェインは空中に飛び上がり、星の弾幕を放つ。
「慣れてんだよっ!」
「わっとっと!危ないなぁ~もう!」
何かに触れるたびに跳ね返ってくる星の弾幕を、焦りながらも華麗に躱すアカリ。
そこに強烈な光が炸裂する。
「考えるよりも先に体が動くのは分かるが、もう少し考えてから行動しろ。」
「ありがとメテオ!」
弾を込めながら、アカリに話しかけるメテオ。先ほどの閃光弾は彼が撃ったモノらしい。
「私を忘れないで頂戴!」
何もない所から、急にたくさんの水の矢が飛んでくる。シアンの得意魔術、【[漢字]顕現[/漢字][ふりがな]プロデューサー[/ふりがな]】だ。
「この矢結構痛いよ!?僕達も反撃しないと!」
「分かっている!」

【術式装填、射出、発動】

「数秒だけでも大人しくしていてくれ!」
玉から出て来た霧を吸った2人の体が動かなくなる。
「【[漢字]停止[/漢字][ふりがな]ストップ[/ふりがな]】!?何でそんな特級魔術使えてるの!?」
「早くしろ!説明は後でしてやる!」
駆け出しながら質問するアカリと、急げ急げと急かすメテオ。
チェインの腕をつかみ、投げる。
「決着だー!!!!」
地面に着く寸前、腕を掴んでいた感触が無くなる。

「あっぶねえな、メテオ。姉さんと同レベルまで魔術使えてたなんて。」
「【[漢字]停止[/漢字][ふりがな]ストップ[/ふりがな]】...そこまでの高度な魔法、数秒でもきついはずよ。」
そう言いながらも、【[漢字]顕現[/漢字][ふりがな]プロデューサー[/ふりがな]】で槍や矢を生み出し攻撃の手を止めない。
「それでも、乗り掛かった舟だ。仲間になった以上、やりきるしかないからな。」
「やっぱすごいよ、アンタ。」
【[漢字]転移[/漢字][ふりがな]ムービング[/ふりがな]】を織り交ぜながら、様々な角度でやってくる星の弾幕を全てかわし切るのは難しい。チェインはそういう、トリッキーな戦い方をする。
「っ、いい加減二人とも降りてきて欲しいものだな!」
「そーだそーだ!怒ったからね~?」
アカリは一気に跳躍すると、2人の腕を掴み魔術を使う。
「【[漢字]下降[/漢字][ふりがな]ダウン[/ふりがな]】!」
【[漢字]下降[/漢字][ふりがな]ダウン[/ふりがな]】は中級デバフ魔術だが、ただただ下方向に重力を与えるしかできない。上級以上を使える魔術師だと話は変わってくるのだが...
3人が地面に急降下し、土ぼこりが舞う。それが晴れると、とある光景が浮かび出た。

「危ないわね、咄嗟に【[漢字]顕現[/漢字][ふりがな]プロデューサー[/ふりがな]】を使ったから良かったものの...」
それは、アカリが土の手で摘まみ上げられている様子だった。

作者メッセージ

アカリの話の方が主人公のキハルより書きやすいAZです。まあアカリはもう一人の主人公なんでね。

2025/10/09 19:25

AZ
ID:≫ 02G2GKZWXLhTI
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