夜。
「ふぁ〜。眠いよぉ」
ラーシュはあくびをしながら言う。
「そう。なら、寝たら?」
アイナはそっけなく答える。
「ムー。なんでそんなに冷たいの?」
「読書の邪魔」
アイナがそういうと、ラーシェは「あ」と小さい声で言った。
「ごめん…」
それから、数分がたち、とうとう、ラーシェが我慢できなくなったというように、
「ねぇ、いつまで本、読むの?」
「読み終わるまで」
「えぇ〜?遊ぼうよ〜」
「夜は読書って決めてるの」
ラーシェは怒った。
「もうやだ、やだ。アイナ、やだやだ」
「そう。そう思っておけば?」
「…え」
ラーシェはアイナが慰めてくれると思っていたのか、
予想外の答えにがっかりした。
「ふん、もういいよ。お母さんのところ、行ってくるから」
そう言って、ラーシェは部屋を出ていった。
「はぁ。言い過ぎたかな?」
アイナは少し、後悔したような表情で言った。
★
「ねぇ、お母さん、聞いてよ〜」
ラーシェはお母さんの部屋の前で言った。
「どうしたの?」
と、お母さんが部屋に入れてくれた。
「あのね。アイナがさ、僕と遊んでくれないの。アイナ、ずっと読書してる…僕、暇なの!!!!!」
お母さんは笑顔で、
「アイナは誰に似たんだろうねぇ」
と言った。
「え…お母さんでしょ?」
ラーシェもつられて笑ってしまった。
★
「それでは、そんなラーシェに読み聞かせをしてあげるわ」
「えー。本!?」
「そうよ。外では遊べないわ、夜だから」
「でもさ、なんで本?」
「それは、勉強になるし、楽しいし、面白いし――」
「もう、いいよ。本、読も!」
「はいはい。どれが良い?取ってきてくれる?」
「分かった!」
ラーシェはお母さんの本棚の方へと走っていった。
「これ、これが良い!」
そう言って、持ってきたのは少し古びた絵本だった。
「あぁ、それね。お母さんが、誕生日プレゼントで貰ったのよ」
「へぇ〜」
気づくとアイナがそばで話を聞いていた。
「わぁ!?あ、アイナ!?」
「なによ、今気づいたの?」
「そ、そうだよ。ビックリしたぁ」
お母さんはニコニコしている。
「お母さんは気づいてたの?」
アイナが聞く。
「えぇ。もちろん!」
「気づいてたなら言ってよぉ!」
★
絵本を読み終わった後、
「神様?」
と、ラーシェが言った。
絵本の内容――それはある1人の神様のお話だ。
「そうよ、神様」
「神様ってほんとにいるの?」
「さぁ。わからない」
「でもさ、心のなかにはいるよね?」
アイナが言う。
「まぁ。良いこと、言うわね〜」
「えへへ」
お母さんに褒められ、アイナは照れた。
しかし、それを見ていたラーシェは怒った。
「なんで、アイナだけが褒められるんだよ…いっつも」
「ほら。おいで。」
そう言ってお母さんはラーシェを抱きしめる。
「むーっ。ごまかしてるでしょ…」
と、少し喜んだような表情で言った。
「ラーシェは素直ね」
★
「ふぁぁ。眠い」
「そう、…ね。眠…ぃ」
アイナは今にも寝そうだ。
「ほら、ベットまで我慢、我慢」
「ふぇぇ…」
お母さんはアイナたちの部屋まで着いていき、ちゃんとベットに入ったところを見届ける。
「はぁ。私も寝るかぁ…」
そう、つぶやき、部屋に戻ろうとすると、
廊下に一冊の本が落ちていた。
「あら。懐かしいわ」
それは、アイナたちのお父さん、つまり、お母さんの夫から貰った本だった。
「なんでこんなところに落ちていたんだろう。あ、もしかしたら、あの人、寂しくなったのかしら?うふふっ」
お母さんは楽しそうに言う。
お父さんはアイナたちが生まれてすぐに病気で亡くなってしまった。
彼は本が大好きだった。
そして、お母さんも。
「読む?読まない?あぁ。でも、眠いのよね…」
お母さんは読むか、読まないのか、と悩んだ末、
「よしっ!読みましょう!」
と言った。
「あら、声が大きかったかなぁ」
★
お母さんは暖炉に火をともし、椅子に座った。
そして、静かにページをめくった。
数分後。
お母さんは寝てしまった。
