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死を連想させる表現があります。ご注意ください。
「キリカ⋯?キハルじゃなくて?」
アカリが不思議そうに首を傾げる。
まだ、知らないのだったな。私のこと、運命と使命のこと。
それも全て、この場所で分かる。
「全て分かる、時は来たのだから」
いつの間にか、古びた神殿が目の前にそびえ立っている。
ここが、神殿。
何故か、来たことあるような気がするのは⋯
「運命、だな」
「っ、心読んだの?」
「いや?私は何度も同じ光景を見てきた、ただそれだけだ」
一方のメテオは、黙々と神殿を見つめている。
何か興味深いものでも見るような瞳で、こちらと神殿を交互に見やる。
純粋で、純真。その素晴らしさが、これから『命』で縛られていくのを、私は何度も見てきた。
「さて、入ろう。審判者が待っている」
3人は、神殿の中へと歩みを進めた。
神殿の中は、想像の斜め上を行くような場所だった。
見た目のボロさとは裏腹に、中はしっかりとした造りのままでまるで城の一室のようだ。
石造りの壁をそっと撫でながら神殿の中を進む。
そして、一つの大きな観音扉の前にたどり着いた。
「ここが、真実を知る場所。創世を望むのなら、扉を開けろ」
キリカは扉の隣で立ち止まる。
アカリはゆっくりと前に進み出ると、両手で扉を押し開けた。
そこは謁見室のような場所で、奥の方に一つ玉座のようなものが置いてある。
先ほどよりも更に雅な雰囲気を醸し出しており、きらびやかさで頭が痛くなりそうだ。
「⋯⋯言葉に、できないな」
「そうだね、でも⋯⋯頭の霧が、晴れていくような気がする」
キリカも数歩後ろでアカリたちについていく。
そうして、玉座の前までたどり着いた。
玉座の背後には、石像が6つ。どれも玉座を見張るようにして建てられている。
そこから、二人の人影が揺らめいた。
「ふ〜ん?君がアカリちゃんの同伴者ってわけね、いい顔してるね〜」
先に姿を表したのはライ。
彼はメテオの顔をじっくりと覗き込むと、ケラケラと笑う。
メテオにはなにがおかしいのか全くわからない。急に笑い出した相手に、行き場のない手が中に蠢く。
そして、もう一つの人影は陽炎のように揺らめき、消える。
音もなく、風も揺らがず、ふわりとアカリの背後に降り立つ。
「キリカ。本当に⋯⋯いいんだな?」
「覚悟は承知の上だろう?さて、始めようか」
ポロポロと、アカリの握っていた宝玉10個が地面に転がり落ちる。
拾おうとした瞬間、意思でもあるかのように動き出し石像の胸にカチリとはまった。
「目覚めよ、呼び起こせ。我が名は炎氷の魔術師」
「この者たちに、審判を与えよ。我が名は審判者」
「選別し、真実を語り継げ。我が名は整理者」
ゴゴゴゴゴゴ⋯⋯
神殿全体が鳴動する。
強い揺れと、迸る魔力の光。
その強い衝撃に、思わず目を瞑る。
最後に聞いたのは、自分の口から出た言葉。
最後に見たのは、我が身へ振り下ろされる石像の剣だった。
「我が身を裁き、創世を願う。我が名は創造者」
創世記は、まだ序章に過ぎない。
アカリが不思議そうに首を傾げる。
まだ、知らないのだったな。私のこと、運命と使命のこと。
それも全て、この場所で分かる。
「全て分かる、時は来たのだから」
いつの間にか、古びた神殿が目の前にそびえ立っている。
ここが、神殿。
何故か、来たことあるような気がするのは⋯
「運命、だな」
「っ、心読んだの?」
「いや?私は何度も同じ光景を見てきた、ただそれだけだ」
一方のメテオは、黙々と神殿を見つめている。
何か興味深いものでも見るような瞳で、こちらと神殿を交互に見やる。
純粋で、純真。その素晴らしさが、これから『命』で縛られていくのを、私は何度も見てきた。
「さて、入ろう。審判者が待っている」
3人は、神殿の中へと歩みを進めた。
神殿の中は、想像の斜め上を行くような場所だった。
