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【参加型】花束、あるいは屍【命短し暴れろ主役】【スピンオフ】

#4





眼の前で隊長が燃えている。
...おい、あいつあんなんでも一応隊長だぞ!?
そんなあいつが殺されるなんて、もしかして俺ら、とんでもない相手に喧嘩売ったんじゃ...?

残りの隊員は六人。
俺たちだけでも生き残って本部に報告しないとッ...!

「早くッ!早くお前ら、本部に戻るぞッ!」

六人でまとまって精一杯走り出す。
後ろから、声が聞こえた。

「君たち、もう帰っちゃうのかい?
 良ければ一発、冥土の土産にどう?」

ゴッ!

仲間の一人が前に倒れる。
素手でこの威力って どうなってんだ、この男の力は...!?

「そうや!うちからも一曲どうや?
 耳の穴かっぽじって よ〜く聞いとき。」

男の隣にいた女が笛を取り出す。
次の瞬間、敵が全員耳を塞ぐ。

...まずい、恐らくこれは音を使った攻撃...!

「お前ら、耳を塞げッ!」

急いで仲間に声をかける。

女が笛を口に当てる。
一瞬だった。耳を塞ぎそこねたのか、仲間が一人消えていく。

「クソッ!」

女が笛を下ろしたことを確認して耳から手をどける。
前には先ほどとは別の女が寝ている。

「おい!邪魔だ!どけッ!」

右隣にいた仲間が叫んだ。
ピクッ、女の耳が反応する。

「ぬぅ"ぅ"う"...!眠りの邪魔!コロス...!」

「うわぁ"ッ!?」

叫んだ仲間の足にどこからか茨が巻き付く。

「痛いッ!誰かッ!助けッ!?」

ミシミシ、なんて嫌な音が後ろから聞こえる。

「振り向くな!振り向いたら、」

仲間の叫び声を聞いたのか、俺の言葉を無視して一人、後ろを振り向いた。

「振り向いた...絶好の...チャンス...」

少女の声が聞こえた次の瞬間、

パァンッ!

銃声が響いて振り向いた仲間がドサリと倒れる。
視界の隅には赤い頭巾の少女。

...おいおい、あんな小さい女が小型銃を打ったのかよッ!?
化物揃いだこの組織!

ようやく街の中心が見えてきた。あそこまで行けば、やっと助かる...!

「もう少しで逃げッ...!」

...道の真ん中に男が立っている。
おい待てよ、あの男、拳銃持って、

「シンデレラと俺の茶会を邪魔しといて逃げるのは許せないなあ。
 ...だから死んで償ってよ。」

銃声が、した。
隣を見れば驚いた顔の仲間。
想定外の痛さに驚いて思わず声が出た。

「ぁ"あ"ッ!?」

だらだらと頭から赤黒い液体が流れる。
体がうまく動かない、クソッ、クソッ!

倒れると同時に 目の前に 仲間の首が落ちてくる。
誰かが仲間の首を切ったようだ。

「始めからワイワイガヤガヤ煩いのよ、本当。
 死人に口なしって言うものね、ようやく静かになったわ。」

仲間の生首の後ろにはガラスの靴を履いた女の足。
...この女が、恐らく、御伽噺保全委員会の、

「いいん、ちょう、」

そうかすれた声でつぶやくと同時に、視界が赤く染まって行く。
多分、...いいや絶対に、こいつらは俺らが相手になるような人間じゃなかった。

こんな偵察部隊になんか入らなきゃよかったな、なんて後悔は遅い。

段々意識が遠のいていった。







「やっと終わったわ、戦闘。」

肩の力が抜けていく。
ああもう今日は散々だ。
...しばらく賑やかな所には行きたくないわね。

眼の前へ七匹の仔山羊が歩いてくる。

「あ、そうそう。シンデレラ、さっきの話の続きなんだけどさ、」

疲れ切った私を無視して彼は話し出す。

「俺と二人きりで、デート行こ。」

ね?なんて返り血塗れの笑顔で話しかけてくる。
...もしかして彼は相当腹黒いのかも知れない。

「...考えておくわ。」

「嘘だ、それ。」

私が適当にあしらったのも気にせずに彼はニコニコとしている。
そうだ、忘れてた。この男、嘘が見抜けるのだ。

「...貴方のその能力、本当にめんどうね。」

「シンデレラにそう言ってもらえて光栄だよ。」

そう言って心底幸せそうに私を見つめる彼を見て、暫く平和な日々は無さそうだな、なんて思った。







紅茶一杯、窓の外



作者メッセージ

うおおお!
戦闘編書き終わりました!
デスピナちゃんの戦闘シーンはちゃんと後で また改めて書くのでご安心を...!
コツコツリクエスト消費します!

2026/01/13 15:31

おさかな
ID:≫ 1.50.uy/2UmR2
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