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死を連想させる表現があります。ご注意ください。
ダーマSide
「夢に沈み、幻に惑え」
異様な魔術の気配がする。
恐らく【[漢字]夢幻[/漢字][ふりがな]イリュージョナー[/ふりがな]】であることは予測できるが、規模が大きい。
どんな幻覚を見せられるのか、これほどの術者だと【[漢字]解除[/漢字][ふりがな]キャンセル[/ふりがな]で対応もできない。
なすすべもなく、魔術のモヤに包まれていった。
最初は【[漢字]衝撃[/漢字][ふりがな]ショック[/ふりがな]】で魔術や壁などに衝撃を与えて崩すだけだと思っていた。
それなら対策をすればどうにでもなる楽な敵だと、見誤っていたのかもしれない。
それなのに、切り札を隠し持っていたらしい。
「ダーマ!!」
自分の名を呼ぶ主の声ですら、遠くに感じる。
術中には既に2人とも嵌っているはずだからか、最後に見えたのは自分をかばうようにして倒れ込む主の姿だった。
「⋯⋯夢には、予知夢も明晰夢も正夢もある。時には、悪夢ですら」
倒れ込んだ2人を見つめながら、眠らせた張本人であるDREAMERはボソリと呟く。
守る者として、『命』を与える者として。
皆同じ思い、同じ考えでこの戦いに臨んでいるはずだ。
「命を乗り越え、自由を手にしろ。そのために、私を超えていけ」
より一層、魔術の圧と威力が増した。
[水平線]
見えない。何も見えない。
ただ独り、暗闇に取り残される。
まあ、だから何だという話だが。
とにかく、なにか気配のする方へ歩いていってみる。
「⋯⋯随分と、光に染まってしまったものだ」
これぐらいの闇や暗黒、昔ならこれでも明るい方だったのに。
絆されていたのだろう、主によって。
やがて、眩しいほどの光りに包まれる出口が見えた。
一歩、踏み出す。
あったのは、荒廃したティンクラーチュアリの様子。
「なんだ、これは」
思わず呆気にとられる。
が、直ぐに生存者の確認へと当たった。
誰もいない。音すらしない。
城のある方へと向かうことにする。
皆、もう避難し終わっているのかもしれない。
そんな淡い希望は、薄氷のようにひび割れた。
地獄のような風景。
全員死んだ。
残っているのは、自分だけ。
なにがあった?どうしてこうなった?
様々な疑問が体中を駆け巡る。特に、一番の疑問は⋯
「デルタ?」
デルタが、何処にもいない。
更に上の階へと走り出す。
どうか、生きていてくれ。
最上階にある、謁見の間。その扉を勢いよく開いた。
デルタは、玉座に座り込み俯いている。
「っ!大丈夫か!!」
すぐに駆け寄り、状態を確認する。
傷口がかなり深い。
すぐに止血しようとしたその時、デルタが恨み言のように言葉を遺した。
「信じてたのによ、裏切り者が」
近くに落ちていた、デルタを殺したであろう凶器は。
自分の愛用する、イブル製の剣だった。
「夢に沈み、幻に惑え」
異様な魔術の気配がする。
恐らく【[漢字]夢幻[/漢字][ふりがな]イリュージョナー[/ふりがな]】であることは予測できるが、規模が大きい。
どんな幻覚を見せられるのか、これほどの術者だと【[漢字]解除[/漢字][ふりがな]キャンセル[/ふりがな]で対応もできない。
なすすべもなく、魔術のモヤに包まれていった。
最初は【[漢字]衝撃[/漢字][ふりがな]ショック[/ふりがな]】で魔術や壁などに衝撃を与えて崩すだけだと思っていた。
それなら対策をすればどうにでもなる楽な敵だと、見誤っていたのかもしれない。
それなのに、切り札を隠し持っていたらしい。
「ダーマ!!」
自分の名を呼ぶ主の声ですら、遠くに感じる。
