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【参加型】花束、あるいは屍【命短し暴れろ主役】【スピンオフ】

#5

鏡の中からこんにちは





ある日突然、自分の両親から「実はあなたは人間じゃないの。」なんて言われたら、君はどう思う?

僕は、僕はきっと_____







10歳の、誕生日だった。

「誕生日おめでとう、ルイス。」

幼い僕にとっては、年に一度の自分が主役になれる、最高に楽しみな日で。
その日も誕生日プレゼントをもらって、僕は物凄く幸せだった。

......そう、幸せだったんだ。

「あのね、お母さんとお父さん、ルイスに言わなきゃいけないことがあるの。」

楽しい誕生日パーティーが終わろうとしていたとき、両親が神妙な面持ちで僕に話しかけてきた。
僕は何故か嫌な予感がした。
だっていつも明るい両親が、ここまで真面目な顔をすることは珍しかったから。

「なあに?お母さん、お父さん。」

「ルイス、あなたはね、実は、」

その言葉を言いかけたとき、母親が、泣いていた。
父親が倒れそうな母親を腕で支える。

「人間じゃ、ないの。」

視界が、真っ暗になった。

...僕が、この僕が、人間じゃないって?何を言っているんだ、冗談だよね?
何度そう疑っただろう。
確かに、最近身長が119cmから伸びていなかったけれど、それはまだ僕が成長期じゃないだけで...。
冗談だと思った。冗談であってほしかった。

そこから多分自分の種族、「少女」について両親からきっと説明されたんだろうけど、僕はあまり覚えていない。







自分の部屋で、うずくまっていた。

「なんで僕ばっかり、」

忌々しいこの「少女」とかいう種族のせいで、現実世界のトモダチはみーんな居なくなっちゃった。
何年経っても幼い見た目のままな僕の気味が悪いんだってさ。

「......僕だって「少女」になりたくてなった訳じゃないのに、」

鏡の中と現実世界を行き来するたび、自分の体が「人間」じゃなくなっていくんだ。
自分でもよく分かる。

僕のご先祖様の「不思議の国のアリス」がどうだったかなんて僕が知ったこっちゃない。
なんで僕が「アリス」として行きていかなきゃならないんだ。

「...僕は僕なのに、なんでご先祖様の童話に従わなくちゃ...!」

「あら、やっぱり貴方もそう思う?」

眼の前の大きな鏡の中から声がした。

「誰っ!?」

鏡の中には何回も行ったことがあるけれど、こんな声のやつはいなかった。
...だとしたら、誰が、どうやって鏡に...?

そう考え事をしていたら 鏡の中からスーツを着た女の人が声をかけてきた。

「こんにちは、ご機嫌いかが?
 初めまして、私は御伽噺保全委員会 会長の灰被り。」

「委員会...?灰被り...?」

何だって?もう訳が分からない。
ただでさえ こっちは脳みそがこんがらがってんだ。

「私、シンデレラの末裔なの。
 単刀直入に言うけれど、今、童話が繰り返されようとしているの。」

「は、え、どう、」

「だから、私と一緒に暴れてみない?ルイス・キャロル...いや、アリス。」

数秒考える。
......なんか、分かった気がする。
きっとこの人は「シンデレラ」として生きるのが嫌で必死に抵抗しているんだ。
だから、同じような境遇の僕にも声をかけて...

その前に、一つ聞きたいことがある。

「...あの、一つ聞いて良いですか?」

「ええどうぞ?」

「どうやって、鏡の中に?
 普通、選ばれた人しか入れないんですけど、」

すると彼女は眉をピクリと動かして一言。

「私、魔女なのよ。これくらい魔法でどうとでもなるわ。」

...魔女...。

「...魔女って、実在したんですね...。」

「それはこっちのセリフよ。「少女」って存在したのね。」

まさか自分以外に人外が居るなんて、思いもしなかった ものだから驚きを隠せない。
ええ、魔女って...。存在しないはずじゃ...。

「で、貴方どうするの。入るの?入らないの?
 生憎だけど私今時間を持ち合わせてないの。出来れば早く決めて頂戴。」

そんな威圧感のある声で言われたら 焦るじゃないか。
正直、興味はある。興味はあるけど、僕は...人間じゃ...


...あ、そうだ。眼の前の彼女も人間じゃないんだ。
それに気付いたら一気に心が軽くなる。
大丈夫、僕だけじゃないんだ。だから、僕は、

「入ります。その組織。」

「...そう、分かったわ。
 改めまして、私は御伽噺保全委員会 会長、灰被り。」

「僕は「少女」ことアリス。」

「「どうぞよろしく。」」

僕は、彼女から延ばされた手を、とった。







鏡の中からこんにちは



作者メッセージ

急いで執筆してるので誤字脱字あるかもしれないです。
鐘平瑠璃様、リクエストありがとうございました〜!

2026/01/28 21:02

おさかな
ID:≫ 1.50.uy/2UmR2
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