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筆は武器より強いのか?

#1

#1 散歩、日傘をさす女

✦ ✧ ✦



目が、覚めた。見知らぬ床、異常な静けさ、頭上のスポットライト。

(ここはどこ...?)

上手く思い出せない。
ジャラ、なんて音がして手を見ればずっしりとした手枷がついていた。
脳の整理が追いつかない。

「今回の目玉商品はこちら!おかしな髪の色をした女です!」

そういってわたしに視線が集まる。

「年齢は20代前半だと思われ...」

(オークション...?なんで...?)

司会者らしき人が口を開く。

「それでは500万円から...」

(どうしよう、このままだと落札されて...)

必死に脳を動かしているときだった。

カチリ、

後ろの方で、嫌な音がした。

「誰がウチの区域で人身商売していいなんて言った?」

「ひ」

司会者の人とは別の男の人の声が聞こえる。
茶色で長めの髪の毛、黄色の瞳、ネイビーのシャツ、端整な顔立ち。
その人が、司会者の人の後頭部に拳銃が突きつけられてた。

「違うんです、これには理由が、」

拳銃を持った男の人は怪訝そうに眉を顰めた。次の瞬間、

パァン!

発砲音。思わず目を塞いだ。

「来世はもっとましな人間に生まれてこいよ。」

間違いなく今、後ろで殺人事件が起きた。
区域がなんとか話していたところをみると反社組織なのだろうか。
このままじゃわたしもあの人に撃たれて、

「ねぇ」

「はいッ!?」

話しかけられた。冷や汗が首筋をつたう。
どうしよう、どうすればこの場を、

「よかったら俺の家来ない?」

「は...?」

この人は急に何を言っているの...?

「や、あの、わたし、」

「大丈夫だよ、殺したりなんかしないし。」

近くで見ると改めて顔が整っていることを実感する。

「ずっと前からモネのこと好きだったんだ。俺と、付き合って?」

なんでこの人はわたしの名前を知って...?

「俺はフィンセント・ファン・ゴッホ。ま、適当に呼んで。」

そうにこにこ笑うゴッホさん。
彼が拳銃を持っている時点で選択肢は無いのと同じ。

「で、どう?さっきの返事。」

「よろしく、お願いします...。」

「よかった!これからよろしくね、モネ。」

「...はい。」

ああこれからわたしはどうなってしまうんだろう。
そう思ってわたしは意識を手放した。



✦ ✧ ✦

作者メッセージ

文才無いですが温かい目で見て頂けると嬉しいです。
最近は酢豚に入っているパイナップルが許せません。
酢豚の泣き声が私には聞こえる。

2025/09/27 17:18

主。
ID:≫ .63IJMN8nLehI
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