◇
同時刻、表門にて。
「もう、なんでオレが表門で暴れるなんて大役......ッ!」
ベストを翻して、オレは石造りの巨大な門を見上げた。
後ろには雪女と笛吹きもいる。
「アラジン、無駄口を叩いている暇があるなら動いてください。......行きますよ。」
雪女がそう言って門の扉を凍らせる。
次の瞬間、
ガラガラガシャンッ!
凄まじい音を立てて扉が崩れ落ちた。
「それじゃあ、始めよか。」
笛吹きが冷たく言い放つと同時に、城内からおびただしい数の魔女たちが飛び出して来る。
「侵入者だね?アンタ達。」
「マダム達の魂が目当てかい、若造ども。あの灰被りとか言う女も随分偉くなったもんだねぇ。」
「...その変な能力、あの悪名高い御伽噺保全委員会の連中かしら。
あたし達の城には一歩も入れさせないよ!」
魔女たちがそう言い放つ。
恐ろしい老婆から端正な顔の美女まで...一体何人居るのやら。
ひえ〜この量の魔女がこの城に住んでいたのかよ、なんてぞっとする。
「よっしゃ! うちらの独壇場やな。アラジン、耳の準備はええか?」
笛吹きが笛を手にする。
「待って笛吹き、まだ心の準備が__ッ!
おいミスバー! ハータム! 出番だ、派手にやってくれ!」
懐のランプを擦り、指輪を激しく撫でると、オレの両脇から二つの巨大な影が噴き出した。
『ヒッハー! 待ってましたご主人サマ! 指輪の魔神ハータム、参上!』
『...ジン。あまり無茶はしないでくださいね。準備はできています。』
ハータムとミスバーの声が重なる。次の瞬間、オレの願いを受けた二人が動いた。
ハータムが指を鳴らせば、魔女たちの頭上に巨大なタライやチョコレートが降り注ぎ、ミスバーが腕を振るえば、突風が魔女達をなぎ倒していく。
「あはは! 見ろよ、ハータムのせいで魔女がチョコまみれだ!」
「笑ってる場合かアラジン! ほら、左から来てるで!」
笛吹きが鋭く叫び、笛を唇に当てた。オレは慌てて耳を塞ぐ。
「雪女、氷の壁、お願い!」
「言われずとも。...凍てつきなさい。」
乙冬さんが地面を蹴ると、オレたちの周りに氷の結晶が地面から生え、音を遮断する壁となった。
その外側では、デスピナ姉ちゃんの奏でる笛の音__聞いた者を消滅させる音__が響き渡っているはずだ。
「よし...これだけ暴れりゃ、城中の魔女がこっちに釘付けだろ!」
氷の壁の中で、オレは魔神たちの暴れっぷりと仲間の頼もしさに、少しだけ「オレも役に立ってるかも」なんて、柄にもないことを考えながら笑った。
◆
同時刻、表門にて。
「もう、なんでオレが表門で暴れるなんて大役......ッ!」
ベストを翻して、オレは石造りの巨大な門を見上げた。
後ろには雪女と笛吹きもいる。
「アラジン、無駄口を叩いている暇があるなら動いてください。......行きますよ。」
雪女がそう言って門の扉を凍らせる。
次の瞬間、
ガラガラガシャンッ!
凄まじい音を立てて扉が崩れ落ちた。
「それじゃあ、始めよか。」
笛吹きが冷たく言い放つと同時に、城内からおびただしい数の魔女たちが飛び出して来る。
「侵入者だね?アンタ達。」
「マダム達の魂が目当てかい、若造ども。あの灰被りとか言う女も随分偉くなったもんだねぇ。」
「...その変な能力、あの悪名高い御伽噺保全委員会の連中かしら。
あたし達の城には一歩も入れさせないよ!」
魔女たちがそう言い放つ。
恐ろしい老婆から端正な顔の美女まで...一体何人居るのやら。
ひえ〜この量の魔女がこの城に住んでいたのかよ、なんてぞっとする。
「よっしゃ! うちらの独壇場やな。アラジン、耳の準備はええか?」
笛吹きが笛を手にする。
「待って笛吹き、まだ心の準備が__ッ!
おいミスバー! ハータム! 出番だ、派手にやってくれ!」
懐のランプを擦り、指輪を激しく撫でると、オレの両脇から二つの巨大な影が噴き出した。
『ヒッハー! 待ってましたご主人サマ! 指輪の魔神ハータム、参上!』
『...ジン。あまり無茶はしないでくださいね。準備はできています。』
ハータムとミスバーの声が重なる。次の瞬間、オレの願いを受けた二人が動いた。
ハータムが指を鳴らせば、魔女たちの頭上に巨大なタライやチョコレートが降り注ぎ、ミスバーが腕を振るえば、突風が魔女達をなぎ倒していく。
「あはは! 見ろよ、ハータムのせいで魔女がチョコまみれだ!」
「笑ってる場合かアラジン! ほら、左から来てるで!」
笛吹きが鋭く叫び、笛を唇に当てた。オレは慌てて耳を塞ぐ。
「雪女、氷の壁、お願い!」
「言われずとも。...凍てつきなさい。」
乙冬さんが地面を蹴ると、オレたちの周りに氷の結晶が地面から生え、音を遮断する壁となった。
その外側では、デスピナ姉ちゃんの奏でる笛の音__聞いた者を消滅させる音__が響き渡っているはずだ。
「よし...これだけ暴れりゃ、城中の魔女がこっちに釘付けだろ!」
氷の壁の中で、オレは魔神たちの暴れっぷりと仲間の頼もしさに、少しだけ「オレも役に立ってるかも」なんて、柄にもないことを考えながら笑った。
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