文字サイズ変更

【参加型】【童話パロ】【恋愛可能】命短し暴れろ主役【枠制限無し】【〆予定日3 / 20】

#12





「北の森」へと続く道は、進むにつれて陽の光を拒むように木々が重なり合い、湿った土と獣の匂いが混じり始めていた。
私の胃痛は、物理的な痛みから「嫌な予感」へと変貌を遂げていた。

背後では、準備を終えた紅薔薇が、手入れの行き届いた武器を無造作に弄びながら歩いている。
一方の赤い靴は、鼻歌交じりで、まるでピクニックにでも行くかのような軽い足取りだった。

「...ねえ、灰被り。そんなに怖い顔しなくても、狼なんて案外チョロいかもしれないわよ?」

赤い靴がそう言った瞬間、私は眉をピクリと動かす。

「黙って、赤い靴。貴女のその楽観主義が私の神経を逆なでしているのが分からない?
 ......あいつら...もといあいつらの部下の狼たち...は貴女が思ってるより、湧いた脳みその持ち主よ。」

そう私が冷たく言い放つと、さらに後ろから「俺も!俺も怖い!」と狐の嫁入りが縋り付いてくる。

「離れて頂戴、あなたの鼻水が私のスーツにつくなんて御免よ。
 ...紅薔薇、さっき言っていた『王様気取り』っていうのは、具体的にどういうこと?
  単に縄張り意識が強いだけじゃないんでしょ。」

紅薔薇は歩みを止めず、地面に落ちている枯れ枝をブーツで踏み砕いた。
嫌悪感を隠そうともしない低い声が響く。

「......あいつらは、ただ食うために狩りをしてるんじゃねぇ。
 獲物を追い詰めて、絶望する顔を見て、それを『統治』だと思い込んでやがる。
 村の連中が、自分たちのルールに従わない奴を指差して笑うのと一緒だ。」

「趣味が悪いわね。ますます紅茶が恋しくなったわ。」

「きっと相当の手練れよね、狼たちは。」

スキップしながら赤い靴がそう言った。

「間違いなくそうね。」

森の奥から、ヒュウ、と冷たい風が吹き抜ける。

「......ああ、ほらもう囲まれたわ。」

数は...そうね、20匹あたりと言ったところかしら。
どうやら狼たちは随分と私達___御伽噺保全委員会に警戒しているらしい。
ここまでの数を寄越すことは滅多にない、と 舌切り雀 から予め聞いている。

「戦闘ね、中々大規模の。」

「あーあ、最近は貧血になってなかったのになぁー。」

赤い靴が腕を鳴らす。

「チッ、お前らと戦闘なんて まじで最悪なんだけど。」

紅薔薇が短剣を取り出す。

「え、俺は!?俺はどうすれば良い!?」

「煩いわね、あなたは敵の挑発でもしながら、いつも通り戦いなさい。」

相変わらず狐の嫁入りは騒いでいる。

「酷い...。じゃ、ちょっと失礼。」

次の瞬間、狐の嫁入りの見た目が チャラチャラした男 から 妓女 に変わった。

「やる気になったみたいで良かったわ。」

そう言ったとき、もう私の胃痛は治っていた。



作者メッセージ

【少しばかりのお知らせ】
ちょっと前に新作出しました、所詮ホームシックです。
皆さんの小説と命短し暴れろ主役をクロスオーバーさせましょう!という小説です。
良かったら参加して下さい。

また、今回から私の活動報告で、この小説の次回更新の目安日を書いていこうと思っています。
気になる方はそちらを御覧ください。

次回から戦闘編です。
対戦よろしくお願いします。
ここだけの話、最近色々なものに追われています。
別に誰か助けてくれたって大丈夫です。

2026/03/12 19:31

おさかな
ID:≫ 1.50.uy/2UmR2
コメント

この小説につけられたタグ

暴力表現童話パロ参加型裏社会マフィア

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はおさかなさんに帰属します

TOP