ソードアート・オンライン二次創作 架空キャラ登場

 よし、今日はこのぐらいにするか。
 ナイフ使いの男は、白のジャケットに黒のズボン、さらに口元から首にかけては黒のマスクで覆われている。
 リアルの世界と体格、顔面が公になる手鏡が配られ、およそ一年同じ格好をしている。リアルでなにかあった訳でもないが。
 この世界は血や肉は生命活動が止まったら、いや、作られた肉体のヒットポイントのゲージがゼロになったら、だ。無数のポリゴンの粒が一瞬にして霧散し、存在は消える。
 ゴブリンの群れとオークの軍隊を乱獲しレベルを上げていた俺の、ナイフについていた黒に近い赤の液体は、粒になって消えた。
 「元」攻略ギルドマスター、前見た新聞にはそう書いてあった。
 その通りなのだ。
 もうすでに、愛すべき仲間も、守るべき戻る場所も、眼の前で失っている。
 ソロ?上等だよ。俺はあいつらを、絶対に忘れない。
 忘れられるわけもないから。
 あの日俺は仲間を、友を、見殺しにした。
 俺に力が無かったから?
 俺に人望が無かったから?
 俺が必要無かったから?
 違う、すべてだ。そんなこと、考えなくてもわかる。
 なら、俺ができることはなにか。友を弔い、新しい仲間と共にもう一度ギルドを作るのか、友がいるあっちの世界へ俺も旅立つのか、違う。そんなこと、誰も望んでいない。自分にできること、それを、自分ができるだけ、やることだ。
 それが最大の弔いだからだ。

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