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【参加型】花束、あるいは屍【命短し暴れろ主役】【スピンオフ】

#2

紅茶を一杯、窓の外





某街某家にて

「人魚姫、紅茶を一杯頂戴。」

先程まで尾びれだった足で台所へ向かうアリア・マイレードに声をかける。

「シンデレラちゃん、任せて!」

そう言うと彼女は笑顔で台所へかけていった。
台所からは彼女の鼻歌が聞こえる。
その鼻歌を聞いてふと考えた。

「久しぶりに何も予定がない無い日ね、今日は。」

隣にいた靴屋の小人こと八神蒼に話を振る。
彼は窓の外を眺めながら呟いた。

「だな。俺は平和でいいと思うぜ、こういう日。」

「そうね。こんなに青空が広がってる日なんて早々に無くてよ。」

窓の外には不気味な程に青い空が広がっている。

「ま、俺はどっかの 眠り姫さんが壊した 目覚まし時計の修理でもするかな。」

何回目だよ壊すの、なんてブツブツ言いながら彼は工具箱を取りに行った。
文句を言いながらしっかり直してくれるあたり、彼は随分と親切である。

「ぬ"ぅ、ごめん...てば......ぬぅぅ」

隣のソファで寝ていた茨姫、シュラフェン・ドーメンが小さく呟く。
...さっきの靴屋の小人の声、聞こえてたのかしら。

「ふふ。」

なんともまあ微笑ましい光景である。
いいなあ、私もこんな幸せな...
そんなことを考えていたら目の前の椅子がガラ、と音を立てて引かれる。

「シンデレラ、正面失礼するね。」

音の主は柳川睦月。七匹の仔山羊の末裔だ。
正直に言うと 私には 彼の考えていることを全く理解できない。

「さっき少し笑ったでしょ、可愛いね、今日も。」

「気の所為じゃない?私は記憶に無いわ。」

思わず窓に視線を逸らした。
窓の外ではマルクス・ブレーメン...あるいは音楽隊...がアコーディオンを演奏している。
笛吹きことデスピナも一緒である。
二人は仲がいいのだろうか。

「はい!シンデレラちゃん。紅茶おまたせ!
 ついでに仔山羊くんもどうぞ〜」

人魚姫に紅茶を渡された。

「ありがとう。」

「俺の分まで...ありがとう、人魚姫。」

私達が彼女にそう感謝を伝えると、彼女はまるで ぱあああ と効果音がつきそうな程の笑顔で「どういたしまして!」と一言。
台所へ戻るときの彼女の鼻歌は、先程よりも幾分と明るかった。
その姿を見て思わず私は くしゃっと顔を歪めた。

「あ、ほら、笑った。」

「見間違えよ。」

窓の外からは、ヘンゼルとグレーテルが仲良く二人で花冠を作る声が聞こえる。
そう言えば、買い物に行った マッチ売りの少女と赤ずきんは 今頃どうしているのだろうか。

「貴方、よく私と居て飽きないわね。」

思わず ずっとこちらを見てくる七匹の仔山羊に聞いた。

「そりゃシンデレラのこと好きだからね、俺は。
 別に俺の彼女になってくれてもいいんだよ?絶対に苦労させないし、絶対に幸せにして見せるけど。」

「......遠慮しておくわ。だって貴方、束縛激しそうだもの。」

「あ、バレた?」

彼はニコニコと笑っているが目は笑っていない。
......どういう風の吹き回しなんだろうか。
思い出したように七匹の仔山羊が 口を開ける。

「あ、そうだ。シンデレラ今度俺と二人で__」

次の瞬間、ドアが勢いよく開いた。
マッチ売りの少女と赤ずきんである。

「貴女達、随分と帰りが早いわね。」

どうしたの、と私が聞く前にマッチ売りの少女が口を開いた。

「敵襲だよ、昔潰したとこの残党だ。
 今、街からこっちに来るらしい。」

すると赤ずきんが続ける。

「さっき...街で...聞こえた...
 敵は...11人...20分後には....ここに...来る」

どうやら平和な日では無かったようである。
私はため息をついて今ここに居る全員に指示を出した。



作者メッセージ

感想ください!!!!!
めちゃ長くなっちゃいました。
後で戦闘編出しますので 少々お待ちを...。

2025/12/30 11:32

おさかな
ID:≫ 1.50.uy/2UmR2
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