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人狼/市民に審判を

#2

〜生存競争〜初日:この屋敷は絶対におかしい

「これで全員分です。どうぞ、お召し上がりください。」
僅か数分後。マスターは9人分の食事を運ぶとすぐに部屋を去った。
「わぁ、これすっごくおいしいです!」
一口食べて笑顔で語るエマ。他の人々も口々に同意する。
「いやぁ、随分と親切な人もいるもんだね。普通なら結構な対価を求めてくるだろうに。……怪しいとすら思えてくるね。」
「ふむ、タダより高いものは無いという言葉もありますしスーザンさんが不審に思うのにも理解はできますね。[小文字][小文字][小文字]そもそも9人分もの食事が予め用意されていたという時点で怪しいんですよね。それに食卓の椅子も我々が来た時にはもうきっかり9脚揃っていましたし何らかの作為的なものを…[/小文字][/小文字][/小文字]」
一方でスーザンとフェイはマスターに対して疑念を抱いていた。
「そんなに怪しいんだったら外で凍えてたら良かっただろ。」
二人にそう吐き捨てるマイク。
「あァ?何さ急に突っかかってきて?」
「別に。ただ思ったことを言っただけだ。」
「『別に』って…さっきからアンタ感じ悪いよ!」
「ちょ…お二人とも落ち着いて…。」
「……たとえ怪しくても今はそれに頼るしかない。そう言いたいんだろ?マイク。」
雰囲気が悪くなっていたスーザンとマイクの間に立ったのはクリスだった。
「ああ、そうだ。……明日にもなれば吹雪も止んで別れるんだ、言い争いなんて時間の無駄だろ。」
「……そうだね、アタシ[漢字]も[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]悪かったよ。」
多少の禍根はあれど、二人の言い争いは終結した。
「何だよ、ここで本気の喧嘩になれば面白かったのに。」
「ヒューさん、そんなことは言うべきじゃないでしょ。」
ヒューとメアリーがそんな会話をしながらも、食事は進んでいく。

[水平線]
全員が食事を終えた頃。ローラは唐突に言った。
「そういえば~怪しいと言うより不思議って感じですけど~私って雪山に来るまでの記憶が無いんですよね~。」
「!?……どういうことだローラ!お前も記憶が無いのか!?」
それに一早く反応したクリスは驚愕していた。そして驚いているのは皆同じだった。
「アタシだけじゃなくて全員が記憶喪失か…。こりゃ絶対に何かあるね。誰か屋敷の探索を手伝ってくれる?」
「じゃあみんなで行きましょうよ!バラバラになったら怖いですから!」
スーザンとエマの提案によって屋敷を探索すると決まったその時だった。
「[明朝体]お前さんは、人狼って知っとるかい?[/明朝体]」
「なっ、何だよ!急に出てきて!」
突然の声に怯えるロディ。そこには皺の深い[漢字]老爺[/漢字][ふりがな]ろうや[/ふりがな]が立っていた。
「どちら様でしょうか?さっきまではいなかったような…。」
メアリーの問いかけを無視して彼は話し続ける。
「[明朝体]ワシらみたいに吹雪で遭難した人々に交じって、夜になるとひとりずつ食っちまうって話だ。[/明朝体]」
「急に現れてする話がそれかよ。」
マイクの突き放すような声には反応したのか彼はこう言って話を締めた。
「[明朝体]ハッハッハ!ただのウワサ話だよ。人狼なんているわけないさ![/明朝体]」

[水平線]
[中央寄せ][明朝体][大文字]では、また明日[/大文字][/明朝体][/中央寄せ]

「今日はもう寝ようぜ!」
「そうですね…睡眠時間はきっちりと確保すべきものですからね。」
「また明日、ここに集まるとするか…。」

9人はそれぞれの寝室へと向かった。屋敷の構造は全く知らないのにも関わらず、誰一人として迷うことは無かった。

[水平線]
「[太字][大文字][大文字][大文字]いやおかしいだろ!!![/大文字][/大文字][/大文字][/太字]」
自分の寝室に入るなりそう叫んだのはクリスだ。
「……なんっで扉が開かねぇんだよ…!」
自分も含めた全員が何の疑問も抱かず寝に行ってしまうという異常事態に直面したクリスはすぐに部屋から出ようとしたが、それも叶わず、これまた異常と言うべき眠気に襲われた。
「う…眠気…が…。」
床に倒れ込む訳にもいかないので薄れゆく意識の中でクリスは布団へと入り、そのまま眠りに就いた。

[大文字][大文字][大文字]奇妙な、夢を見た。[/大文字][/大文字][/大文字]

[水平線]
[中央寄せ][明朝体][大文字][大文字][大文字]ゲーム開始[/大文字][/大文字][/大文字][/明朝体][/中央寄せ]

[中央寄せ][明朝体][大文字][大文字][大文字]本当の姿[/大文字][/大文字][/大文字][/明朝体][/中央寄せ]

[中央寄せ][明朝体][大文字]占い師[/大文字][/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]市民陣営[/明朝体][/中央寄せ]

~~~~ゲーム開始~~~~
市民:3名
占い師:1名
霊能者:1名
狩人:1名
人狼:2名
狂人:1名

[中央寄せ][明朝体]フェイ[/明朝体][/中央寄せ]
[中央寄せ][明朝体]人狼でない[/明朝体][/中央寄せ]

作者メッセージ

いよいよ人狼ゲームが始まりました。唐突に登場したのは人狼ジャッジメントで最も有名なキャラクター、モブ爺ですね。いわゆる初日犠牲者ってやつです。本作ではキャラクターと言うより舞台装置としての運用をしておりますが…。

2日目以降は占い師、クリスの視点がメインとなります…が、まだ初日はもう一話だけ続きます。

2025/04/12 23:58

星辰
ID:≫ 7arS8JQtNXh02
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