「ふぁ〜。眠いよぉ」
ラーシュはあくびをしながら言う。
「そう。なら、寝たら?」
アイナはそっけなく答える。
「ムー。なんでそんなに冷たいの?」
「読書の邪魔」
アイナがそういうと、ラーシェは「あ」と小さい声で言った。
「ごめん…」
それから、数分がたち、とうとう、ラーシェが我慢できなくなったというように、
「ねぇ、いつまで本、読むの?」
「読み終わるまで」
「えぇ〜?遊ぼうよ〜」
「夜は読書って決めてるの」
ラーシェは怒った。
「もうやだ、やだ。アイナ、やだやだ」
「そう。そう思っておけば?」
「…え」
ラーシェはアイナが慰めてくれると思っていたのか、
予想外の答えにがっかりした。
「ふん、もういいよ。お母さんのところ、行ってくるから」
そう言って、ラーシェは部屋を出ていった。
「はぁ。言い過ぎたかな?」
アイナは少し、後悔したような表情で言った。
★
「ねぇ、お母さん、聞いてよ〜」
ラーシェはお母さんの部屋の前で言った。
「どうしたの?」
と、お母さんが部屋に入れてくれた。
「あのね。アイナがさ、僕と遊んでくれないの。アイナ、ずっと読書してる…僕、暇なの!!!!!」
お母さんは笑顔で、
「アイナは誰に似たんだろうねぇ」
と言った。
「え…お母さんでしょ?」
ラーシェもつられて笑ってしまった。
★
「それでは、そんなラーシェに読み聞かせをしてあげるわ」
「えー。本!?」
「そうよ。外では遊べないわ、夜だから」
「でもさ、なんで本?」
「それは、勉強になるし、楽しいし、面白いし――」
「もう、いいよ。本、読も!」
「はいはい。どれが良い?取ってきてくれる?」
「分かった!」
ラーシェはお母さんの本棚の方へと走っていった。
「これ、これが良い!」
そう言って、持ってきたのは少し古びた絵本だった。
「あぁ、それね。お母さんが、誕生日プレゼントで貰ったのよ」
「へぇ〜」
気づくとアイナがそばで話を聞いていた。
「わぁ!?あ、アイナ!?」
「なによ、今気づいたの?」
「そ、そうだよ。ビックリしたぁ」
お母さんはニコニコしている。
「お母さんは気づいてたの?」
アイナが聞く。
「えぇ。もちろん!」
「気づいてたなら言ってよぉ!」
★
絵本を読み終わった後、
「神様?」
と、ラーシェが言った。
絵本の内容――それはある1人の神様のお話だ。
「そうよ、神様」
「神様ってほんとにいるの?」
「さぁ。わからない」
「でもさ、心のなかにはいるよね?」
アイナが言う。
「まぁ。良いこと、言うわね〜」
「えへへ」
お母さんに褒められ、アイナは照れた。
しかし、それを見ていたラーシェは怒った。
「なんで、アイナだけが褒められるんだよ…いっつも」
「ほら。おいで。」
そう言ってお母さんはラーシェを抱きしめる。
「むーっ。ごまかしてるでしょ…」
と、少し喜んだような表情で言った。
「ラーシェは素直ね」
★
「ふぁぁ。眠い」
「そう、…ね。眠…ぃ」
アイナは今にも寝そうだ。
「ほら、ベットまで我慢、我慢」
「ふぇぇ…」
お母さんはアイナたちの部屋まで着いていき、ちゃんとベットに入ったところを見届ける。
「はぁ。私も寝るかぁ…」
そう、つぶやき、部屋に戻ろうとすると、
廊下に一冊の本が落ちていた。
「あら。懐かしいわ」
それは、アイナたちのお父さん、つまり、お母さんの夫から貰った本だった。
「なんでこんなところに落ちていたんだろう。あ、もしかしたら、あの人、寂しくなったのかしら?うふふっ」
お母さんは楽しそうに言う。
お父さんはアイナたちが生まれてすぐに病気で亡くなってしまった。
彼は本が大好きだった。
そして、お母さんも。
「読む?読まない?あぁ。でも、眠いのよね…」
お母さんは読むか、読まないのか、と悩んだ末、
「よしっ!読みましょう!」
と言った。
「あら、声が大きかったかなぁ」
★
お母さんは暖炉に火をともし、椅子に座った。
そして、静かにページをめくった。
数分後。
お母さんは寝てしまった。