ティムは町の残っていたが、首都ディレクタス開放の知らせを聞いて、
ディレクタスに向かう決心をしていた。
老人もディレクタスに行くか話をした。
老人も行く気らしい。
ティムはそう聞くと、自分もディレクタスに行く準備をしていた。
老人は、
「ディレクタスに行くと前線になるんでな。あんたも気をつけとけ」と言う。
「そろそろこいつの出番だな」と、自分の銃を大切そうに撫でた。
「ディレクタスを早く落とせませたね。想像以上の快進撃だ」
「あんた負けると思っているのかね?首都だが、そんな大都市じゃあねえ」
「いや」
「北部戦線に回っていた部隊の到着が
猛吹雪で遅れたから、簡単に落とせたが、政府軍は強えよ」
赤ら顔の老人は、そう言って、
自分の持っていた瓶に毛布をくるませ、
それを頭にやり、横になった。
「俺もこの戦争がないと田舎でひっそりやれたのに、
でも俺にとっちゃこの戦争が全てだ、
何が共和国だ」
「子供さんはおられるのですか?」
「息子が一人それと娘が一人、孫が一人だ」
「その方は?」
「息子は戦争で死んだよ」そう言って黙った。
そのうち、反政府軍の自分と同じ歳の若い奴らが、部屋にたくさん来た。
「ディレクタスは開放された、もうじき、ディレクタスに向かおうと思う。一緒に来るか?」
ティムは老人とともに一緒に行くと答えた。
「ディレクタスに行くんだろう?足はあるのか?」と言った。
「今はない。乗せてほしい」
「わかった」
その次の日は、ティムは町の広場でディレクタスへ向かう装甲車や戦車部隊を見た。
反政府軍も強い。そう心に思った。
反政府軍の兵士が、勝利を願い装甲車にペンキで名前をつけている。
広場の向かい側で、反政府軍が作戦を立てていた。
ティムは、荷作りをして、
その後、世話になった、管理人に礼を言い。
老人を持っているお金で、町一番のシーフードの料理屋に、
ご馳走を振舞おうとした。
老人は、これといって最近美味しい物を食べていなく、あっさりとOKした。
夕闇の中、町のネオンが綺麗だ。
老人をその町のシーフード店に案内した頃には、午後7時を回っていた。
明るい電灯の中、談笑していると、外から警察のサイレンが聞こえた。
「あいかわらず、通信は良くないな」とティム。
「ディレクタスと比べればたいした事ないぜ」と老人。
「ディレクタスに行った事があるんですか?僕はウスティオ人ですが、ディレクタスへは初めてです。
政府軍の反撃もディレクタスから予想されています」
「ディレクタスへ行くのか?」
「ええ、従軍記者として、ディレクタスはどんな町ですか?」
「ディレクタスは戦争がはじまる前は賑やかだったが、戦争がはじまるって事で、夜は暗いよ。人通りもいない。軍のおかげで夜は猫一匹いないよ。ディレクタスは、住んでいた事がある。結婚後だけど長かった」
「どんな、町です?」
「マスカルーとかに比べれば、賑やかじゃないが、首都だけあって都会だよ」と、老人は、とれたて
の牡蠣のフライを口に含むこの人も久々のご馳走でうれしいんだろうなと個人的に思い
祝日でもないのに混み合った、店内を横目で見渡しながら、テーブルの上の水の半分入ったコップを片手で
もちながら、ティムは、水を落ち着いて飲み干した。
「家族はどうするんだい」老人は言った。
「エルジアに考えています。」
「この戦争のさなかだが、エルジアになら亡命できる。ただ・・・」
続けて、
「通行証の発行が必要だが」
「わかっています」
ティムは聞きながら、言った。
店の店員が、海老のロースを運んできた。
「おお、今日は豪勢な日だ」と老人は言う。
その内に老人は大胆に、「この店は反政府を支持しているのか」と店員に尋ねる。
「私達は、政治には」と店員は言う。
「おい、反政府は今、この地区を制している、したがわねえ奴等は、俺がぶっ殺してやる」
と、意気揚々だ。
「この店の飯もこの地区は反政府が占拠してるんだ、払う必要はねぇんじゃねえか。俺は反政府のもんだ、
普通の客とは違うぞ!」とご機嫌だ。
