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【参加型】【童話パロ】命短し暴れろ主役【枠制限無し】【〆予定日5 / 20】

#22






周囲を闇が飲み込んだ頃、魔女たちが住み着いている城へと歩みを進めていた。
そう言えば、なんて白雪姫は声を上げる。

「灰被りさんも一応魔女の一人でしょう?仲間を攻撃してしまってもいいの?」

何かと思えば何だそんなことか、と私は思った。

「あんな奴ら仲間なんかじゃ無いわよ。下品で陳腐でイカれた奴らなんかね。
 同族だとも思いたくないわ。」

そもそも私は生まれつき魔女だった訳では無い。
だからこそこうして彼女達よりも まともな考えを持っているのだと思う。
偶然シンデレラの末裔で、偶然魔法が使えるようになっただけ。
なんて台本通りのシンデレラストーリーだろう。

「...そう。それなら、心置きなく暴れられるわね。」

命短し暴れろ主役、なんて白雪姫は続けて呟いた。晴れ晴れとした笑顔を私に向けながら。
...なぜかその笑顔に、ほんの一瞬だけ、救われたような気がした。

「そうね!私も久しぶりに本気出しちゃおうかしら!」

自信満々の顔で人魚姫が袖をたくし上げる。

「回復なら任せて。ボクの底力、あいつらに見せてやるよ。」

ラプンツェルが強く拳を握りしめる。

「私も勿論ヘンゼルのために全力で戦うわ。」

「僕だってグレーテルのために。」

ヘンゼルとグレーテルの瞳が濁る。

「ぬぅ...積年の恨み...今こそはらす...」

眠そうに目をこすりながら茨姫がそう呟く。

「早くあいつらに今までの分、お返ししてあげなきゃね。」

兄と妹が気味の悪い笑顔を浮かべた。

「そう、その意気よ。期待しているわ。」

私は彼女たちの殺気立った瞳を満足げに眺め、再び前を向いた。
城の裏口へと続く細い山道。そこには、魔女が張り巡らせた「認識阻害」の呪いが蜘蛛の巣のように張り巡らされている。
普通なら、ここに来るだけで平衡感覚を失い、崖下へ転落するだろう。

けれど、彼女たちの同族である私には通じない。
私が指先が空をなぞると、ガラスが割れるような音と共にその呪いが剥がれ落ちた。

「この扉の先、庭園に出るわ。そこを真っ直ぐ進めば大広間に付くはず。」

そう舌切り雀から情報を得ている。
私は一歩後ろにに下がった。
復讐に燃える彼女たちは、すでに獲物を見つけた獣の顔をしている。

「ヘンゼル、扉を開けて頂戴。」

私の合図とともに、ヘンゼルの斧が振りかざされ、扉が破壊される。
城の表で鳴り響くアラジンたちの爆音に紛れて、大きな音が鳴り響く。
二つの騒乱が重なり、魔女たちの大きな力が、ゆっくりと、しかし確実に崩壊し始めた。



作者メッセージ

お久しぶりです、ようやく更新できました。
新しい参加型小説を出しました。
ですが これからもこちらをメインで更新していく予定です。
これからも宜しくお願い致します!

2026/04/22 20:05

おさかな
ID:≫ 1.50.uy/2UmR2
コメント

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暴力表現童話パロ参加型裏社会マフィア

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