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僕達の恋愛事情は、それは素敵で悲劇でした

#1

僕達の

 僕には、もうすぐ付き合って一年目を迎える彼女がいる。
 そんな彼女には最近何か悩みがあるようだったが、「何かあった?」と聞けば「ううん。何もないよ」と微笑むだけだったので、僕の勘違いかとそれ以降は特に気にすることもなかった。

 ──それから数日が経ったある日のこと。
 大学のキャンパス内にある食堂で昼食をとっていると、目の前に座った由衣が少しだけ曇った表情をさせながら[漢字]躊躇[/漢字][ふりがな]ためら[/ふりがな]いがちにその口を開いた。


「……あの、ね。私っ……最近誰かにつけられてる気がするの」

「……えっ?」


 少し間の抜けた声を発した僕は、食べかけの菓子パンを握った右手をゆっくりと下ろすと、少し潤んだ瞳でこちらを見つめる由衣を見つめ返した。


「えっ。それってストーカーってこと?」

「うん……、たぶん」


 それだけ答えると、暗い表情をさせた由衣は伏せた瞼を小さく震わせた。
 きっととても不安で怖いのだろう。そんな感情が表情から見て取れる。


「大丈夫だよ、由衣。僕がついてるから」


 安心させるようにしてそっと小さな手を包み込めば、由衣は「ありがとう」と言って小さく微笑んだ。

2024/10/06 17:08

天音ろっく@暫くお休み中
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SSミステリートリックストーカーヤンデレ

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