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創世記〈命と自由〉

#36

闇に生きる者と光に生きる者

※過去編です







































「気持ち悪...他の奴に憑依できるとか完全に悪者じゃん。」
物心ついた時から、自分以外の人達から言われる言葉はそんな事ばかり。
「父様、本当にいいの?」
「いいんだ、言いたい奴に言わせておけ。」
父様はいつもそう言って気を紛らわせてくれた。
それから、暫くして。戦争が始まった。
何時も来るのは勝ちか負けかの報告をする人たちばかり。
そんな時だった。

その日は、父様も戦場に出ていて自分と護衛の人だけ。
相手が誰だったのか、国の反乱軍なのか、当時敵対していたホーリーの人達か、はたまたただ自分狙いだったのか、分からないけれど。
攫われた。
暗く狭い牢獄に閉じ込められて、気味が悪いと暴言を吐かれ続け、殴られ、蹴られ、奴隷にされて。
情報を吐けと、拷問されたこともあった。
魔力も取られ、体力も精神力も消耗しきって、生きる屍の状態だった。

「お前、こんな所で何やってんだ?」
「誰...。」
「俺はデルタ。お前、ここに閉じ込められてたのか?」
そんな時に、現れたのがデルタだった。
「ボロボロだな...よし!俺が助けてやる!」
「いい...君まで汚れる...」
そんな言葉を無視して、しっかりと自分を背負い込んで歩き出す。
「別に誰だっていいだろ?俺が助けたいんだからさ。」

敵陣の城に入って、手当てまでして貰って。
「お前、名前は?」
言って、良いのだろうか。また、蔑まれるんじゃ。
「て言うかお前、今此処と冷戦状態のイブルの人に似てるよな。」
「っ!そう...俺は、イブルの人。」
ああ、言ってしまった。今、どんな顔をしてるんだ。
「綺麗な黒だよな、闇あってこその光だろ?蔑んだりしねぇよ。寧ろ綺麗だぜ、お前の黒。」
嬉しかった、周りと違う自分の姿を認めてくれる人がいるなんて。

闇に生きる者、イブルの人達は相手に憑依することができる。種族特性、と言ったところだろうか。さらに闇から生まれた者達な為、闇さえあれば仲間を増やす事もできる。そう言った他とは違う部分が、忌み嫌われる原因となっていた。
けど、彼奴は認めてくれた。
「お前、帰らなくていいのか?」
「そうだ、な。またどこかで会おう。」
これが、我らが出会ったきっかけと言う所だな。

「へぇ~、だから大丈夫なんだ。」
「そういえば、ダーマはデルタの事を名前では呼ばないな。」
ふと、思い出したようにメテオが言う。
「いや~?こいつしょっちゅう俺の名前呼んでくるぜ?例えば...」
「言わなくて良い。イブルの民は主従関係が強い、我もそれに影響されているだけだ。」
ダーマが早口でまくしたてる。デルタはずっとニヤニヤ笑っているだけだ。
そんなに嫌な事?てかなんで笑ってんの?
「お前はまだ知らなくていい、アカリ。」
「そうだな、大人の事情ってやつだ。」
デルタとメテオまでそんなことを言ってくる。ほんとにどういう事....?












「俺と2人でいる時だけ甘えてくるんだからな、名前も2人の時だけしか呼んでこねぇし」
「猫みたいだな」
このあと2人はダーマの鉄拳制裁を受けた。

2025/12/09 21:40

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