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微鬱でーす
あと微GLでーす
闇 も 光 で 包 ん で よ 。
#1
救 わ れ る の は お 姫 様
シンデレラ。継母とその娘たちにいじめられながら、とても優しい少女の話し。
舞踏会に行く継母たちを羨むシンデレラの前に、魔法使いが現れる。「びびでぃ、ばびでぃ、ぶー」と、魔法をかけると、シンデレラは素敵な空色のドレスを身に纏って、カボチャの馬車に乗り舞踏会へ行く。そして王子様と、夢のような時間を過ごす。
シンデレラは王子様と結婚。継母と2人の娘は、カエルになってしまったの。 おしまい。
(はー、しょーもなっ)
茨城 静凛 小6 は、本を閉じて、今日提出の読書感想文に書き込んだ。
[太字]ままはは と、二人のむすめ達がかわいそうだと、思いました。[/太字]
(ありがちハッピーエンド。飽きるわ)
どうせなら、二人の娘たちはたまたまもっと大きな国の王様に見初められ、シンデレラよりも何倍もいい暮らしをしました、とかなら面白いのに。
どうして、欲もない人に、誰かが口から手が出るほど欲しいものを与えるのだろう。
私は、「シンデレラ」の最後のページの文に添えられた、カエルになった継母たちのイラストを、優しく撫でた。
[太字]キーン、コーン、カーン、ゴーン[/太字]
チャイムが鳴った。いつも通り、最後の音が少しズレている。昼休みの時間。私は、すぐに友達の 如月 真白 の席に駆け込んだ。
「まーしろっ!サイレント鬼ごっこしよ!」
イスを丁寧にしまってから、真白は曖昧に頷いた。サイレント鬼ごっこが何か、分からないのだろう。
私は簡単に説明した。サイレント鬼ごっこ、とは鬼が目を瞑りながら、逃げてる人を捕まえるゲームだ。難易度を下げるため、小スペースですることと、走るのは禁止。
「これなら走るの苦手な真白もできそうでしょ?」
真白は、「楽しそう」とニコニコした。
私は、鬼ぎめしよー!と、真白の足のつま先を、自分のつま先に合わせた。そして、自分の足からスタートさせる。こうすれば、鬼は絶対に真白になるのだ。
「ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、て、ん、の、か、み、さ、ま、の、い、う、と、お、り」
やっぱり、「り」で、静凛の指先が真白の黄色い上履きで止まった。
「じゃ、真白ちゃん鬼ねー!目つぶって」
真白は目をつぶって、空中で物を探るように手を動かした。
私は、真白の周りをぴょんぴょん回って、手を叩いたりして、真白を困惑させた。
「え〜どこ〜」
この鬼ごっこの面白さは、これなのだ。鬼を煽るもよし、机の下に隠れて必死に静凛を探す様子を眺めるのもよし。
そのあとたまたま、友達の明日香と由紀に会ったので、一緒にサイレント鬼ごっこをすることにした。
私達は、そんな感じで5分遊んだけど、だんだん飽きてきた。
「もう、早く見つけてよー笑」
私は、自分の履いていた赤い上履きを真白にめがけて投げた。お腹当たりにあたった。
真白は動きを止めた。すると、今度は背中と頭に明日香と由紀のピンク色の上履きが当たる。
その瞬間、真白は目を開けて、落ちている上履きを無言で眺める。
(あ、泣きそうだな)
真白は、泣き虫なのだ。ちょっとの遊びで、被害者ヅラをする。
私は、「もう、目 開けちゃだめじゃーん笑」と笑って、明日香と由紀も笑った。
真白は教室に入って、自分のカバンから水筒を取り出して飲んだ。真白は、泣きそうな時に水を飲むクセがある。
私は真白が嫌いだ。だから、少し意地悪なことをしてるのも、性格が悪いのも分かってる。
簡単に性格が良くできるなら、そうしたいと思う。でも、できるわけない。
