閲覧前に必ずご確認ください
この物語はフィクションです。
実際の人物、団体には一切関係ございません。
私が魔法を使えるようになるまで。
#1
1話_旅の始まり
能力の属性を測定する水晶の前に、緊張ながらも私は立った。
私の属性は何だろうか。火?水?それとも雷?はたまた別の能力か。
私、ミナトはすごくワクワクしていた。
目を閉じて手をかざした瞬間、あたりのざわめきが静まり返った。
おそるおそる目を開けると、村長が言った。
[大文字]ミナト、あなたの能力は・・・ありませんでした。すなわち、無能力者です。[/大文字]
「無」というその言葉が、私の中で重く響いてこだました。
眼のふちが厚くなり、目からは涙が今にもあふれ出しそうだった。
私は夢中でその場から駆け出した。冷ややかな目で私を見ている群衆をかき分けて。
[水平線]
家のドアを乱暴に開け、私は2階の自分の部屋へと駆け上った。
母が私を呼び止める。
「どうしたの?何かあったの?母さんに話してみなさい。」
「・・・知らない。」
何も言いたくなかった。何もしたくなかった。家にいたくなかった。
「出かけてくる」
「ミナト!どこに行くの?」
「どこでもいいでしょ、そんなの。」
「今日は何か変よ。どうしたの?」
「母さんには関係ないでしょ!」
そう言って私は、住んでいる村のはずれにあるマサル爺さんのところへ向かった。
マサル爺さんとは、村の伝説をよく知る、気さくなおじいさんだ。
不思議とあのおじいさんと話していると、何でも話してしまう。
たとえ、どんな秘密であっても。
マサル爺さんの家の扉をノックする。
「おや、だれだい。あら、ミナトかい。なんか、久しぶりだねぇ。どうぞおはいり。」
なんだか久しぶりなマサル爺さんの声に、少しほっとした。
「あら、ずいぶん泣きはらしているじゃないか。なんかあったのかい。おや、もしかして能力付与の話かい?」
さすがマサル爺さん。何でも知っている。
「そう。私、無能力でさ。友達もみんな、静かに私をよけて歩いた。家族も・・・家族まで一緒なんじゃないかって・・・」
「それで、逃げてきたとな。そういうことか。」
「うん。ねえマサル爺さん!私も能力が欲しい。能力を持つのは、どうしたらいいの?教えて、おねがい!」
私は藁にも縋る思いでマサル爺さんを問い詰めた。
しかし、マサル爺さんは、思いもよらないことを私に言った。
「あんたは気づいてねぇかもしれないが、能力が無いっていうのは悪だと、わしは思わないが。それでも能力が欲しいのかい?」
「私は能力が欲しいの!ただ、みんなに笑われたくない!私もみんなと同じように、能力が欲しい!」
「どうしてもかい?」
私はその言葉を聞いて、うんうんとうなずいた。
「仕方ないねぇ。じゃあ、こんな話を教えてあげよう。」
マサル爺さんは暖炉に薪をくべると、ロッキングチェアに座って語り始めた。
[水平線]
サファイアキングダムができたわけ。それは、ゴッド・サファイアが創造したからと言われている。
ゴッド・サファイアは創造の能力を持っていて、その力を使って13歳になったら私たち人間に能力を授ける王国の仕組みを造った。
やがてサファイアキングダムには人が集まり、能力を持ち、まちはどんどん活気づいていった。
ゴッド・サファイアは人々から崇められていた。
しかし、とある満月の日・・・いや、月が青く見えるブルームーンの夜に、ゴッド・サファイアは青い大きな輝く鳥へと
姿を変え、青い光を放つと、突如姿を消した。
人々は驚き、探し回ったが、どこを探しても、ゴッド・サファイアは見当たらなかった。
とある村人が言った。
「あの遠いスノウロック山の大きな洞窟に、青い鳥に変身した時と同じ青い光が輝いていた」
と。
それからゴッド・サファイアは人々の前には姿を現さなかった。
