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マスターブルー~完全版~

#10

9

赤い絨毯が、搭乗用の飛行機まで引かれていた。
政府高官のエルジア訪問用のジェット機である。
政府高官はマスコミからのインタビューでひっきりなしだった。
ラリーは赤い絨毯の引かれた政府高官の搭乗用の道の端で、
正装に身を包んで警護にあたっていた。
高官はマスコミに手を振ってジェット機に乗り込んでいた。
ラリーは飛行場のロッカールームで正装から警護用の服に着替えると、飛行場に向かった。
音を立てて、飛行機が飛び立つ、ラリーは後から2番目で空に上がった。
高官の乗るジェット機1機と警護用の戦闘機が5機。
皆、初対面での仲間との会話を楽しんでいた。
ラリーはラジオの野球中継を聞きながら、一人黙ってジェット機を見守っていく。
同じ低スピードでゆっくりとした感じだった。
ジェット機の中では高官は昼の食事の洋食を楽しんでいた。
眩しい光と暑さの中、編隊は進んでいた。
そんな中、飛行場の管制室はデータ上に無い7機の航空編隊を見つけた。

「妙だな・・・」

管制官は思う。

「よくわからないな。民間の飛行機では無さそうだな」

無線で編隊5機に伝え、

「エルジアの航空機かな」と一人の管制官は思いつつ、
「こちら管制官、不明機7機発見。
エルジア空軍かもしれないので丁重に迎えるように」と伝えた。管制官の言葉に、洋楽のポップの50年代の女性曲なんで聞いていた
護衛機の操縦士の一人は「ハイ、ハイ」と言葉を返した。
そのまま、暇のせいか鼻歌を歌っていた。
護衛5機のミラージュ
戦闘機が近づく中、管制室は荒れていた。

「何処の機だ?エルジア軍か?」
「今、確認中です」
「もっと、早くできないのか」
「解っています、急ぎます」

管制室より呼びかけが響く。

「管制室から、未確認機に告ぐ。こちらウスティオ軍管制司令室、機の確認を急いでいる
安定飛行に変えよ」

それでも7機のMiG戦闘機は近づいて来た。
緊張が走る。
一人の機にミサイルが発射され、爆音とともに、ズズ~と空気音が響き1機は通り過ぎた。
残りの4機は、反撃体制を敷いた。

「通信指令室より、ジェットは今すぐ撤退してください」
「通信指令室より、各戦闘機に継ぐ、撤退は認められない、反撃してジェットを守れ」
混乱の中、一瞬で戦闘機のもう2機も撃墜され、2機だけになった。

その中、バートレットとラリーだけは冷静であった。
1機に「君の機は、後ろでジェットの護衛に努めてくれ」
「貴方は?」とラリーが言う。
「俺は片付けてくる」とバートレットは全速で敵7機のMiGの方に向かった。
激戦の中、バートレットは7機を撃ち落としたが、1機は敵に落とされたがジェット機を守った。

「どうゆう事だ」バートレットはその後、管制室に怒鳴り込んだ。
「大尉、落ち着いて」
「仲間が死んだ。敵機か未然に確認するのが自分らの仕事じゃないのか」
「落ち着いて」

バートレットは止めに入ったラリーを振り倒し、管制室に怒鳴り声を上げた。
バートレットはラリーに、
「いいかポンコツ、これは軍人として最低限の事だ、仲間が死んだんだ」
「大尉、管制官もチェックが甘かった、でもミスはある事だ」
ラリーをバートレットは振り払う、
「バートレット、気持ちは分かる。だが私達も全力で対応しているんだ、分かってほしいな」基地の総管制官は言う。
「ちっ」バートレットは管制官の言葉に歯を噛みしめる。
「今、調べているんだ、よもやの事態だよ。発表によっては大変な事になる」

管制室は慌ただしく動き、「何処の国籍の機だ?」
「ベルカの機では無いでしょうか?」
「どうゆう事だ」

ウスティオの管制官は国際通信でベルカとの関わりを調べていたが、ベルカ側はこれを否定。
その2時間後、ウスティオのクーデターのニュースがテレビで大きく放送される。
町は、多くの装甲車や戦車が走っていた。
多くの兵隊が銃を片手に立っている。
TVを付けると特番で、

「たった今、ウスティオはクーデター軍と戦争に入りました」

「号外だよ~」

おばさんが新聞の多くを手に「号外、号外」と叫んでいる。
ウスティオでクーデター軍が放棄したとの事。
人々の顔は暗い。
町は霜が降りていた。
ヴァレー空軍軍基地で
ラリーは鏡を見ながら、朝の歯磨きをしていた。
バートレットが、同じ洗面所の反対側の鏡で髭を剃りに来た。
二人は最初のうちは無言だったが、
洗面所で鏡ごしに男はラリーの隣に並ぶと鏡ごしにバートレットはラリーに先に話しかけた。

「戦争になりそうだな」と、バートレットは呟いた。
「ああ」とラリー。
「軍人で練習機でした飛んだことのないお前も前戦投入とはウスティオ軍も相当大変のようだな。この戦争で英雄になりたいか?」
「どうゆう意味だよ」とラリー。
「俺は英雄になるぞ。ウスティオのために」と一人が言った後、再びラリーに
「いいか?軍人ってのは自分の信ずるの思想のために命を捨てるもんだ。戦う理由をもたずに俺は戦場へはいかない。だがこの戦いは凄い」そう言った。
ラリーは「俺は軍人だ。何のために戦う?考えた事はない」
「反政府軍の勢力は?」
「反政府軍は、日に日に増えるいっぽうだが、政府軍の軍力には及んでない、
だが、多数のゲリラや民間の兵隊が決起している。しぶとい戦いになるかもしれないな。

ヴァレー空軍基地は、クーデターの話でもちきりだ。

政府の軍に陸軍はもう戦争状態だ。この時期でまさかと思ったが。」

そんな事を話していると、洗面所に仲間が集まってきた。

「反政府軍は、ビスコンティを押さえている。決起する奴らが多い。
すぐ片付くか、長続きするかわ解らない」
ラリーは、「軍人として尽くすのみだよ」と行って、口を洗い洗面所を去った。
その年、クーデターは成功しビスコンティを中心に反政府軍の進撃は続いていた。
「空軍は?」ラリーは言う。
「まあまあの戦力のようだ。」と、みんな。
「陸軍もそれほどとゆうわけじゃない。」ととも言う。
「半年もあれば、クーデター軍を片付けてやる。」
ベルカ軍の情報はまだ、把握できていないが、相当の数のようだ。
ビスコンティを陥落させ勢力を増やしつつある。

2024/03/04 15:08

しんたろう
ID:≫ 1eytETH/W5xF6
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