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100日後にいなくなる私。

#7

【7日目】

いつも通り騒がしい教室に入ると、
壁際に貼られたホワイトボードに
「災害ポスター作成」
と書かれていた。
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「今日は、各班で調べてきた内容を元にポスターを作る日です!」
と、先生が言う。
「掲示用だから、見やすく、わかりやすく作ってね。班の役割分担を工夫して」
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班活動が始まった。
班のメンバーは変わらず蓬莱さん、綾瀬さん、皇さん、そして私。
自己紹介はもうすでに済んでいるから、さっと始まる。
蓬莱さんが、輪の中心で用紙やマーカーを取り出す。
「じゃあ、まずポスターの構成を決めよう。見出し、図、説明文、災害別に分けて」
蓬莱さんは淡々と進めていく。
クールで、でも的確。
皇さんが上品に、
「見出しは“災害を知って備える”という言葉はいかがですの?」と提案する。
語尾のお嬢様調が、その場に少しだけ緊張感を与えるが、美しい響きでもある。
綾瀬さんは、黙ってノートに案を書いている。
、、、視線を感じるのは気のせいだろうか、?
私は、まだ言葉を慎重に選ぶ。
声を出すのが怖い。
だが、小さく、でも伝えたくて、ようやく口を開く。
「えっと…題のところ、もう少しだけ強調して、“備え”を大きく書くのはどうかな…?」
声はかすかだった。震えていたかもしれない。聞こえづらかったかもしれない。
だけど、否定されることなく、蓬莱さんたちは頷いた。
「いい案だと思う。じゃあ、その案を見出しに取り入れよう」
皇さんもにこっと微笑む。
「“備え”を強くするのは良い選択だと思いますわ!」
その認めてくれる言葉に、私は少し心が軽くなる。
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作業が進む。
色を塗ったり、図を描いたり。
私は説明文を考える役を引き受けた。
まだ書き慣れてないけど、班のみんなが少しずつ手を貸してくれる。
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休み時間、教室を出ようとしたとき、天海さんとすれ違った。
彼女はちらりとこちらを見て、「順調?」と聞いてきた。
私の返事はできなかった。
でも、その一言が、胸に残る。
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放課後、ポスターを眺める班員たち。
完成にはまだ足りないけど、形になってきている。
皇さんが描いたイラストがとてもきれいで、みんな褒めていた。
私は、遠くからそれを見ながら、自分もそこに少し関われてることを感じた。
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帰り道、スマホに手を伸ばして、今日のことを記す。
【100日後に死ぬ私 7日目】
今日はポスター作り。班で構成を考え、色や図、説明文を分担した。
私は声が小さい中で、「見出しに“備え”を書くのはどう?」って言った。
班のみんなは否定しなかった。むしろ取り入れてくれた。
皇さんが、上品な言葉で褒めてくれた。
天海さんがすれ違いざまに「順調?」って聞いてくれた。
言葉にはできなかったけど、嬉しかった。
まだまだ怖い。でも、今日は少しだけ自分が班の一部になれた気がする。

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私が死ぬまで残り93日

2025/10/13 12:12

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