4000兆円の人生の果てに

『私の館にて、この世の最後のショーを行う』

 世界一の大富豪、彼の死の数日後。
 一通の手紙が届いた。

『そのうち、私の館にも盗人が入ることだろう。この館は息子に譲ろうと思ったが、あの子が守りきるのは無理だろう。ならば、盗まれるぐらいなら君達に持って帰られたほうがマシだと考えた訳だ』

「で、僕の所にも手紙が来たんだよ」
「俺のとこにもだ。消印も現地の物だし、直筆のサインもある。本物で間違いないと思う」
「どうする?正直、世界各国から来るならやめておいたほうが良いと思うよ。僕はね」
「…俺は、やつらに遅れを取ってる。情報でも、殺しの技でも、ネットワークでも。ここで行かなかったら、資金力でも勝てなくなる」
「だから、このデタラメな金額の争いに参加しようと思ってるわけだ。尚更反対…と言いたい所だけど、金額が金額だからね。僕も手伝うことにするよ」
「ありがたい」
「君には貸しがあるからね。でも…」

「僕は君を見捨てるかも知れない。」

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