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◇
そこからしばらくは森で過ごした。
きのみを食べて、木の洞で寝て。
「今日も...静かで...平和...」
ガサガサッ、後ろの草むらから音がした。
「だれ...!?」
思わず身構える。
「...怪しい人間じゃないわよ、私。」
人間だ。生身の。
黒髪にスーツ、何より特徴的なのはおとぎ話でしか見たことない、
「...ガラスの...靴...?」
「そう。本物のね。」
こんなところに人間が何しに来た...?
そりゃわたしも、人間...だけど。
特殊な事情がない限りこの田舎町の森に来ることなんて滅多にない。
「あなた...だれ...なにしに...来た...」
「あーそう身構えないで頂戴。」
余裕な口ぶり。
「そうね...単刀直入に言うわ。童話の末裔って知ってる?」
「は...?」
(この人...頭...おかしい...?)
「私は見ての通りシンデレラの末裔。で、貴女は赤ずきんの末裔。」
「なにいってる...?」
「嘘じゃないわよ、本当。」
「...なんで来た...?」
「分かるでしょ、貴女のことを探しに来たのよ。」
信用できない。どうせこの人もわたしを馬鹿にする。
「うち、童話の末裔集めてんの。」
「うち...?」
「御伽噺保全委員会。知らない?」
当たり前の用に聞いてくる女の人。
そんな単語聞いたこともない。
「まーこれは表向きよ。実際は武装集団ね。例えるならそうね、マフィアみたいな感じ?」
「マフィア...」
「で、どう?興味ない?リラ・クロフォードさん?」
「なんで...名前...知ってる...?」
「最近、童話が繰り返されようとしてるの。馬鹿げてるでしょ?」
...彼女は質問に答えない。
「私も無事つまらないシンデレラになっちゃうとこだったわ。」
「...」
「けどまだ安心仕切れない。あいつらは私達を童話にすることを諦めてない。
貴女も心当たりあるでしょ、赤ずきんの。」
「...!」
まさか、おばあちゃんが殺された元凶って...
「けど貴女は自力でそれを捻じ曲げた。立派よ。
そんなこと小さい頃からできる人間なんてそういるもんじゃない。
貴女には素質がある。」
彼女は続ける。
「生きれる時間も残り少ないのに、シナリオに従わなきゃいけない人生なんて 退屈でつまらないと思わない?
...で、どう?赤ずきん。私と一緒に一暴れしてみない?」
女の人が手を差し伸べる。
...ああ、おばあちゃんが死んだときからずっと探し求めてた、わたしの生きる理由はきっとこれだ。
けど、
...少し考える。信じていいのだろうか、わたしが赤ずきんの末裔なんて。この手を取ればわたしは___
いや、きっと大丈夫だ。だってわたしはあの赤ずきんの末裔なのだから。
「...初めまして...わたし...リラ・クロフォード...通称、赤ずきん。」
「初めまして、赤ずきん。
改めまして、私は御伽噺保全委員会 会長、灰被り。」
「「よろしく」」
わたしは...灰被りの、手を取った。
◆
そこからしばらくは森で過ごした。
きのみを食べて、木の洞で寝て。
「今日も...静かで...平和...」
ガサガサッ、後ろの草むらから音がした。
「だれ...!?」
思わず身構える。
「...怪しい人間じゃないわよ、私。」
人間だ。生身の。
黒髪にスーツ、何より特徴的なのはおとぎ話でしか見たことない、
「...ガラスの...靴...?」
「そう。本物のね。」
こんなところに人間が何しに来た...?
そりゃわたしも、人間...だけど。
特殊な事情がない限りこの田舎町の森に来ることなんて滅多にない。
「あなた...だれ...なにしに...来た...」
「あーそう身構えないで頂戴。」
余裕な口ぶり。
「そうね...単刀直入に言うわ。童話の末裔って知ってる?」
「は...?」
(この人...頭...おかしい...?)
「私は見ての通りシンデレラの末裔。で、貴女は赤ずきんの末裔。」
「なにいってる...?」
「嘘じゃないわよ、本当。」
「...なんで来た...?」
「分かるでしょ、貴女のことを探しに来たのよ。」
信用できない。どうせこの人もわたしを馬鹿にする。
「うち、童話の末裔集めてんの。」
「うち...?」
「御伽噺保全委員会。知らない?」
当たり前の用に聞いてくる女の人。
そんな単語聞いたこともない。
「まーこれは表向きよ。実際は武装集団ね。例えるならそうね、マフィアみたいな感じ?」
「マフィア...」
「で、どう?興味ない?リラ・クロフォードさん?」
「なんで...名前...知ってる...?」
「最近、童話が繰り返されようとしてるの。馬鹿げてるでしょ?」
...彼女は質問に答えない。
「私も無事つまらないシンデレラになっちゃうとこだったわ。」
「...」
「けどまだ安心仕切れない。あいつらは私達を童話にすることを諦めてない。
貴女も心当たりあるでしょ、赤ずきんの。」
「...!」
まさか、おばあちゃんが殺された元凶って...
「けど貴女は自力でそれを捻じ曲げた。立派よ。
そんなこと小さい頃からできる人間なんてそういるもんじゃない。
貴女には素質がある。」
彼女は続ける。
「生きれる時間も残り少ないのに、シナリオに従わなきゃいけない人生なんて 退屈でつまらないと思わない?
...で、どう?赤ずきん。私と一緒に一暴れしてみない?」
女の人が手を差し伸べる。
...ああ、おばあちゃんが死んだときからずっと探し求めてた、わたしの生きる理由はきっとこれだ。
けど、
...少し考える。信じていいのだろうか、わたしが赤ずきんの末裔なんて。この手を取ればわたしは___
いや、きっと大丈夫だ。だってわたしはあの赤ずきんの末裔なのだから。
「...初めまして...わたし...リラ・クロフォード...通称、赤ずきん。」
「初めまして、赤ずきん。
改めまして、私は御伽噺保全委員会 会長、灰被り。」
「「よろしく」」
わたしは...灰被りの、手を取った。
◆