[太字]ジーク視点[/太字]
僕は今、朝田君の部屋で、テーブルをはさんで座っている。目の前に座る朝田君の表情は、いつになく厳しい。なんかやらかしたっけ?
「おい」
はい。朝田君が苛々しげに、テーブルに家計簿を叩きつけるように置いた。それに書かれている数字を見て、僕は目を見開いた。わーお。
「さて、なぜこんなに赤字なんだと思う?バイトもして、節約もして、それなのにどうして赤字なんだと思う?」
知らないよ...と言いたいところだけど、多分朝田君は知ってるよね。僕も分かってる。
「お前が一銭も稼がないからだ」そら来た。
「というわけで、我が家の経済的な困窮を解消するために、ジークには強制的にバイトをしてもらう。」
あいあいさー。しょうがないよね。僕もちょっと肩身が狭かったんだ。稼いでもらってばっかりだもんね。いやいや朝田君。申し訳ない。
[太字]朝田視点[/太字]
というわけで、ヤツにはバイトをしてもらうことにした。どこでバイトするかは自由だ。金を稼げるならどこでも。法律に触れない限りは。俺は心置きなく一人になった部屋で、薄っぺらい本と自らの右手と共に自家発電に勤しむことができる。わあい。
...と思ったが、そこまで俺も余裕が無いのだ。俺自身、大学共にツメツメの超絶過密スケジュールであった上での強制バイト令なのだ。恨むなよ自称勇者。そうだ。そろそろ大学に行かねば。
[太字]ジーク視点[/太字]
朝田君が大学に行ったのを確認した後、僕は大きなため息をついた。
というか僕も暇なわけじゃないんだけど。一応勇者なんだけど。剣の修行くらいしたいんだけど。
ブンブンブン、と部屋の中で木刀を振るう。これやると朝田君に叱られるけど、知ったもんか。朝田君は夜に帰ってくるんだ。だったら夜までにバイト見つけてビックリさせてやる。...まぁ、前世のおかげで、どういう仕事が儲かるか、知ってるんだけどね。そう。それは、ズバリ。
娼館さ。...いやいや、今の時代で言うところの...
ガールズバーさ。
[太字]朝田視点[/太字]
なんだろう、今なんかゾクッとした。どことは言わない。我がエクスカリバーが。
[太字]ジーク視点[/太字]
僕はジーク。ガールズバーに勤めようと思うよ。ああみんな、安心して。僕はちゃんとしたガールズだから。
え?知らなかったって?はは、無理もないよね。ないから。ん?聞こえなかった?ないから。ないの。
朝田君は気づかないよね。だってないもん。具体的に言うと、僕の大胸筋あたりにあるはずの脂肪の塊が。ないの。
とまぁ一通り脳内にいるイマジナリーフレンドと会話したところで現実に戻る。
朝田君は、多分僕が女ということに気づいてない。多分とかじゃなくて、絶対気づいてない。まぁ無理もない。異世界から急に飛んできて、性別なんて気にしてらんねーってね。
まぁ気づいてほしいとは思わないよ。それは僕のプライドが許さない。だって、腐っても勇者だもん。
僕は、女であることに甘えたりなんてしないのさ。
[太字]朝田視点[/太字]
そうだ。アイツのバイト、もう決まったのかな。今日はなんかムラッとしてるから、家に帰ったら自家発電しよう。
…そういや、アイツの自家発電見たことないな。遠慮することないのに、もう。
僕は今、朝田君の部屋で、テーブルをはさんで座っている。目の前に座る朝田君の表情は、いつになく厳しい。なんかやらかしたっけ?
「おい」
はい。朝田君が苛々しげに、テーブルに家計簿を叩きつけるように置いた。それに書かれている数字を見て、僕は目を見開いた。わーお。
「さて、なぜこんなに赤字なんだと思う?バイトもして、節約もして、それなのにどうして赤字なんだと思う?」
知らないよ...と言いたいところだけど、多分朝田君は知ってるよね。僕も分かってる。
「お前が一銭も稼がないからだ」そら来た。
「というわけで、我が家の経済的な困窮を解消するために、ジークには強制的にバイトをしてもらう。」
あいあいさー。しょうがないよね。僕もちょっと肩身が狭かったんだ。稼いでもらってばっかりだもんね。いやいや朝田君。申し訳ない。
[太字]朝田視点[/太字]
というわけで、ヤツにはバイトをしてもらうことにした。どこでバイトするかは自由だ。金を稼げるならどこでも。法律に触れない限りは。俺は心置きなく一人になった部屋で、薄っぺらい本と自らの右手と共に自家発電に勤しむことができる。わあい。
...と思ったが、そこまで俺も余裕が無いのだ。俺自身、大学共にツメツメの超絶過密スケジュールであった上での強制バイト令なのだ。恨むなよ自称勇者。そうだ。そろそろ大学に行かねば。
[太字]ジーク視点[/太字]
朝田君が大学に行ったのを確認した後、僕は大きなため息をついた。
というか僕も暇なわけじゃないんだけど。一応勇者なんだけど。剣の修行くらいしたいんだけど。
ブンブンブン、と部屋の中で木刀を振るう。これやると朝田君に叱られるけど、知ったもんか。朝田君は夜に帰ってくるんだ。だったら夜までにバイト見つけてビックリさせてやる。...まぁ、前世のおかげで、どういう仕事が儲かるか、知ってるんだけどね。そう。それは、ズバリ。
娼館さ。...いやいや、今の時代で言うところの...
ガールズバーさ。
[太字]朝田視点[/太字]
なんだろう、今なんかゾクッとした。どことは言わない。我がエクスカリバーが。
[太字]ジーク視点[/太字]
僕はジーク。ガールズバーに勤めようと思うよ。ああみんな、安心して。僕はちゃんとしたガールズだから。
え?知らなかったって?はは、無理もないよね。ないから。ん?聞こえなかった?ないから。ないの。
朝田君は気づかないよね。だってないもん。具体的に言うと、僕の大胸筋あたりにあるはずの脂肪の塊が。ないの。
とまぁ一通り脳内にいるイマジナリーフレンドと会話したところで現実に戻る。
朝田君は、多分僕が女ということに気づいてない。多分とかじゃなくて、絶対気づいてない。まぁ無理もない。異世界から急に飛んできて、性別なんて気にしてらんねーってね。
まぁ気づいてほしいとは思わないよ。それは僕のプライドが許さない。だって、腐っても勇者だもん。
僕は、女であることに甘えたりなんてしないのさ。
[太字]朝田視点[/太字]
そうだ。アイツのバイト、もう決まったのかな。今日はなんかムラッとしてるから、家に帰ったら自家発電しよう。
…そういや、アイツの自家発電見たことないな。遠慮することないのに、もう。