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実際の人物,団体には一切関係ありません。
へたくそですが,温かい目で見ていただけるとうれしいです。
[水平線]
勢いよく戸が開き,シオリが部屋に入ってきた。
シオリは,「ただいまぁ~」と間の抜けた声で俺に語り掛ける。
シオリはどさっとかばんを床に置き,パジャマを手にして洗面所へ向かう。
ああ,風呂だ。
俺も水を飲みに行こう。
キャットタワーから飛び降り,器のところへ向かう。
少しぬるい水を,ぴちゃぴちゃと音を立てて飲む。
うーん,うまい。
しばらくすると,シオリがパジャマを着て,戻ってきた。頭には,タオルを巻いている。
どうやら俺に水がかからないように,配慮してくれているようだ。
しばらくすると,シオリが台所に行って,キャットフードを持ってくる。
カラン,カラン・・・。
音を立てて,俺の器にキャットフードが注がれる。
シオリが,いつものようにブラシで俺の毛をとかしてもらう。
俺はシオリの言葉,なんとなく理解できるけど,シオリは俺の言葉,分からない。
だから,俺は,シオリにささやかな感謝を伝えるために,精いっぱい,喉を鳴らすのであった。
[水平線]
シオリは,台所へ向かうと,いそいそと料理を作り始めた。
シオリが丸い形の機械を開けると,水蒸気とともに,白い,ふっくらとした豆のようなものが姿を現す。
「コメ」というらしい。
シオリはそれを好んで食べる。
シオリは,たれのかかった肉を機械に入れると,野菜を取り出して,器に乗せ始めた。
しばらくすると,電子レンジから,へんてこな音声が流れる。
―――なんてへんてこな機械なんだ。いつまでたってもそれは変わっていない。
でも,この機械は,中に入れたものが熱気を帯びる,不思議なもの。ほかほかの,あたたかい食事へ変身するのだ。
本当に,本当に不思議でたまらない。シオリは,器をテーブルへもっていくと,どさっと席に着いた。
「いただきます」
誰もいないのに,シオリは不思議な言葉を唱えてから,食事を始める。
さて,俺もいただくとしよう。
[水平線]
「ごちそうさまでした」
食事を終えた。シオリも食事を終えたようで,シオリは機械に食器を入れる。
自動できれいになる機械らしい。便利な世界だ。
シオリはハミガキをした後,ソファに腰掛ける。
俺は,シオリの膝の上に座る。
シオリが俺を撫でてくれる。俺は,ゴロゴロと喉を鳴らす。
ゆっくりと,時が流れていく。
何分経っただろうか。5分?それとも1時間?
シオリがゆっくりと立ち上がる。寝るのだろう。寝室へ向かう。
おいで,とシオリの目が言っている。俺も,シオリへついていく。
電気が消され,光が消える。
虫の声が微かに聞こえる,静かな空間。
何気ない一日。でも,俺は幸せだったと思う。
「おやすみ,ふく…」
今日も,ゆっくりと,俺の一日は終了した。
当たり前の一日。俺にとっては,かけがえのない一日。
おやすみ,シオリ。
勢いよく戸が開き,シオリが部屋に入ってきた。
シオリは,「ただいまぁ~」と間の抜けた声で俺に語り掛ける。
シオリはどさっとかばんを床に置き,パジャマを手にして洗面所へ向かう。
ああ,風呂だ。
俺も水を飲みに行こう。
キャットタワーから飛び降り,器のところへ向かう。
少しぬるい水を,ぴちゃぴちゃと音を立てて飲む。
うーん,うまい。
しばらくすると,シオリがパジャマを着て,戻ってきた。頭には,タオルを巻いている。
どうやら俺に水がかからないように,配慮してくれているようだ。
しばらくすると,シオリが台所に行って,キャットフードを持ってくる。
カラン,カラン・・・。
音を立てて,俺の器にキャットフードが注がれる。
シオリが,いつものようにブラシで俺の毛をとかしてもらう。
俺はシオリの言葉,なんとなく理解できるけど,シオリは俺の言葉,分からない。
だから,俺は,シオリにささやかな感謝を伝えるために,精いっぱい,喉を鳴らすのであった。
[水平線]
シオリは,台所へ向かうと,いそいそと料理を作り始めた。
シオリが丸い形の機械を開けると,水蒸気とともに,白い,ふっくらとした豆のようなものが姿を現す。
「コメ」というらしい。
シオリはそれを好んで食べる。
シオリは,たれのかかった肉を機械に入れると,野菜を取り出して,器に乗せ始めた。
しばらくすると,電子レンジから,へんてこな音声が流れる。
―――なんてへんてこな機械なんだ。いつまでたってもそれは変わっていない。
でも,この機械は,中に入れたものが熱気を帯びる,不思議なもの。ほかほかの,あたたかい食事へ変身するのだ。
本当に,本当に不思議でたまらない。シオリは,器をテーブルへもっていくと,どさっと席に着いた。
「いただきます」
誰もいないのに,シオリは不思議な言葉を唱えてから,食事を始める。
さて,俺もいただくとしよう。
[水平線]
「ごちそうさまでした」
食事を終えた。シオリも食事を終えたようで,シオリは機械に食器を入れる。
自動できれいになる機械らしい。便利な世界だ。
シオリはハミガキをした後,ソファに腰掛ける。
俺は,シオリの膝の上に座る。
シオリが俺を撫でてくれる。俺は,ゴロゴロと喉を鳴らす。
ゆっくりと,時が流れていく。
何分経っただろうか。5分?それとも1時間?
シオリがゆっくりと立ち上がる。寝るのだろう。寝室へ向かう。
おいで,とシオリの目が言っている。俺も,シオリへついていく。
電気が消され,光が消える。
虫の声が微かに聞こえる,静かな空間。
何気ない一日。でも,俺は幸せだったと思う。
「おやすみ,ふく…」
今日も,ゆっくりと,俺の一日は終了した。
当たり前の一日。俺にとっては,かけがえのない一日。
おやすみ,シオリ。