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息子は旦那の元妻の連れ子

#2

第2話 肉じゃがの隣人

「すみません、あの……これ、よかったら」

数日後。

玄関の前で、瑠衣は少しだけ緊張していた。

インターホンを押して、出てきたのは、想像より若い男。

少し寝不足そうで、でも目はちゃんとしている。

その足元から、小さな子どもが顔を出した。

「……あの?」

「これ、肉じゃが。多めに作っちゃって」

「あ、え、すみません」

男は慌てたように受け取る。

「隣、伊瀬です」

「あ、倉中です」

一瞬の間。

「……大丈夫ですか?」

思わず聞いていた。

「え?」

「なんか、毎日大変そうだったから」

余計なお世話かもしれない。

でも、言わずにはいられなかった。

[漢字]倉中[/漢字][ふりがな]くらなか[/ふりがな][漢字]遊星[/漢字][ふりがな]ゆうせい[/ふりがな]は、少しだけ笑った。

「あー、バレてました?」

「まあ、壁薄いんで」

「それは恥ずかしいな……」

その横で、小さな子がじっと瑠衣を見ている。

「……名前は?」

しゃがんで目線を合わせる。

「こほし」

「そっか、小星くん」

こくん、と頷く。

その瞬間、なぜか少しだけ胸がゆるむ。

作者メッセージ

最初の一歩は恋でも友情でもなく、「ただ気になった」というだけの善意にしました。理由のない親切が、一番関係を変えてしまうことがあります。

2026/05/04 15:01

ミジンコと
ID:≫ 1439dMBJAC7Go
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