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創世記〈命と自由〉

#9

目覚め

随分、長い事眠っていた。何年だろうか、ああ14年だ。私の存在を知識として知っているだろうが、自覚はしていない。
闇の魔力が抜ける感覚がたまにあった。片割れが反転術式で魔力を補給しているのだろう。

前代が消えて、私が此方の体に乗り移って14年。アンジュが分けた魔力ももう一つに戻り、記憶もしっかりとある。

覚えているなら、約束を果たせとアンジュは言ってくるのだろう。片割れが私の存在を認識しないと表に出ようとしても出れないのはお前が一番よく知っているはずだ。

イザが存在した頃の初代魔術師には二つの魔力があった。それは現在も受け継がれている。だが二つ目の魔力、闇の魔力には意思があった。実質的な二重人格だ。大抵は術者と真反対な性格をしていると語り継がれているが、それはある秘密を洩らさない為。魔力は受け継がれる、つまり魔力に宿った意思も受け継がれる。闇の魔力の意思は初代から変わっていない。

ずっと初代の頃から今までの記憶を保持する片割れ。性格は持ち前の演技力で代が変わると意思も別の人物になると錯覚させていた。私の名は、氷姫。現代の魔術師の一族であるキハルの片割れであり、元アンジュの片割れである。

お前は優しすぎるんだキハル。補佐役として、母として、もっと厳しさも持ち合わせなければ。それが出来ぬなら、それを埋め合わせるのが私の仕事だ。2人で1つ、炎氷の魔術師とはそういうものだ。

2025/10/05 21:04

AZ
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