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創世記〈命と自由〉

#56

GUARDIAN【1】

メテオSide
「っ⋯!?」

いきなり襲われたかと思えば、神殿内の何処かにライ、フライ共々飛ばされる。
咄嗟に受け身を取ったが、追撃の手を緩めてはくれない。

「いきなりひどいね〜」
「我らも審判対象、ということか」

勝手に納得してる2人に状況を説明してほしかったが、そんな悠長に話しかけている時間はなさそうだ。

「【[漢字]夢幻[/漢字][ふりがな]イリュージョナー[/ふりがな]】」
「【[漢字]破壊[/漢字][ふりがな]デストロイ[/ふりがな]】」
「【[漢字]操作[/漢字][ふりがな]オペレーター[/ふりがな]】」

三者三様の魔術を放ち、敵を穿とうとする。
しかし、それが敵に届くことはなかった。
当たった衝撃で起きた土煙が晴れ、視界が澄み渡っていく。
見えたのは、【[漢字]防壁[/漢字][ふりがな]プロテクター[/ふりがな]】の魔術。

「⋯⋯一筋縄ではいかないようだな」
「いや、私ら苦戦させるとかどんな物遺して逝ってんのよ」
「ライ、集中しろ」

その一声で三方向に散る。
さすがにこうも攻撃が激しいと、連携を取るのはかなり難しくなってくるだろう。
メテオはライの発言が気がかりだったが、そんなものは思考の片隅に追いやる。
魔術を弾にいちいち込める時間なんてなかなかない。込めれたとしても中級程度。
今残っている魔弾もたかが知れている。
どうしたものかと悩んでいると、不意に敵⋯GUARDIANが話し出す。

「その力は、主を破滅させる。貴様にその力を操り、主を守れるのか?」

見破られている。自分の性質のことを。
一瞬、心が動揺してしまった隙に攻撃を入れてくる。

「【[漢字]転移[/漢字][ふりがな]ムービング[/ふりがな]】!」

すぐさま弾を入れ替え、魔術を発動し背後へと回る。
何故、それを今言う。
心做しか、体が焦る。不意を突かれた反動だからか、心を見透かされたからなのか。

「仲間を守れず、傷つけるような従者など主は求めていない。主を傷つける盾など、必要とされていない」
「悲しいねぇ、失恋ソング歌いたくなっちゃう」
「っ、呑気なこと行っている場合か。焦れ」

あの2人も、少し動きが単調に見える。
やはり、この敵は心を見ている。その確信ができた。
無意識レベルでも関係なく、心の隙間に針を刺してくる。
分かっていても、避けきれない。
傷つけ、かけた。止めてくれなければ、どうなっていたことか。
その事実が、言葉の重みを増させて深くのしかかる。

「なぜ、動かなかった?眼の前で、命が散っていくのを呆然と見ていた?」
「⋯⋯お前が、それを語る権利はない」

フライの地雷を、踏み抜く音がした。
眼の前の景色が変わっていく。
眼の前で、誰かが命を落としていく光景がやけにゆっくりと流れた。

「メテオくん、これは⋯あったかもしれない君の姿だ」

ライの声も遠くで響いているような感覚がする。
だが、急に視界が鮮明になり現実に戻された。
敵は、片腕が動かせなくなっている。
おそらく、フライがやったのだろう。

「さ〜て、私達も反撃開始かな?」
「⋯ありがとうございます、フライさん」

メテオは魔弾銃を、ライは大剣を、それぞれ構え敵に向き直った。

作者メッセージ

フライさんブチギレ回。
次回もお楽しみに〜

2026/02/09 22:20

AZ
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