でも、たまに大きな青い鳥が空を飛んでいたということがあるとかないとか・・・
[水平線]
「じゃあ、スノウロック山まで行けば、ゴッド・サファイアに会えるってこと?」
「まあ、そうなるが道のりはすごく危険じゃ。」
「でも、ゴッド・サファイアに合えば、能力がもらえるんでしょう!?」
「まあ・・・」
「私、行きたい!だから・・・お願い、力を貸して!」
「あぁわかったよ。君がそう言いだしてあきらめたことは無い。そうだろう?」
「さすがマサル爺さん!」
「わかったわかった、これだろう?やるよ。」
そう言ってマサル爺さんは私に古びた地図をくれた。
「きれいでなくてすまないねえ。わしはもういらないから、返さなくていい。」
「ありがとう!マサル爺さん。」
マサル爺さんは、いつもの笑顔で、でも少し寂しそうに私をドアの前まで送ってくれた。
そして私に、少し大きな袋を手渡した。
「これは、神獣を手なずけるための神聖なえさだ。何かあったとき、味方を増やすのに役立つぞ。」
「本当に何から何までありがとう!じゃあね!」
「気を付けていくのじゃぞ。」
そうして私は、家に帰って荷造りを始めた。
[水平線]
私がカバンに荷物を詰めているのを見て、母は言った。
「そんなに荷造りしてどこに行くの?」
「母さん。父さん。あのね・・・」
私は母と父に包み隠さずすべて話した。二人は驚いたが、私を突き放さなかった。
そして同時に行った。
「ミナトの人生なのだからミナトにしか変えられない」と。
そして、お守りをくれた。
「父さんと母さんにはお前を止められないんだ。お前の選択だからな。
でも、俺たちはいつもお前の味方だからな。」
「このお守りは、不思議な力を秘めているの。いざというときに役立つわ。持っていきなさい。」
「父さん、母さん、ありがとう。私、絶対能力もらって帰ってくるからね。大好きだよ!」
「気をつけてな。大好きだぞ!」
「母さんたちはいつもそばにいるからね!たとえ離れていても。」
「うん!行ってきます!」
そうして私は、旅立った。
私の属性は何だろうか。火?水?それとも雷?はたまた別の能力か。
私、ミナトはすごくワクワクしていた。
目を閉じて手をかざした瞬間、あたりのざわめきが静まり返った。
おそるおそる目を開けると、村長が言った。
[大文字]ミナト、あなたの能力は・・・ありませんでした。すなわち、無能力者です。[/大文字]
「無」というその言葉が、私の中で重く響いてこだました。
眼のふちが厚くなり、目からは涙が今にもあふれ出しそうだった。
私は夢中でその場から駆け出した。冷ややかな目で私を見ている群衆をかき分けて。
[水平線]
家のドアを乱暴に開け、私は2階の自分の部屋へと駆け上った。
母が私を呼び止める。
「どうしたの?何かあったの?母さんに話してみなさい。」
「・・・知らない。」
何も言いたくなかった。何もしたくなかった。家にいたくなかった。
「出かけてくる」
「ミナト!どこに行くの?」
「どこでもいいでしょ、そんなの。」
「今日は何か変よ。どうしたの?」
「母さんには関係ないでしょ!」
そう言って私は、住んでいる村のはずれにあるマサル爺さんのところへ向かった。
マサル爺さんとは、村の伝説をよく知る、気さくなおじいさんだ。
不思議とあのおじいさんと話していると、何でも話してしまう。
たとえ、どんな秘密であっても。
マサル爺さんの家の扉をノックする。
「おや、だれだい。あら、ミナトかい。なんか、久しぶりだねぇ。どうぞおはいり。」
なんだか久しぶりなマサル爺さんの声に、少しほっとした。
「あら、ずいぶん泣きはらしているじゃないか。なんかあったのかい。おや、もしかして能力付与の話かい?」
さすがマサル爺さん。何でも知っている。
「そう。私、無能力でさ。友達もみんな、静かに私をよけて歩いた。家族も・・・家族まで一緒なんじゃないかって・・・」
