夕方、隣の部屋から、何度目かの泣き声が聞こえてきた。
最初は気のせいかと思っていた。
でも、ここ最近ずっとだ。
一定の時間になると、小さな子どもの声と、それをあやすぎこちない男の声。
[漢字]瑠衣[/漢字][ふりがな]るい[/ふりがな]はベランダに出て、洗濯物を取り込みながら、壁一枚向こうに意識を向ける。
「……大変そう」
ぽつりと呟く。
それが、すべての始まりだった。
最初は気のせいかと思っていた。
でも、ここ最近ずっとだ。
一定の時間になると、小さな子どもの声と、それをあやすぎこちない男の声。
[漢字]瑠衣[/漢字][ふりがな]るい[/ふりがな]はベランダに出て、洗濯物を取り込みながら、壁一枚向こうに意識を向ける。
「……大変そう」
ぽつりと呟く。
それが、すべての始まりだった。