そして、周りが一瞬、静かになった後、
「知り合いは、どいつもこいつももうじじいになって理想なんて語れる歳じゃねえ奴らばかりだよ」
と嘆いていた。その後、老人は、
「まだ、美味いもん食いてえなぁ、でも金はあんたが支払うんだから、文句は言えねえな」
と、すこし笑いながら言った。
そう言った後、自分の財布を取り出して、持っているお金を確認すると、「あんたとは、ここで別れても
これから別の事で付き合っていきたいなぁ」と、言った。
「そういや、電話番号も教えていませんでしたね」と、静かに言った。
「あんたとは戦争以外に別の事でも、知り合いになりたかったな。ああ満腹だ。こんなに美味い飯を食べれた
のも久々だ、今日ほど胃が沢山ありゃなぁ、と思った事はねえよ」
その後、店を出て、夜の町に繰り出した後、
老人は喘息と満腹のせいか、道に倒れこんだ。
老人を起こすと、老人は真剣なまなざしで、ティムに対して敬礼をした。
「司令官どの、政府軍をぜひ打ち破ってください。貴方は勇士です」
ティムは、困って、
「恥ずかしいからやめてくださいよ」と言った。
「はい、司令官どの」
老人は言った。
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しんたろう ( 2022/04/30(土) 23:26 )
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ディレクタスに向かう決心をしていた。
老人もディレクタスに行くか話をした。
老人も行く気らしい。
ティムはそう聞くと、自分もディレクタスに行く準備をしていた。
老人は、
「ディレクタスに行くと前線になるんでな。あんたも気をつけとけ」と言う。
「そろそろこいつの出番だな」と、自分の銃を大切そうに撫でた。
「ディレクタスを早く落とせませたね。想像以上の快進撃だ」
「あんた負けると思っているのかね?首都だが、そんな大都市じゃあねえ」
「いや」
「北部戦線に回っていた部隊の到着が
猛吹雪で遅れたから、簡単に落とせたが、政府軍は強えよ」
赤ら顔の老人は、そう言って、
自分の持っていた瓶に毛布をくるませ、
それを頭にやり、横になった。
「俺もこの戦争がないと田舎でひっそりやれたのに、
でも俺にとっちゃこの戦争が全てだ、
何が共和国だ」
「子供さんはおられるのですか?」
「息子が一人それと娘が一人、孫が一人だ」
「その方は?」
「息子は戦争で死んだよ」そう言って黙った。
そのうち、反政府軍の自分と同じ歳の若い奴らが、部屋にたくさん来た。
「ディレクタスは開放された、もうじき、ディレクタスに向かおうと思う。一緒に来るか?」
ティムは老人とともに一緒に行くと答えた。
「ディレクタスに行くんだろう?足はあるのか?」と言った。
「今はない。乗せてほしい」
「わかった」
その次の日は、ティムは町の広場でディレクタスへ向かう装甲車や戦車部隊を見た。
反政府軍も強い。そう心に思った。
反政府軍の兵士が、勝利を願い装甲車にペンキで名前をつけている。
広場の向かい側で、反政府軍が作戦を立てていた。
ティムは、荷作りをして、
その後、世話になった、管理人に礼を言い。
老人を持っているお金で、町一番のシーフードの料理屋に、
ご馳走を振舞おうとした。
老人は、これといって最近美味しい物を食べていなく、あっさりとOKした。
夕闇の中、町のネオンが綺麗だ。
老人をその町のシーフード店に案内した頃には、午後7時を回っていた。
明るい電灯の中、談笑していると、外から警察のサイレンが聞こえた。
「あいかわらず、通信は良くないな」とティム。
「ディレクタスと比べればたいした事ないぜ」と老人。
「ディレクタスに行った事があるんですか?僕はウスティオ人ですが、ディレクタスへは初めてです。
政府軍の反撃もディレクタスから予想されています」
「ディレクタスへ行くのか?」
「ええ、従軍記者として、ディレクタスはどんな町ですか?」
