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魔法があんまりにもチートだとこちらで勝手に制約をつけたりします。ご理解のほどよろしくお願いします。
ここは、実に大層なド田舎である。
正直なところ俺のような凡才がこんなところにぶち込まれるとは思ってもいなかったし、そもそもふざけて受けたようなものだ。まさか受かるだなんて。魔法は平均以上で得意な方だという自覚はあるが…それにしても奇怪である。ああ、早くこの大きすぎる門をくぐらなければ。入学式に遅刻してしまう。
「………はぁあああああ…疲れた…。」
荷物はあちらが預かっているらしいが、ちゃんと届くのだろうか。まあいい、とりあえずこの頭痛をどうにかしたい。きっとどうにもならないだろうが。
「ね、何してんの?」
まさかの不意打ちを喰らった。俺の肩を叩いたのは綺麗なブロンドの髪で、左右の瞳が違う色を持っている人。つまるところ、恐らくギャルである。別に他人と一緒にいるのは苦ではないが、やはり死角から来られると少し焦ってしまう。
「あ、えと。」
よく考えてみれば、俺はさっきから棒立ちでやっと門をくぐったばかりだ。そんな俺を不審に思う事は当たり前で、そりゃあ話しかけたくもなるだろう。そう思って目を何とか観察してみたが、彼女の瞳には心配の色が宿っている。恐らく、俺をからかいに来たわけではないらしい。
「あたし、カナラ・ラリアっていうの。あんたは?」
「俺は…ルア・ガークって…言います…。」
「そんな畏まらなくて大丈夫。タメではなそ? あと、あたしの事はラリアとか適当に呼んでもろて~。」
よく見れば、俺と同じようなローブを着ているではないか。この学園では学年ごとにローブのデザインが違うのだが、まさか同級生とは。
「じゃあ…ラリア…さん。」
敬語が抜けきらない。これはダメだ。流石に初対面であるし、いつかきっと仲良くなったり交流があったりだのなんだのするはずなのだが…。だが、ラリアさんは優しく笑う。
「あ、そーいう感じ? まあいいや。そのまんまでどぞ。」
ラリアさんが優しくて助かった。あの視線から見て、そんな厳しい事を言うタイプではないと分かっていたが…やなり警戒してしまう。まあ、きっと大丈夫だ。
「ていうか、早くいかないとヤバくね? あたしらまあまあな時間立往生してんだけど。」
「…あ。」
ラリアさんは少し困ったように言った。確かに、こうやって道のど真ん中で会話しているだけで邪魔としか言いようがないし、なんなら俺ももし通りかかったとするならば『何やってんだあいつら…』と冷たい視線を送る自信しかない。
「あ、じゃあ早く行きましょう。」
「待って、その前に連絡先交換しね?」
まさかの。ラリアさんはスマートフォンを差し出し、自らの連絡先を表示した。俺は生涯彼女も作る気もなかったし、どうでもよかったがまさか女の子と連絡先を交換する日が来るとは。断るのも悪いので、俺もこっそり忍ばせておいたスマートフォンを提示し、連絡先を交換する事に成功した。
「じゃ、いこ~。」
ラリアさんは多弁である。正直言って、話していると楽しいタイプであるし俺のようなものにも優しく対応してくれた。彼女は所謂オタクに優しいギャルであろう。創作の世界にしかいないような。
「…着きましたね。」
やはり、講堂は実に広い。もうすでに何人か着席しており、というか着席していない者の方が少ない。ラリアさんと俺は一旦別れ、俺は自分の席に座る。
そして俺の後に何名か着席し、校長と思われる人が登壇した。どこの世界でも校長の話が長いのは共通認識らしい。何人か欠伸をしており、俺もついつい眠ってしまいそうであった。
「~である!」
ぼんやりしていると、いつの間にか校長の話は終わっていた。次は寮長に従ってゆくらしい。
「新入生! 私に着いてきなさい!」