見た目のボロさとは裏腹に、中はしっかりとした造りのままでまるで城の一室のようだ。
石造りの壁をそっと撫でながら神殿の中を進む。
そして、一つの大きな観音扉の前にたどり着いた。
「ここが、真実を知る場所。創世を望むのなら、扉を開けろ」
キリカは扉の隣で立ち止まる。
アカリはゆっくりと前に進み出ると、両手で扉を押し開けた。
そこは謁見室のような場所で、奥の方に一つ玉座のようなものが置いてある。
先ほどよりも更に雅な雰囲気を醸し出しており、きらびやかさで頭が痛くなりそうだ。
「⋯⋯言葉に、できないな」
「そうだね、でも⋯⋯頭の霧が、晴れていくような気がする」
キリカも数歩後ろでアカリたちについていく。
そうして、玉座の前までたどり着いた。
玉座の背後には、石像が6つ。どれも玉座を見張るようにして建てられている。
そこから、二人の人影が揺らめいた。
「ふ〜ん?君がアカリちゃんの同伴者ってわけね、いい顔してるね〜」
先に姿を表したのはライ。
彼はメテオの顔をじっくりと覗き込むと、ケラケラと笑う。
メテオにはなにがおかしいのか全くわからない。急に笑い出した相手に、行き場のない手が中に蠢く。
そして、もう一つの人影は陽炎のように揺らめき、消える。
音もなく、風も揺らがず、ふわりとアカリの背後に降り立つ。
「キリカ。本当に⋯⋯いいんだな?」
「覚悟は承知の上だろう?さて、始めようか」
ポロポロと、アカリの握っていた宝玉10個が地面に転がり落ちる。
拾おうとした瞬間、意思でもあるかのように動き出し石像の胸にカチリとはまった。
「目覚めよ、呼び起こせ。我が名は炎氷の魔術師」
「この者たちに、審判を与えよ。我が名は審判者」
「選別し、真実を語り継げ。我が名は整理者」
ゴゴゴゴゴゴ⋯⋯
神殿全体が鳴動する。
強い揺れと、迸る魔力の光。
その強い衝撃に、思わず目を瞑る。
最後に聞いたのは、自分の口から出た言葉。
最後に見たのは、我が身へ振り下ろされる石像の剣だった。
「我が身を裁き、創世を願う。我が名は創造者」
創世記は、まだ序章に過ぎない。
- 1.プロローグ
- 2.2人の騎士
- 3.2人の騎士〈2〉
- 4.今日の勉強日誌
- 5.今日の勉強日誌〈2〉
- 6.今日の勉強日誌〈3〉
- 7.フライは過保護?
- 8.記憶
- 9.目覚め
- 10.ライの隠し事
- 11.遥かなる旅人よ
- 12.邂逅
- 13.十の宝玉
- 14.光と闇と
- 15.ティストチェルト
- 16.勝負開始!
- 17.決着
- 18.その後、そして次へ
- 19.いたずらっ子
- 20.マドとマリ
- 21.予知夢
- 22.えーと、後いくつだっけ?
- 23.正直言って一番苦手
- 24.焼けて、焼かれて
- 25.トリックスター
- 26.休戦&取引
- 27.意外な事実
- 28.紺と紫の次は、水色と茜
- 29.2人の魔術の仕組み
- 30.そろそろお暇させて?
- 31.ティンクラーチュアリ
- 32.ようこそホーリー王国へ!
- 33.あ、これガチ勢だ
- 34.わあ、BLだぁ
- 35.お茶会しよーよ
- 36.闇に生きる者と光に生きる者
- 37.秘密の秘密
- 38.狂い咲き
- 39.圧倒的な
- 40.暗い__の底
- 41.暗い__の底【2】
- 42.待てと言われて待つ奴が居るか
- 43.実験都市リフレージュ
- 44.シャッタード
- 45.朧月夜
- 46.ご対面は険悪です
- 47.ヒビ割れは溝へと
- 48.不明瞭すぎる未来
- 49.絶
- 50.屍は蘇る
- 51.悪魔の声
- 52.創り始めの音
- 53.再会と再開
- 54.願の神殿
- 55.動け、踊らされるな
- 56.GUARDIAN【1】
- 57.TRAVELER【1】
- 58.KEEPER【1】
- 59.DREAMER【1】