「ディレクタスは戦争がはじまる前は賑やかだったが、戦争がはじまるって事で、夜は暗いよ。人通りもいない。軍のおかげで夜は猫一匹いないよ。ディレクタスは、住んでいた事がある。結婚後だけど長かった」
「どんな、町です?」
「マスカルーとかに比べれば、賑やかじゃないが、首都だけあって都会だよ」と、老人は、とれたて
の牡蠣のフライを口に含むこの人も久々のご馳走でうれしいんだろうなと個人的に思い
祝日でもないのに混み合った、店内を横目で見渡しながら、テーブルの上の水の半分入ったコップを片手で
もちながら、ティムは、水を落ち着いて飲み干した。
「家族はどうするんだい」老人は言った。
「エルジアに考えています。」
「この戦争のさなかだが、エルジアになら亡命できる。ただ・・・」
続けて、
「通行証の発行が必要だが」
「わかっています」
ティムは聞きながら、言った。
店の店員が、海老のロースを運んできた。
「おお、今日は豪勢な日だ」と老人は言う。
その内に老人は大胆に、「この店は反政府を支持しているのか」と店員に尋ねる。
「私達は、政治には」と店員は言う。
「おい、反政府は今、この地区を制している、したがわねえ奴等は、俺がぶっ殺してやる」
と、意気揚々だ。
「この店の飯もこの地区は反政府が占拠してるんだ、払う必要はねぇんじゃねえか。俺は反政府のもんだ、
普通の客とは違うぞ!」とご機嫌だ。
そして、周りが一瞬、静かになった後、
「知り合いは、どいつもこいつももうじじいになって理想なんて語れる歳じゃねえ奴らばかりだよ」
と嘆いていた。その後、老人は、
「まだ、美味いもん食いてえなぁ、でも金はあんたが支払うんだから、文句は言えねえな」
と、すこし笑いながら言った。
そう言った後、自分の財布を取り出して、持っているお金を確認すると、「あんたとは、ここで別れても
これから別の事で付き合っていきたいなぁ」と、言った。
「そういや、電話番号も教えていませんでしたね」と、静かに言った。
「あんたとは戦争以外に別の事でも、知り合いになりたかったな。ああ満腹だ。こんなに美味い飯を食べれた
のも久々だ、今日ほど胃が沢山ありゃなぁ、と思った事はねえよ」
その後、店を出て、夜の町に繰り出した後、
老人は喘息と満腹のせいか、道に倒れこんだ。
老人を起こすと、老人は真剣なまなざしで、ティムに対して敬礼をした。
「司令官どの、政府軍をぜひ打ち破ってください。貴方は勇士です」
ティムは、困って、
「恥ずかしいからやめてくださいよ」と言った。
「はい、司令官どの」
老人は言った。
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しんたろう ( 2022/04/30(土) 23:26 )
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- 1.プロローグ
- 2.1
- 3.2
- 4.3
- 5.4
- 6.5
- 7.6
- 8.7
- 9.8
- 10.9
- 11.10
- 12.11
- 13.12
- 14.13
- 15.14
- 16.15
- 17.16
- 18.17
- 19.18
- 20.19
- 21.20
- 22.21
- 23.22
- 24.23
- 25.24
- 26.25
- 27.26
- 28.27
- 29.28
- 30.29
- 31.30
- 32.31
- 33.32
- 34.33
- 35.34
- 36.35
- 37.36
- 38.37
- 39.38
- 40.39
- 41.40
- 42.41
- 43.42
- 44.43
- 45.44
- 46.45
- 47.46
- 48.47
- 49.48
- 50.49
- 51.50
- 52.51
- 53.52
- 54.53
- 55.54
- 56.55
- 57.56