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◆
同日同時刻、二階にて
窓硝子が割れる音と同時に妾はおちゅんこと舌切り雀と一緒に窓から乗り込む。
「丁度良いところに獣が間抜け面して座っておるわ。」
眼の前には慌てて二階に逃げてきた三匹の狼。
「本当ね、かぐや姫さん。偶然にしては都合が良いわね。」
「あまり時間はかけたくないのじゃ。夜明けまでには灰被りへ報告を済ませねばならぬゆえな。」
「おい、お前ら誰だよッ!?そこをどけッ!」
黙っていれば良かったものを...。
ぎゃんぎゃんぎゃんぎゃん、犬が吠えておるわい。
「妾達に勝算はあるのかえ?」
「私、あんまり煩いのは好きじゃないわ。それに時間がないから...。」
おちゅんの瞳から光が消え失せる。
気付いたら彼女の手には大きな葛籠が。
「この葛籠の中身、見せてあげるわ。」
おちゅんがその葛籠を開けた瞬間、恐ろしいほどの虫や蛇が狼たち目掛けてとんでいく。
「ぎ、ぎゃあああッ!」
「虫だ、蛇だ!俺虫無理ッ!誰かッ!」
「やめろ、虫まみれでこっち来んな、おい女!お前何してッ、」
暫く虫や蛇に抵抗したうちに相当嫌だったのか狼は全員気絶してしまった。
...間抜けすぎて反吐が出るものよ。
「さ、おちゅん。早く燐寸売りの所へ行きましょ。」
「ええそうねかぐや姫さん。」
おちゅんはそう言いながら狼を縄で縛った。
◇
妾は凍てつく路地裏を悠然と歩く。
その後ろでは、おちゅんが縄でひとまとめにした数匹の狼たちを引きずっていた。
「ちくしょう、どこへ連れて行く気だ!」
気絶から目が覚めたのか、狼が叫ぶ。
おちゅんが言う。
「静かに。情報がほしいのよ。」
辿り着いたのは、街の角の売店。
そこには栗色の髪の女。燐寸売りだ。
「マッチ、いらんかね?」
少女は鋭い瞳で顔を上げる。
「燐寸売り、らいたーとやらを二つじゃ。」
おちゅんが狼たちを指し示すと、彼女は立ち上がり、懐から一本の燐寸を取り出した。
「あいよ、寒い中ご苦労さん。
あたしはこいつらに情報を吐かせりゃ良いんだね?」
そう言いながら燐寸売りは壁に燐寸を擦りつける。
次の瞬間、壁に青白い炎が灯った。
「そうよ、マッチ売りさん。
シンデレラさんがなるべく早くお願いって言ってたわ。」
怯える狼たちを燐寸売りに引き渡す。
「任せな。あたしにかかれば ざっと五日で情報が手に入るね。
五日後にまた来な。」
燐寸の炎が揺れ、狼たちは冷や汗を滝のように流している。
「これでよし。ありがとう、マッチ売りさん。また来るわ。」
「それじゃあな、妾達は隠れ家へ戻るわ。」
「了解。気を付けて帰んな。」
そして妾達は売店を後にした。
「そう言えばおちゅん、灰被りはどうなったのじゃ。」
「灰被りさんなら七匹の仔山羊の所へ言ったわ。狼の情報が欲しいんだったかしら?」
「そう。」
月明かりの下。夜はまだまだ続きそうである。
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同日同時刻、二階にて
窓硝子が割れる音と同時に妾はおちゅんこと舌切り雀と一緒に窓から乗り込む。
「丁度良いところに獣が間抜け面して座っておるわ。」
眼の前には慌てて二階に逃げてきた三匹の狼。
「本当ね、かぐや姫さん。偶然にしては都合が良いわね。」
「あまり時間はかけたくないのじゃ。夜明けまでには灰被りへ報告を済ませねばならぬゆえな。」
「おい、お前ら誰だよッ!?そこをどけッ!」
黙っていれば良かったものを...。
ぎゃんぎゃんぎゃんぎゃん、犬が吠えておるわい。
「妾達に勝算はあるのかえ?」
「私、あんまり煩いのは好きじゃないわ。それに時間がないから...。」
おちゅんの瞳から光が消え失せる。
気付いたら彼女の手には大きな葛籠が。
「この葛籠の中身、見せてあげるわ。」
おちゅんがその葛籠を開けた瞬間、恐ろしいほどの虫や蛇が狼たち目掛けてとんでいく。
「ぎ、ぎゃあああッ!」
「虫だ、蛇だ!俺虫無理ッ!誰かッ!」
「やめろ、虫まみれでこっち来んな、おい女!お前何してッ、」
暫く虫や蛇に抵抗したうちに相当嫌だったのか狼は全員気絶してしまった。
...間抜けすぎて反吐が出るものよ。
「さ、おちゅん。早く燐寸売りの所へ行きましょ。」
「ええそうねかぐや姫さん。」
おちゅんはそう言いながら狼を縄で縛った。
◇
妾は凍てつく路地裏を悠然と歩く。
その後ろでは、おちゅんが縄でひとまとめにした数匹の狼たちを引きずっていた。
「ちくしょう、どこへ連れて行く気だ!」
気絶から目が覚めたのか、狼が叫ぶ。
おちゅんが言う。
「静かに。情報がほしいのよ。」
辿り着いたのは、街の角の売店。
そこには栗色の髪の女。燐寸売りだ。
「マッチ、いらんかね?」
少女は鋭い瞳で顔を上げる。
「燐寸売り、らいたーとやらを二つじゃ。」
おちゅんが狼たちを指し示すと、彼女は立ち上がり、懐から一本の燐寸を取り出した。
「あいよ、寒い中ご苦労さん。
あたしはこいつらに情報を吐かせりゃ良いんだね?」
そう言いながら燐寸売りは壁に燐寸を擦りつける。
次の瞬間、壁に青白い炎が灯った。
「そうよ、マッチ売りさん。
シンデレラさんがなるべく早くお願いって言ってたわ。」
怯える狼たちを燐寸売りに引き渡す。
「任せな。あたしにかかれば ざっと五日で情報が手に入るね。
五日後にまた来な。」
燐寸の炎が揺れ、狼たちは冷や汗を滝のように流している。
「これでよし。ありがとう、マッチ売りさん。また来るわ。」
「それじゃあな、妾達は隠れ家へ戻るわ。」
「了解。気を付けて帰んな。」
そして妾達は売店を後にした。
「そう言えばおちゅん、灰被りはどうなったのじゃ。」
「灰被りさんなら七匹の仔山羊の所へ言ったわ。狼の情報が欲しいんだったかしら?」
「そう。」
月明かりの下。夜はまだまだ続きそうである。
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