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創世記〈命と自由〉

#38

狂い咲き

「ッチ、もうここまで...」
デルタが思いっきり舌打ちをする。
「ここまでの濃度は初めてだ...」
「うっ...気持ち悪い...」
大丈夫か、と言いながら背中をさすってくれるデルタにありがとうと言いながら、魔力の気配に感覚を向ける。
「体調がすぐれないなら城に戻るか...?我等だけでもどうにかなるのはなるが。」
「ダメだよ...誰かがピンチなら、いかないとでしょ?」
そうやって精一杯笑って見せる。傍から見ればひきつった笑みにしか見えないだろう。
「お前も無茶するなぁ...わかった、無理だと思ったらすぐに離脱する。それが条件だ。」
「オッケー、なら絶対離脱しないよ。」
そうして、また3人は走り出した。

「ていうか!何でこんな吐きそうになるぐらい魔力が出てるの⁉」
「やべぇ、お前には説明してなかったな...ダーマ頼む!」
はぁ、とため息をつきながらもダーマが訳を話す。
「...稀にバーサーカーと呼ばれる性質を持った者がいる。魔法、攻撃、道具、理由は何であれ、狂暴化する性質を持つ者だ。理性が聞かなくなる代わりに全ての能力値が上がるという特別スキルが使える。」
「聞いたことあるっちゃあるね...まさかこの国にその人がいるの?」
「いや、ちげぇよ。バーサーカーなのは...」
丁度そこで、森の開けた場所に出る。そこに居たのは、うつむいたままたたずんでいるメテオ。
「メテオ...?何でここに...?」
アカリが一歩、足を前に踏み出す。その瞬間、後ろから思い切り引っ張られ後ろに倒れた。
「っ!?」

音もなく、背後の木々が一直線に切られた。

「...あっぶねぇな、我慢するなって言ったろ...メテオ。」
メテオ...?
その事実を受け入れるのに、アカリは数秒止まってしまう。
フッっとメテオの姿が消える。
「っ!下がれっ!」
ダーマの一声で我に返り、後ろに数歩下がる。
目の前では、メテオとダーマの鍔迫り合いが起こっている。
「メテオ...得意分野は遠距離って...!」
「あいつは元々近距離だったんだよ。バーサーカーなのが判明してから急に遠距離に変えやがった。」
メテオの深緑の瞳は黒く濁り、言葉すら発せず黙々と相手を狩りに行く。手加減も何も一切なしに急所を狙い続け、完全に命を取りに来てる。それを訴えるぎらついた瞳。
その姿を見て、分かった。
本当の、[漢字]狂人[/漢字][ふりがな]バーサーカー[/ふりがな]なのだと。

2025/12/24 20:40

AZ
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