お デ ブ 戦 士 ☆ ふ ぁ い や ー ふ ぁ っ と !
#1
私 が お デ ブ 戦 士 ?!
森田 夏 中学二年生 の昼飯は、幸せのかたまり。これが生き甲斐といっても、過言ではない。
まずは、大きな弁当箱の底に米を敷き詰める。その上におかずー衣と油多めの唐揚げと、ミートソースたっぷり肉団子。タコサンウィンナーはもちろん、卵焼きに、スパゲティ。昨日の晩御飯の残りの煮物に、お魚などーをのせて、二段目にはたっぷりのデザート。今日はドーナツを六つ。.......ばかめ。これだけじゃおわれない。購買の焼きそばパンスペシャルと、ごろごろーカレーパンをぷらす。ちなみにこれでも、すくないほう。
すぐにぺろりとたいらげた。
私は、お腹に手をやった。厚みのある腹の温度が、制服越しでもつたわってくる。あぁ、幸せ!
夏「男子にばかにされても、きにしなぁ~い♪」
「気にしろ!」
すると、友達のユカと遥からガツンと一発。二人とも、すらりとしていて、背の高い女の子だった。
「夏ってば、もったいない!顔はめちゃ美少女なのに...」とユカ。
「さすがに、体に悪いよ!」と遥。
う~ん...やっぱり?
放課後。私は教室でスマホをいじっていた。“痩せる方法 簡単„ “1日でできる ダイエット„ など思いつく単語をテキトーに打ち込み調べる。
夏「ダイエットとか、めんどくさいんだも~ん」
「それな 〜」
どこからか、声が聞こえてきた。
私はばっと、声をする方を見た。
夏「え え エ っ !!!? ? !」
目の前に、 変な生き物がいた 。 丸っこいボディに、ちょこんと立つ耳 。 そして周りを 、メラメラ燃える 火の輪が 回っている 。
夏「ひっ、火 !? なに !?」
??「わしは、火の神様 !」
その火の神様とかいう物体は 、ふよふよ浮きながら夏の顔のギリギリまで近づいた 。火の輪が 、鼻の先すれすれで当たりそうになり 、私は一歩下がった 。
火の神様「おぬしぃ 、、 [太字]おデブ戦士[/太字] にならんか?」
夏「はあ!?」
私は怒りのあまり 、火の神様を引っ叩こうとした 。しかし 、 私の太い指が 、火の神様の火の輪に触れた途端 、 じゅっと 指が赤くなり 、 慌てて引っ込めた 。
夏「あちっ」
火の神様「何をする 、 神様だぞ !」
火の神様は、まるっこい身体についてる 、コンロのツマミらしき部分をぐるりと回した 。 カチッと音がし 、 火の輪が さらに激しく燃えた 。
火の神様「よく聞け」
火の神様は 、 夏に小さな赤い宝石を手渡した 。 まるで 、 炎を閉じ込めたみたいな きれいな 赤 。
夏「なにこれ」
火の神様「食べてみろ」
あまりに美味しそうな宝石なので 、 私は[漢字]躊躇[/漢字][ふりがな]ちゅうちょ[/ふりがな]なく口に入れ、飲み込んだ。
その瞬間 、 ぶわっ と 、 何かが 湧き上がった 。 心臓が燃えるような 、 細胞が踊りだすような 。
くらり 、 と一瞬視界がぼやけたと思うと 、次の瞬間。 あれ?
視界の端っこに映る 、脚が やけに細い 。 手も 、 小枝みたいだ 。
夏「えっ は? 幻覚 ?これって 麻薬 ....」
火の神様「[漢字]炎宝石[/漢字][ふりがな]フレアジェム[/ふりがな]じゃ 食べると身体の余分な脂肪が吸収される」
夏「んちょ 、 私の 脂肪ちゃんは どこいったのよ 」
急にこんな別人になっても困る。
火の神様「これじゃ」
どこからともなく 、 ぱっと 宙から現れたのは 、魔法少女が持ってるみたいな、ステッキ。
火の神様「このハートに溜まっている赤い炎が、おぬしの脂肪パワーじゃ」
夏「うそ 、 それでなんで脂肪が吸収されるのよ」
火の神様「この脂肪パワーで、悪者をやっつけるのじゃ」
夏「......は?」