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【リクエスト受付中】歌っては焦がれて

#4

アウトサイダー Eve

「あのさ、魔王倒そうぜ?」

魔王が世界を支配するまで、残り1年を切った時の話だった。
そんなこんなで、すぐにパーティメンバーは揃った。
そんな中での、俺の相棒は。

「は?こんなのも分かんねぇの?」

頭脳戦に長けてて。

「そんじゃ痛めつけて情報吐かせるか」
「強引だなおい」

強行突破癖があって。

「なんでこんなやつの相棒になったんだろ」
「それお前が言う?」

最低だけど、俺の大切な相棒。
こいつが、もっと前に俺のところに来てくれたらな。





なあ、俺を解放してくれよ相棒。
君にしか頼めないことはそれしかないんだよ。

[打消し]俺から離れて。[/打消し]

同情より、その方が大切だから。

[打消し]俺が抑えている間に早く逃げて。[/打消し]

その事実も、経歴も、名前も、何もかも隠してここまできたんだよ。
聞いてくれないのなら、ぐちゃぐちゃにするしかないね。

俺は、嗤っているはずなのに視界が歪んでいた。





「勝手にやってろ、そんなしょうもないこと」

[打消し]しょうもなくなんてない。俺にとっては大事なことなんだよ。[/打消し]
否定した、行動を起こした、お前らのせいにした。あってるだろ?
そんな腐りきった奴らの中にいたからか、俺まで腐っちまったよ。

「おい、大丈夫か?」

魔王城を目前にしたときのこと。
そんなことを思い出していた俺を、お前は心配してくれた。

「全部吐き出すって大事だぜ?いらないものは捨て去るのが一番だ」

なあ、そう言ってくれるなら。
[打消し]俺を今ここで殺してくれ。[/打消し]





そう言っても、あいつには大して効果がなかったみたいだ。
あいつはきっと、俺じゃ計り知れないような傷を抱えてるんだと思う。

「弱いところも、恥も、いらないんだよ。俺はリーダーだから」

失っていいものなんてない。その一言が俺には言えなかった。
変わらない姿で、リーダーは俺を見つめてる。
まるで、どこへでも消えてくれと言っているかのように。





色も、感情も、全部失った世界。俺はそこで生きていくしかないんだよ、相棒。
本当は、お前と。仲間と。同じ世界で暮らしたかったよ。でも、もうできないんだ。
あの日、俺のところにお前が来てくれてたら。俺は救われてたのかな。
そんな事を考えながら、元仲間たちを見下ろす。

「ごめん、お前らのこと騙してた」

今、俺にできることは。
何も包み隠さず伝えて、ここを全部壊して、潰す。
それが俺の、責任だから。
慰めないで、揺らいでしまうから。
それでも俺を助けようとしてくれるお前に、心打たれてしまうから。

「相棒⋯いや、勇者よ。[漢字]俺[/漢字][ふりがな]魔王[/ふりがな]と決着をつけよう」

作者メッセージ

曲名:アウトサイダー
アーティスト名:Eve
何故かぴったり千文字⋯
自分の正体を隠して相棒と魔王討伐に行くお話。

2026/01/25 16:31

パンドラの箱
ID:≫ 18abaWoVps7NE
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