『 ノストラ 』幹部のみで作られる
この定例会、簡単に言って仕舞えば
近情報告と言う所もあってか
他愛の無い話から始まる事が多いが、
今回は珍しく円卓に座る全員が
静かになって居る。
控制
「じゃ、報告会を始めましょうか!
シエスタ最初お願いねっ、」
白昼夢
「いや、控制、、、?
お願いね、じゃあなくてね…」
2つ丸く結った黒髪を揺らして
赤い目を楽しそうに輝かせた少女が
静かな雰囲気を割って元気な声を発した
…この少女がボス…なんだが、
言われた言葉に心底呆れた声が出る。
控制
「?でも第一隊の幹部で有る
シエスタが最初でしょ?」
白昼夢
「そう言う事じゃないんだ…
はぁ…、言っても無駄だろうね、
報告に移るよ、」
首を傾げて本当に分かって
いなさそうな声で話す
ボスの理解を得る事を諦め、
手元に読み上げる為に用意した
報告書を手に取る。
白昼夢
「ボクの報告は表のテリトリーから
探偵、学生として、後は…
最後に話そうかな、
まず最初に探偵社の話だね、
余り良い事案は来なかったが…
良い感じで恨みを買えた、
他の繋がりも後で分かるだろうさ。」
ボクの仕事は表でも明るい所の事象聴取。
探偵社では事件の話がいち早く貰えるし、
学生は面白いくらいに情報を流すから。
本当に、噂好きは良い仕事をしてくれるよ、
白昼夢
「__________これで全部かな、
じゃあ次はボースハイトだよ、」
Bosheit
「………、はぁ…、
表としてホ、スト、クラブ、の
全店舗からの情報で…」
にっこりと笑いBosheitに報告を促す。
Bosheitは表でも暗い所や夜の時間帯に出る
情報を担当して居る。
理由はボクが夜活動できないから。
ただ、どれだけ嫌なんだか、
何時もは薄く笑みを浮かべる顔が歪んでいる。
Bosheit
「_________これで全てです。
そろそろ違う仕事を請け負いたいのですが、」
心底からの願い、と言う様に
死神やボクを見る。
ボスに視線を向けない所、
願うのは烏滸がましいとでも
思ってるんだろう。
死神
「無理でショ〜、
もうシエスタも俺モ
表デ顔割れちゃってるシィ、」
Bosheit
「スーシェン、貴方は貴方で
ちゃんとしてください
心労の半分は貴方です。」
へらりと笑って却下した
糸目の男、死神は緩い態度とは裏腹に
存外筋は通った主張をする。
心労の半分、…は
言い過ぎでも無いかもしれないが
円卓に足を乗せながら
報告を聞くのはどうかと思うし…、ねぇ、?
死神
「えー、ヒド〜、
これデモちゃんとしてるホウだけどナー、
…マ、良いや、俺の報告ネー、」
ニャハ、と笑って報告を始める死神。
死神は中韓系の国の表で会社を立ち上げ
経営と裏の活動を続けて居る、
何時もは中国語や韓国語を話すからか、
少し訛った様に片言になっていて、
申し訳無いが胡散臭さが増している…と思う。
死神
「__________こんなトコ?
俺だケ違う国で働クの寂しインだケド、」
控制
「まぁまぁ、スーシェンだけで
殆ど回ってるんだから大丈夫でしょ?
この国は複雑過ぎて最低2人は必要なのっ」
子供が拗ねるかの様に訴える死神に
ボスがなおざりに対応し、
「此処は法が整備されすぎなのよ…」と
呟いている。
整備されているのは良い事だと思うが…
生粋の裏稼業の方からすれば
整備されすぎている、んだろう。
白昼夢
「もうスーシェンの報告は良いかな?
______さて、置いておいた話題の相談だ、
さっきの話だが、『オルタナ』とやらが
動いている様でね、先程襲われた。」
Bosheit
「襲われるも何も一瞬で
返り討ちでしたけどね、」
白昼夢
「余計な事は言わなくて宜しい、
…、で、どう対処しようか?」
話題を切り出し話し切った所で
茶々を入れるBosheitを少し睨んでから
意見を求めようと円卓の幹部とボスを見回す。
死神
「対処も何モ殺セバ?
壊滅すればナンでも一緒だヨ?」
壊滅させれば良い、
そう軽く言って退けた死神に
Bosheitや控制が嫌そうな顔をする。
余り好評では無い様だが、
壊滅してくれる方が
これからいざこざが無くて
良い気がするけれど…、
控制
「…あんまその手は取りたくないな、
悲しいもの、どうせなら平和に、よ!」
Bosheit
「それでも流血は免れませんが…
少ないに越した事は無いですよね、」
控制の甘さには何時も驚くが…筋金入りだな、
そしてBosheitは控制に甘すぎる。
2人でうんうん、と頷いては
発案者のボクを置いて解決してしまった。
白昼夢
「…まぁ、後でボクが接触して見るのが
1番早いね、幹部でも呼び出せるか
叫ぶか何かして試すよ、」
叫ぶ、と言うよりは
手紙を送る方が良いだろうか、?
接触しに行くことなんて
一回たりとも無いせいで何も分からない。
死神
「シエスタのソレは原始的すぎルと
ちょこーっとダケ思うかナ〜、」
Bosheit
「収納した人形が必要になれば
言ってください、何時でもお渡しするので、」
叫ぶのは原始的だろうか?
ゲームでは敵を集めるのに
シャウトが1番だろうに。
そう言えば、Bosheitの言う人形、
先程殺したオルタナの末端の事だろう。
持って帰って来ていたのを忘れていたが…
撒き餌に使うには良いかもしれない、
白昼夢
「ん、じゃあこの会は終わりで良いかい?
コンチは聞きたい事があるかな?」
控制
「いいえ、大丈夫、今日は解散で…
また後で連絡するわ!」
ボスに確認を取って議題を終わり、
次の日程の話をして報告会が終わっていく。
Bosheit
「では…隊の編成に行くのでまた今度、
一度本国に戻る必要もあるので、」
白昼夢
「あぁ、じゃあね、
スーシェンはどうするんだい?
…後触るんじゃない、」
ボスが先に退出した後、
Bosheitが急ぎ足で外に出ようと
一礼して踵を返した。
Bosheitの出身はヨーロッパで
個人の根城は本国にあるらしい。
暫くは殺さない様にしなければ
工作が上手くいかない時に困ってしまう。
Bosheitに手を振りながらそんな思考をし、
それから隣でボクの髪を触って遊ぶ
死神に話題を振り、髪から手を離させる。
死神
「ンー、部下クンに
シエスタの部下ト待っテルって
言われタから着いてコウかナ〜」
アは〜ごめンごメン〜と
へらへら笑って手を離し、
何時も通り読めない笑みを
浮かべている死神に溜息を吐く。
白昼夢
「はいはい、じゃあ行くよ、
団体行動って苦手なんだけどな…」
死神
「だカラ隊モ人少ないもんネ
まぁソレは置いトイて早く行こうヨー♪」
白昼夢
「はぁ…、自由人め…、」
ぼやく様に呟けば、
死神がボクの隊の編成に触れながら
勝手に走って行く。
あれを放っておいたら
部下が困るのが目に浮かぶ様だ。
ボクのペースで行きたかったんだけどな…
なんて考えながら再度溜息を吐いて
追いかけようと走り始めた。