閲覧前に必ずご確認ください

死を連想させる表現があります。ご注意ください。

文字サイズ変更

創世記〈命と自由〉

#59

DREAMER【1】

ダーマSide
「夢に沈み、幻に惑え」

異様な魔術の気配がする。
恐らく【[漢字]夢幻[/漢字][ふりがな]イリュージョナー[/ふりがな]】であることは予測できるが、規模が大きい。
どんな幻覚を見せられるのか、これほどの術者だと【[漢字]解除[/漢字][ふりがな]キャンセル[/ふりがな]で対応もできない。
なすすべもなく、魔術のモヤに包まれていった。





最初は【[漢字]衝撃[/漢字][ふりがな]ショック[/ふりがな]】で魔術や壁などに衝撃を与えて崩すだけだと思っていた。
それなら対策をすればどうにでもなる楽な敵だと、見誤っていたのかもしれない。
それなのに、切り札を隠し持っていたらしい。

「ダーマ!!」

自分の名を呼ぶ主の声ですら、遠くに感じる。
術中には既に2人とも嵌っているはずだからか、最後に見えたのは自分をかばうようにして倒れ込む主の姿だった。





「⋯⋯夢には、予知夢も明晰夢も正夢もある。時には、悪夢ですら」

倒れ込んだ2人を見つめながら、眠らせた張本人であるDREAMERはボソリと呟く。
守る者として、『命』を与える者として。
皆同じ思い、同じ考えでこの戦いに臨んでいるはずだ。

「命を乗り越え、自由を手にしろ。そのために、私を超えていけ」

より一層、魔術の圧と威力が増した。





[水平線]

見えない。何も見えない。
ただ独り、暗闇に取り残される。
まあ、だから何だという話だが。
とにかく、なにか気配のする方へ歩いていってみる。

「⋯⋯随分と、光に染まってしまったものだ」

これぐらいの闇や暗黒、昔ならこれでも明るい方だったのに。
絆されていたのだろう、主によって。
やがて、眩しいほどの光りに包まれる出口が見えた。
一歩、踏み出す。
あったのは、荒廃したティンクラーチュアリの様子。

「なんだ、これは」

思わず呆気にとられる。
が、直ぐに生存者の確認へと当たった。
誰もいない。音すらしない。
城のある方へと向かうことにする。
皆、もう避難し終わっているのかもしれない。
そんな淡い希望は、薄氷のようにひび割れた。
地獄のような風景。
全員死んだ。
残っているのは、自分だけ。
なにがあった?どうしてこうなった?
様々な疑問が体中を駆け巡る。特に、一番の疑問は⋯

「デルタ?」

デルタが、何処にもいない。
更に上の階へと走り出す。
どうか、生きていてくれ。
最上階にある、謁見の間。その扉を勢いよく開いた。
デルタは、玉座に座り込み俯いている。

「っ!大丈夫か!!」

すぐに駆け寄り、状態を確認する。
傷口がかなり深い。
すぐに止血しようとしたその時、デルタが恨み言のように言葉を遺した。

「信じてたのによ、裏切り者が」

近くに落ちていた、デルタを殺したであろう凶器は。
自分の愛用する、イブル製の剣だった。

作者メッセージ

闇が深い⋯⋯
いや、本当にエグいですね?何してくれてるんですか。
次回もお楽しみに〜

2026/02/10 23:34

AZ
ID:≫ 02G2GKZWXLhTI
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はAZさんに帰属します

TOP