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創世記〈命と自由〉

#8

記憶

「私は弱い、全然役にたてない。強くなりたかった。誰かを守りたかったから、役にたちたかったから。けど、私は弱いままだった。誰も守れず、役にも立てない。きっと私の次の代は、私のせいで不幸に見舞われる事だろう。守るのが私の存在意義なのに。フライ、ライ。役目押し付けちゃってごめんね。キハル、アカリ、お母さんたちは貴方達を愛していたよ。アポロ、大事な時そばに入れなくてごめんね。こんな私を許して。」
女性が、目の前で息を引き取る。キハルは、どうする事も出来ない。動けず、喋れず、魔術も使えず。ただ、死んでいく女性を見守る事しかできなかった。

「寝てた...?」
という事は、さっきのは夢?なんとも気味の悪い夢だ。人がいなくなるところの夢を見るなんて。
「私に似てたなぁ、あの人。私やフライ達の名前も呼んでたし。」
キハルの記憶の中で当てはまる人物を探していく。
当てはまる人物が、いた。
「お母さん...?なのかな。」
キハルの母アンジュ。フライとライの目の前で亡くなったという事は聞いていたが、あれはその光景?
「遺言、なんだろうな。お母さんって落ちこぼれってやつだったのかな。」
一族の事が書かれてある書物にも、落ちこぼれと言われる人物はおらず母アンジュの名も普通に載っていた。
「フライ達からも、優秀な魔術師だったって聞くし。お母さんの中で、何がダメだったんだろう。」
使命を果たせなかったから?それともあの出来事の前に何か重大なミスをしていた?憶測でしかないけれど。
お母さんってどんな人だったのかな。今度聞いてみよう。

私の声は、もうあなたには届かない。だけれどもし聞けるのなら、あの二人を救ってあげて。あの人達は過去に囚われすぎている。

目を覚まして、もう一人のキハル。貴方は全てを知っている。あの子を助けてあげて。私の大事な子を。

作者メッセージ

考察コメントお待ちしてます。

2025/10/05 20:00

AZ
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