「それで、逃げてきたとな。そういうことか。」
「うん。ねえマサル爺さん!私も能力が欲しい。能力を持つのは、どうしたらいいの?教えて、おねがい!」
私は藁にも縋る思いでマサル爺さんを問い詰めた。
しかし、マサル爺さんは、思いもよらないことを私に言った。
「あんたは気づいてねぇかもしれないが、能力が無いっていうのは悪だと、わしは思わないが。それでも能力が欲しいのかい?」
「私は能力が欲しいの!ただ、みんなに笑われたくない!私もみんなと同じように、能力が欲しい!」
「どうしてもかい?」
私はその言葉を聞いて、うんうんとうなずいた。
「仕方ないねぇ。じゃあ、こんな話を教えてあげよう。」
マサル爺さんは暖炉に薪をくべると、ロッキングチェアに座って語り始めた。
[水平線]
サファイアキングダムができたわけ。それは、ゴッド・サファイアが創造したからと言われている。
ゴッド・サファイアは創造の能力を持っていて、その力を使って13歳になったら私たち人間に能力を授ける王国の仕組みを造った。
やがてサファイアキングダムには人が集まり、能力を持ち、まちはどんどん活気づいていった。
ゴッド・サファイアは人々から崇められていた。
しかし、とある満月の日・・・いや、月が青く見えるブルームーンの夜に、ゴッド・サファイアは青い大きな輝く鳥へと
姿を変え、青い光を放つと、突如姿を消した。
人々は驚き、探し回ったが、どこを探しても、ゴッド・サファイアは見当たらなかった。
とある村人が言った。
「あの遠いスノウロック山の大きな洞窟に、青い鳥に変身した時と同じ青い光が輝いていた」
と。
それからゴッド・サファイアは人々の前には姿を現さなかった。
でも、たまに大きな青い鳥が空を飛んでいたということがあるとかないとか・・・
[水平線]
「じゃあ、スノウロック山まで行けば、ゴッド・サファイアに会えるってこと?」
「まあ、そうなるが道のりはすごく危険じゃ。」
「でも、ゴッド・サファイアに合えば、能力がもらえるんでしょう!?」
「まあ・・・」
「私、行きたい!だから・・・お願い、力を貸して!」
「あぁわかったよ。君がそう言いだしてあきらめたことは無い。そうだろう?」
「さすがマサル爺さん!」
「わかったわかった、これだろう?やるよ。」
そう言ってマサル爺さんは私に古びた地図をくれた。
「きれいでなくてすまないねえ。わしはもういらないから、返さなくていい。」
「ありがとう!マサル爺さん。」
マサル爺さんは、いつもの笑顔で、でも少し寂しそうに私をドアの前まで送ってくれた。
そして私に、少し大きな袋を手渡した。
「これは、神獣を手なずけるための神聖なえさだ。何かあったとき、味方を増やすのに役立つぞ。」
「本当に何から何までありがとう!じゃあね!」
「気を付けていくのじゃぞ。」
そうして私は、家に帰って荷造りを始めた。
[水平線]
私がカバンに荷物を詰めているのを見て、母は言った。
「そんなに荷造りしてどこに行くの?」
「母さん。父さん。あのね・・・」
私は母と父に包み隠さずすべて話した。二人は驚いたが、私を突き放さなかった。
そして同時に行った。
「ミナトの人生なのだからミナトにしか変えられない」と。
そして、お守りをくれた。
「父さんと母さんにはお前を止められないんだ。お前の選択だからな。
でも、俺たちはいつもお前の味方だからな。」
「このお守りは、不思議な力を秘めているの。いざというときに役立つわ。持っていきなさい。」
「父さん、母さん、ありがとう。私、絶対能力もらって帰ってくるからね。大好きだよ!」
「気をつけてな。大好きだぞ!」
「母さんたちはいつもそばにいるからね!たとえ離れていても。」
「うん!行ってきます!」
そうして私は、旅立った。