術中には既に2人とも嵌っているはずだからか、最後に見えたのは自分をかばうようにして倒れ込む主の姿だった。
「⋯⋯夢には、予知夢も明晰夢も正夢もある。時には、悪夢ですら」
倒れ込んだ2人を見つめながら、眠らせた張本人であるDREAMERはボソリと呟く。
守る者として、『命』を与える者として。
皆同じ思い、同じ考えでこの戦いに臨んでいるはずだ。
「命を乗り越え、自由を手にしろ。そのために、私を超えていけ」
より一層、魔術の圧と威力が増した。
[水平線]
見えない。何も見えない。
ただ独り、暗闇に取り残される。
まあ、だから何だという話だが。
とにかく、なにか気配のする方へ歩いていってみる。
「⋯⋯随分と、光に染まってしまったものだ」
これぐらいの闇や暗黒、昔ならこれでも明るい方だったのに。
絆されていたのだろう、主によって。
やがて、眩しいほどの光りに包まれる出口が見えた。
一歩、踏み出す。
あったのは、荒廃したティンクラーチュアリの様子。
「なんだ、これは」
思わず呆気にとられる。
が、直ぐに生存者の確認へと当たった。
誰もいない。音すらしない。
城のある方へと向かうことにする。
皆、もう避難し終わっているのかもしれない。
そんな淡い希望は、薄氷のようにひび割れた。
地獄のような風景。
全員死んだ。
残っているのは、自分だけ。
なにがあった?どうしてこうなった?
様々な疑問が体中を駆け巡る。特に、一番の疑問は⋯
「デルタ?」
デルタが、何処にもいない。
更に上の階へと走り出す。
どうか、生きていてくれ。
最上階にある、謁見の間。その扉を勢いよく開いた。
デルタは、玉座に座り込み俯いている。
「っ!大丈夫か!!」
すぐに駆け寄り、状態を確認する。
傷口がかなり深い。
すぐに止血しようとしたその時、デルタが恨み言のように言葉を遺した。
「信じてたのによ、裏切り者が」
近くに落ちていた、デルタを殺したであろう凶器は。
自分の愛用する、イブル製の剣だった。
- 1.プロローグ
- 2.2人の騎士
- 3.2人の騎士〈2〉
- 4.今日の勉強日誌
- 5.今日の勉強日誌〈2〉
- 6.今日の勉強日誌〈3〉
- 7.フライは過保護?
- 8.記憶
- 9.目覚め
- 10.ライの隠し事
- 11.遥かなる旅人よ
- 12.邂逅
- 13.十の宝玉
- 14.光と闇と
- 15.ティストチェルト
- 16.勝負開始!
- 17.決着
- 18.その後、そして次へ
- 19.いたずらっ子
- 20.マドとマリ
- 21.予知夢
- 22.えーと、後いくつだっけ?
- 23.正直言って一番苦手
- 24.焼けて、焼かれて
- 25.トリックスター
- 26.休戦&取引
- 27.意外な事実
- 28.紺と紫の次は、水色と茜
- 29.2人の魔術の仕組み
- 30.そろそろお暇させて?
- 31.ティンクラーチュアリ
- 32.ようこそホーリー王国へ!
- 33.あ、これガチ勢だ
- 34.わあ、BLだぁ
- 35.お茶会しよーよ
- 36.闇に生きる者と光に生きる者
- 37.秘密の秘密
- 38.狂い咲き
- 39.圧倒的な
- 40.暗い__の底
- 41.暗い__の底【2】
- 42.待てと言われて待つ奴が居るか
- 43.実験都市リフレージュ
- 44.シャッタード
- 45.朧月夜
- 46.ご対面は険悪です
- 47.ヒビ割れは溝へと
- 48.不明瞭すぎる未来
- 49.絶
- 50.屍は蘇る
- 51.悪魔の声
- 52.創り始めの音
- 53.再会と再開
- 54.願の神殿
- 55.動け、踊らされるな
- 56.GUARDIAN【1】
- 57.TRAVELER【1】
- 58.KEEPER【1】
- 59.DREAMER【1】