わあ、まさかの凄い美人。色素が薄い黄金の髪を下ろし、ローズクォーツ色の瞳が素敵な彼女は講堂に響き渡る声でそう叫ぶ。恐らく女性寮の寮長だろう。俺が所属する寮は…っと。
正直なところ俺のような凡才がこんなところにぶち込まれるとは思ってもいなかったし、そもそもふざけて受けたようなものだ。まさか受かるだなんて。魔法は平均以上で得意な方だという自覚はあるが…それにしても奇怪である。ああ、早くこの大きすぎる門をくぐらなければ。入学式に遅刻してしまう。
「………はぁあああああ…疲れた…。」
荷物はあちらが預かっているらしいが、ちゃんと届くのだろうか。まあいい、とりあえずこの頭痛をどうにかしたい。きっとどうにもならないだろうが。
「ね、何してんの?」
まさかの不意打ちを喰らった。俺の肩を叩いたのは綺麗なブロンドの髪で、左右の瞳が違う色を持っている人。つまるところ、恐らくギャルである。別に他人と一緒にいるのは苦ではないが、やはり死角から来られると少し焦ってしまう。
「あ、えと。」
よく考えてみれば、俺はさっきから棒立ちでやっと門をくぐったばかりだ。そんな俺を不審に思う事は当たり前で、そりゃあ話しかけたくもなるだろう。そう思って目を何とか観察してみたが、彼女の瞳には心配の色が宿っている。恐らく、俺をからかいに来たわけではないらしい。
「あたし、カナラ・ラリアっていうの。あんたは?」
「俺は…ルア・ガークって…言います…。」
「そんな畏まらなくて大丈夫。タメではなそ? あと、あたしの事はラリアとか適当に呼んでもろて~。」
よく見れば、俺と同じようなローブを着ているではないか。この学園では学年ごとにローブのデザインが違うのだが、まさか同級生とは。
「じゃあ…ラリア…さん。」
敬語が抜けきらない。これはダメだ。流石に初対面であるし、いつかきっと仲良くなったり交流があったりだのなんだのするはずなのだが…。だが、ラリアさんは優しく笑う。
「あ、そーいう感じ? まあいいや。そのまんまでどぞ。」
ラリアさんが優しくて助かった。あの視線から見て、そんな厳しい事を言うタイプではないと分かっていたが…やなり警戒してしまう。まあ、きっと大丈夫だ。
「ていうか、早くいかないとヤバくね? あたしらまあまあな時間立往生してんだけど。」
「…あ。」
ラリアさんは少し困ったように言った。確かに、こうやって道のど真ん中で会話しているだけで邪魔としか言いようがないし、なんなら俺ももし通りかかったとするならば『何やってんだあいつら…』と冷たい視線を送る自信しかない。
「あ、じゃあ早く行きましょう。」
「待って、その前に連絡先交換しね?」
まさかの。ラリアさんはスマートフォンを差し出し、自らの連絡先を表示した。俺は生涯彼女も作る気もなかったし、どうでもよかったがまさか女の子と連絡先を交換する日が来るとは。断るのも悪いので、俺もこっそり忍ばせておいたスマートフォンを提示し、連絡先を交換する事に成功した。
「じゃ、いこ~。」
ラリアさんは多弁である。正直言って、話していると楽しいタイプであるし俺のようなものにも優しく対応してくれた。彼女は所謂オタクに優しいギャルであろう。創作の世界にしかいないような。
「…着きましたね。」
やはり、講堂は実に広い。もうすでに何人か着席しており、というか着席していない者の方が少ない。ラリアさんと俺は一旦別れ、俺は自分の席に座る。
そして俺の後に何名か着席し、校長と思われる人が登壇した。どこの世界でも校長の話が長いのは共通認識らしい。何人か欠伸をしており、俺もついつい眠ってしまいそうであった。
「~である!」
ぼんやりしていると、いつの間にか校長の話は終わっていた。次は寮長に従ってゆくらしい。
「新入生! 私に着いてきなさい!」
わあ、まさかの凄い美人。色素が薄い黄金の髪を下ろし、ローズクォーツ色の瞳が素敵な彼女は講堂に響き渡る声でそう叫ぶ。恐らく女性寮の寮長だろう。俺が所属する寮は…っと。