優しさが綺麗と扱われている優しい世界では、私は否定されると思う。そして、心の綺麗なお姫様が救われる。
不公平だと思う。
私だって、なりたくてこうなったんじゃない。
舞踏会に行く継母たちを羨むシンデレラの前に、魔法使いが現れる。「びびでぃ、ばびでぃ、ぶー」と、魔法をかけると、シンデレラは素敵な空色のドレスを身に纏って、カボチャの馬車に乗り舞踏会へ行く。そして王子様と、夢のような時間を過ごす。
シンデレラは王子様と結婚。継母と2人の娘は、カエルになってしまったの。 おしまい。
(はー、しょーもなっ)
茨城 静凛 小6 は、本を閉じて、今日提出の読書感想文に書き込んだ。
[太字]ままはは と、二人のむすめ達がかわいそうだと、思いました。[/太字]
(ありがちハッピーエンド。飽きるわ)
どうせなら、二人の娘たちはたまたまもっと大きな国の王様に見初められ、シンデレラよりも何倍もいい暮らしをしました、とかなら面白いのに。
どうして、欲もない人に、誰かが口から手が出るほど欲しいものを与えるのだろう。
私は、「シンデレラ」の最後のページの文に添えられた、カエルになった継母たちのイラストを、優しく撫でた。
[太字]キーン、コーン、カーン、ゴーン[/太字]
チャイムが鳴った。いつも通り、最後の音が少しズレている。昼休みの時間。私は、すぐに友達の 如月 真白 の席に駆け込んだ。
「まーしろっ!サイレント鬼ごっこしよ!」
イスを丁寧にしまってから、真白は曖昧に頷いた。サイレント鬼ごっこが何か、分からないのだろう。
私は簡単に説明した。サイレント鬼ごっこ、とは鬼が目を瞑りながら、逃げてる人を捕まえるゲームだ。難易度を下げるため、小スペースですることと、走るのは禁止。
「これなら走るの苦手な真白もできそうでしょ?」
真白は、「楽しそう」とニコニコした。
私は、鬼ぎめしよー!と、真白の足のつま先を、自分のつま先に合わせた。そして、自分の足からスタートさせる。こうすれば、鬼は絶対に真白になるのだ。
「ど、ち、ら、に、し、よ、う、か、な、て、ん、の、か、み、さ、ま、の、い、う、と、お、り」
やっぱり、「り」で、静凛の指先が真白の黄色い上履きで止まった。
「じゃ、真白ちゃん鬼ねー!目つぶって」
真白は目をつぶって、空中で物を探るように手を動かした。
私は、真白の周りをぴょんぴょん回って、手を叩いたりして、真白を困惑させた。
「え〜どこ〜」
この鬼ごっこの面白さは、これなのだ。鬼を煽るもよし、机の下に隠れて必死に静凛を探す様子を眺めるのもよし。
そのあとたまたま、友達の明日香と由紀に会ったので、一緒にサイレント鬼ごっこをすることにした。
私達は、そんな感じで5分遊んだけど、だんだん飽きてきた。
「もう、早く見つけてよー笑」
私は、自分の履いていた赤い上履きを真白にめがけて投げた。お腹当たりにあたった。
真白は動きを止めた。すると、今度は背中と頭に明日香と由紀のピンク色の上履きが当たる。
その瞬間、真白は目を開けて、落ちている上履きを無言で眺める。
(あ、泣きそうだな)
真白は、泣き虫なのだ。ちょっとの遊びで、被害者ヅラをする。
私は、「もう、目 開けちゃだめじゃーん笑」と笑って、明日香と由紀も笑った。
真白は教室に入って、自分のカバンから水筒を取り出して飲んだ。真白は、泣きそうな時に水を飲むクセがある。
私は真白が嫌いだ。だから、少し意地悪なことをしてるのも、性格が悪いのも分かってる。
簡単に性格が良くできるなら、そうしたいと思う。でも、できるわけない。
優しさが綺麗と扱われている優しい世界では、私は否定されると思う。そして、心の綺麗なお姫様が救われる。
不公平だと思う。
私だって、なりたくてこうなったんじゃない。